ワイン初心者でも飲みやすいサングリアを作ろう!

ワイン初心者でも飲みやすいサングリアを作ろう!

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フレーヴァード・ワイン、サングリアってどんなお酒?

ワインといえば赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの3つが含まれるスティル・ワイン、フランスのシャンパンやスペインのカヴァなど発泡性のあるスパークリング・ワインが代表的ですが、実はワインの種類はこの2つだけではありません。

スペインのシェリー、ポルトガルのポートやマディラなど、醸造工程中にブランデーなど40度以上のアルコールを添加し、ワインのアルコール度数を15~22%程度まで高め、保存性を高めたフォーティファイド(酒精強化)・ワイン、そしてイタリアのヴェルモットやフランスのデュボネなど薬草や果実、甘味料を加えたり漬け込むことで独特の風味を添えたフレーヴァード・ワインがあります。

「サングリア」はこのフレーヴァード・ワインに分類され、スペインの国民酒と呼ばれるほど親しまれている飲み物です。飲み方としては冷たく冷やしてストレートで飲んだり、オン・ザ・ロックで飲んだり、ソーダやジンジャーエールで割ったりと様々。一般的にアルコール度数も低く女性でも飲みやすい味わいのため、食前から食後まで、またはパーティーでも大活躍します。

この「サングリア」の呼び方の由来はスペイン語の「Sangre (サングレ)」が語源で「血」という意味。赤ワインの色が真っ赤であることからこのような呼び名になったとされています。ちなみにサングリアは赤ワインだけではなく、白ワインをベースにしたものもあり、「サングリア・ブランカ (ブランカはスペイン語で白という意味) 」と呼ばれています。

飲みきれなかったワインでサングリアを作ってみる

飲みきれなかったワインでサングリアを作ってみる

Hortimages/ Shutterstock.com

飲みきれなかったワインを活用できることもまた、サングリアの人気の一つです。一般的に数日経ってしまったワインは風味が落ちてしまうことが多いのですが、そんなワインもサングリアとして再利用すればおいしく頂けます。買ってみたものの口に合わなかったワインも利用できるので、ワインを無駄にすることがありません。

作り方も簡単で、サングリアの基本は好きなフルーツを切ってワインと合わせるだけ。フルーツを切るのが面倒という方はフルーツ缶を使うのもOKです。好みのフルーツや季節のフルーツを使ってオリジナルのレシピに挑戦できるのも楽しさの一つ。自分でアルコール度数を調整できますし、ワインの渋みがフルーツの甘さによって中和されますので、赤ワインが苦手な人にも飲みやすく作れるのも魅力です。

本国スペインのサングリアはとてもシンプルで、赤ワインをベースにし、レモンやオレンジなどの柑橘系の果汁を混ぜ、ブランデーを加えたり、シナモンやクローブなどのスパイスで風味付けをして作られる場合が多く見られます。

酒税法に注意

サングリアを自宅で作る際に注意しなければいけない事があります。それは飲む直前にフルーツを混ぜ合わせるということです。

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サングリアを自宅で作る際に注意しなければいけない事があります。それは飲む直前にフルーツを混ぜ合わせるということです。
酒税法ではアルコール度数が20度以上ある酒をベースに使ったものでなければ作り置きが違法となります。ワインのアルコール度数が10~15度であることを考えるとNGです。

ただし、飲む直前にワインと果実やスパイスを混ぜ合わせれば問題はありませんのであまり神経質になることはありません。

冷凍のベリーを使ったり、南国のフルーツを使ったり、最近は赤ワインや白ワインだけではなく、ロゼワインやスパークリング・ワインを使ったサングリアのレシピも多く見られます。ワインとフルーツさえあれば気軽に簡単にできるサングリア。友人が集まる際など、ぜひ自宅で試してみてください。

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