【お酒の銘柄 漢字クイズ】京都府の日本酒編 〜回答と解説〜
たのしいお酒.jpがお届けする難読銘柄の漢字クイズ!京都の日本酒編の回答です。さて、あなたはいくつ正解できましたか?
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1. 蒼空(そうくう)
蒼空は「そうくう」と読みます。
藤岡酒造は、「蒼空」の造り手として、京都市東山区で1902年に創業。後に伏見に移り、「万長」を主力銘柄に地域に密着した酒造りを続けました。最盛期には年間8千石の酒を生産し、幕を閉じた時は1995年でした。その後、関係者が味わいを讃え、復活の誓いを立てた若者が後の5代目当主となる藤岡正章氏でした。
「蒼空」は、「幻の酒」と称される少量生産の酒です。すっきりとしたキレのよい味わいは、その銘柄名に恥じない、青空のような爽快さを感じさせます。米と麹、水だけで造られる純米酒は地酒ファンに注目されています。こだわりは味だけでなく、酒瓶はイタリアのベネチアンガラス製で、ラベルには藍染めの布を使用し、贈り物にも喜ばれます。
「蒼空」の名の由来は、藤岡酒造の家訓とともに、造り手の願いが込められています。「よい酒は必ずや天に通じ、人に通じる」という家訓と、「青空を見上げるとホッとするように、飲んだ人がやさしい気持ちになれるようなお酒を造りたい」という願いが、この銘柄名に込められています。
蔵元名:藤岡酒造株式会社
所在地:京都府京都市伏見区今町672-1
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2. 神蔵(かぐら)
神蔵は「かぐら」と読みます。
松井酒造は、享保11年(1726年)に始まりました。兵庫県香住町で、松井家の4代目が酒造りを始めた記録が見つかり、創業年とされています。また、かつて水不足があった際、先祖が掘った井戸が村を救ったことから、盆踊りの歌詞に「松井治右衛門」の名が残り、今もその水が使用されています。
「神蔵」は、広がる芳香と多彩な表情で米の旨みを味わえます。甘酸辛苦渋の複雑な味わいが口中に広がり、香り高く柔らか。微かな酸味が次の一杯へ誘い、米の旨みが広がります。ろ過を行わず、瓶詰めのタイミングによって米の成分が残ることも。生酒は活きた酵母の躍動感がそのまま伝わります。
「神蔵」の名の由来は、昔の蔵人たちが微生物の奇跡を目にし、「神様からの贈り物」と感じたことです。その謙虚な気持ちを忘れずに酒名を「神蔵」とし、松井酒造の代表銘柄としました。
蔵元名:松井酒造株式会社
所在地:京都府京都市左京区吉田河原町1-6
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3. 弥栄鶴(やさかつる)
弥栄鶴は「やさかつる」と読みます。
竹野酒造では、西日本では栽培がほとんど見られない亀ノ尾や旭など、生産量が少ない酒米を使用しています。これらは多くの酒造好適米のルーツとされますが、現代の農法では栽培が難しく、「幻の酒米」と呼ばれています。
また、作り手の顔や生産農家の姓名をすべての商品ラベルに記載することで、顧客との信頼関係を築き、快適な関係を築いています。
弥栄鶴の名前は、元々の銘柄「千年歳(ちとせ)」の「鶴」と、所在地の旧称「弥栄村」を組み合わせて命名されました。
蔵元名:竹野酒造有限会社
所在地:京都府京丹後市弥栄町溝谷3622-1
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4. 酒呑童子(しゅてんどうじ)
酒呑童子は「しゅてんどうじ」と読みます。
ハクレイ酒造は、江戸時代から続く伝統の酒蔵です。1832年、現在の中西家五代目である新屋六右衛門が、田辺藩主牧野丹後守からの許可を得て酒造りを始めました。仕込水には、不動の滝の水を使用し、「不動山水」と名付けられました。これらの材料と伝統的な醸造方法により、『白嶺』『酒呑童子』の原点が生まれました。
『大辛口 酒呑童子』は、天然の乳酸菌の力を利用した山廃仕込み法でつくられる辛口の本醸造酒で、蔵No.1の出荷数を誇ります。
酒呑童子の名前は、大江山の鬼伝説に基づく銘酒です。
蔵元名:ハクレイ酒造株式会社
所在地:京都府宮津市字由良949
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5. 金鵄正宗(きんしまさむね)
金鵄正宗は「きんしまさむね」と読みます。
キンシ正宗株式会社は、1781年に創業された京都に根差す伝統的な日本酒造りを行う酒蔵です。京都の名水「常磐井」から汲み上げる水と、熟練の技術を融合させて、質の高い日本酒を醸造しています。
金鵄正宗は、「祝」という京都を代表する酒米を100%使用し、55%まで精米した後、手作業で慎重に醸して造られます。
金鵄正宗の名前は、昔の軍人勲章「金鵄勲章」にちなんでいます。
蔵元名:キンシ正宗株式会社
所在地:京都市伏見区紙子屋町554-1
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