世界5大ウイスキーを飲もう! 世界が注目するジャパニーズウイスキーとは!
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ジャパニーズウイスキーとはどんな酒か
日本のウイスキーの歴史は、5大ウイスキーの中で最も浅く20世紀に入ってから。寿屋(現サントリー)が蒸留所を山崎に建てたのが始まりです。このとき中心となったのが、スコットランドで技術を学んできた竹鶴政孝氏。後のニッカウヰスキーの創業者です。
スコッチウイスキーをお手本にした日本のウイスキーですが、日本の法定義に基づいているためスコッチほど細かな規定はありません。
スコッチと同じく、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、このふたつをブレンドしたブレンデッドウイスキーが造られています。
日本では、各蒸留所が複数の原酒を造り分け独自にブレンドを行っています。そのため、各蒸留所では原酒造りの技術が磨かれていきました。
近年では、その高い技術と繊細な味と香りが認められ、世界の名だたるコンクールでトップクラスの評価を連続で獲得するまでになっています。
ジャパニーズウイスキーの定義
スコッチほどではありませんが、ジャパニーズウイスキーにも、もちろん法的定義があります。
1・発芽させた穀類や水を原料とし、糖化、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの。
2・蒸留はアルコール分95%未満で行うこと。
3・添加してよいのは、アルコール、スピリッツ、香味料、色素、水。
4・原酒混和率が10%を超えること。
スコッチをお手本にして造られたジャパニーズウイスキーですが、本場のモルトより日本人の味覚にあわせてスモーキーさは抑えられています。
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ジャパニーズウイスキーの道を造ったふたり
日本のウイスキー誕生にはふたりの日本人が重要な役割をはたしています。そのひとりが、前述した寿屋(現サントリー)の創業者、鳥井信治郎氏です。そしてもうひとりが、鳥井氏が蒸留技師として招いた竹鶴政孝氏です。
摂津酒造に就職していた竹鶴氏は、1918年にウイスキー製造を学ぶためにスコットランドに留学します。数年後、留学した知識を摂津酒造でのウイスキー製造に役立てようと帰国しますが、摂津酒造では計画がとん挫し、中学の化学教師に転身していたそうです。それを聞きつけた鳥井氏が、専門的な知識を持った竹鶴氏を山崎蒸留所の初代工場長に抜擢します。
竹鶴氏は、スコットランドで学んだ伝統的な手法でウイスキーを製造します。そして、蒸留所設立から4年後の1929年に国産第1号のウイスキー「サントリーウイスキー(通称、白札)」を発売します。
この後、のちに竹鶴氏が起こした大日本果汁株式会社(現ニッカウヰスキー)、トミーウヰスキーで知られた東京醸造、大黒葡萄酒(後のメルシャン)など多くの企業がウイスキー事業に参入します。
このふたりがいなかったら、世界から注目されるジャパニーズウイスキーは生まれていなかったかもしれません。
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ジャパニーズウイスキーのおもな蒸留所
日本にもいくつか蒸留所がありますが、ここではおもな蒸留所を紹介します。
北海道の余市蒸留所。竹鶴氏が求めた北の大地の蒸留所です。日本初の本格ウイスキー蒸留所を持つ山崎蒸留所は、国産ウイスキーの歴史が詰まっています。広大な森の蒸留所は白州蒸留所。豊かな自然と南アルプスの天然の水に恵まれた場所です。
ジャパニーズウイスキーも、たくさんの銘柄があり試してみたいものばかり。まずは、手に入りやすくジャパニーズウイスキーのおいしさが際立つ銘柄を飲んでみましょう。
ジャパニーズウイスキーのシングルモルトなら「山崎」を。華やかな香りと上品な甘みが特徴です。ロックで飲むのがおすすめです。日本の四季の中で熟成されたザ・ジャパニーズウイスキーといえるブレンドの逸品が「響(ひびき)」。まろやかな味わいは、ストレートでも水割りでもOK。少しもったいない気がしますが、日本ならではのお湯割りもおいしいです。フレッシュでさわやかな味わいが人気の「白州(はくしゅう)」。キリッとした風味がハイボールにぴったりですが、香りや味わいを感じながらロックで飲むのもおすすめです。ハイボールを食事とたのしむなら「知多(ちた)」もいいでしょう。
このほか、穏やかなピートの香りと重厚なコクが続く「余市」、バニラを思わせる香りとやわらかい味わいを持つ「富士山麓」もおさえておきたいシングルモルトです。
また、秩父の蒸留所で造られている「イチローズモルト」も注目です。イギリスの「ウイスキーマガジン」のジャパニーズモルト特集で最高得点の「ゴールドアワード」を受賞。しかも、2007年から5年連続の受賞ですから、どれだけ世界で認められているかわかりますね。
比較的バランスのよい飲みやすいものが多いジャパニーズウイスキー。このほかにも、試してみたいですね。
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