【4月23日はクラフトビールの日】日本酒メーカーが造るクラフトビールに注目!おすすめ銘柄をご紹介

【4月23日はクラフトビールの日】日本酒メーカーが造るクラフトビールに注目!おすすめ銘柄をご紹介
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日本酒のメーカーが造るクラフトビール(地ビール)を知っていますか? クラフトビールには、一般的なビールとはまた一味違った魅力があります。今回は、日本酒造りのノウハウが存分に活かされた、クラフトビールの銘柄を紹介します。

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日本酒メーカーが造るビールの魅力

日本酒メーカーが造るビールの魅力

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「地ビール」「クラフトビール」とは?

「地ビール」「クラフトビール」とは、「小規模な醸造所」で造られるビールのこと。全国地ビール醸造者協議会では、クラフトビール(地ビール)を、「酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行い、1回の仕込みが20キロリットル以下の小規模な仕込みで、伝統的な製法による製造、または、地域の特産品を原料とした個性あふれたビールを製造し、地域に根づいていること」などと定義しています。

小規模な事業者でもビール製造が可能になったのは、1994年の酒税法改正後のこと。当初は「地ビール」と呼ばれていましたが、2010年ごろにアメリカ産のクラフトビールブームが到来すると、日本でも「クラフトビール」と称するものが増えていきました。

では、「地ビールとクラフトビールの違いはなに?」と気になりますが、じつは呼び方の違いだけで、両者に大きな違いはありません。しかし、「地ビール」はいわゆる“ご当地(お土産)ビール”の意味合いが強く、「クラフトビール」は“職人のこだわりで造られたビール”として捉えられることが多いようです。

蔵元が造るビールは個性に注目したい

大手メーカーのビールに舌が慣れていると、日本酒蔵元が造るビールに新鮮な驚きを覚える人もいるのではないでしょうか。

日本酒メーカーが造る「地ビール」「クラフトビール」に共通しているのは、香りや味わい、デザイン、コンセプトなどがユニークで、大手メーカーの一般的なビールと比べて、より個性が強い点だといえます。

たとえば、ビールの製造に欠かせない水として、日本酒の仕込み水に用いられている地元の名水が使われていたりします。また、独自性を出すために、地元産の果実やスパイスなどさまざまな副材料が加えられていることもあります。そのため、大手メーカーのビールとは異なる、個性的な味わいがたのしめるのです。

ほかにも、日本酒やワインの製造法をビール造りに応用したり、最新技術を駆使して新たな味わいを生みだしたりするメーカーもあります。

日本酒メーカーが造るクラフトビール・オススメ4品【東日本編】

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有形文化財の蔵で製造された「いわて蔵ビール」(世嬉の一酒造)

岩手県の世嬉の一酒造は、江戸時代から続く日本酒蔵元の老舗。1995年にスタートしたビールの醸造は、大正時代に建てられた有形文化財指定の蔵で行われています。岩手産の牡蠣を使ったビールや、東日本大震災の復興を願ったビールなど、“岩手らしさ”にこだわった銘柄にも注目。

【いわて蔵ビール 金色堂ゴールデンエール】

中尊寺が世界遺産に登録されたことを祝って造られました。グレープのようなフローラルなアロマとすっきりした味わいが魅力。

【いわて蔵ビール 三陸牡蠣のスタウト】

広田湾の牡蠣を殻ごと煮沸し、そのエキスを染み込ませて造った黒ビール(スタウト)。牡蠣の味わいが、「スタウト」ならではの強い甘味と苦味に奥深さを加えています。

製造元:世嬉の一酒造株式会社

フクロウをあしらったラベルが特徴の「常陸野ネストビール」(木内酒造)

茨城県で江戸時代から日本酒造りを行っている老舗蔵・木内酒造は、1996年に地ビールの醸造をスタート。カナダから設備を導入し、日本酒の伝統な技術を活かしたビール造りに励んでいます。フクロウをあしらったラベルは、ビール好きの間でもおなじみです。現在は、年間醸造量が3,000キロリットルを超えていて、アメリカを始め海外への輸出も積極的に行われています。

【常陸野ネストビール ホワイトエール】

コリアンダー、オレンジピール、ナツメグなどを加えた小麦のビールです。ハーブのさわやかな香りと、小麦特有の酸味がマッチした、やわらかな味わいをたのしめます。

【常陸野ネストビール スウィートスタウト】

ロースト麦芽を使用した、香ばしさと軽快なのど越しが魅力の黒ビール。苦味のなかにチョコレートのような甘味も感じられ、一般的な「スタウト」より飲みやすいのが特徴です。

製造元:木内酒造合資会社
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東京の感性をビールに込めた「TOKYO BLUES」(石川酒造)

東京・福生市で幕末から日本酒を製造する石川酒造。明治時代に行っていたビール造りを、100年もの時を経て、1998年に再開させました。“東京”の名を冠した「TOKYO BLUES」は、まさに東京のために生まれたクラフトビールです。

【TOKYO BLUES シングルホップウィート】

小麦麦芽を使ったドイツの伝統的な白ビールを、“東京風”にアレンジ。まろやかな口当たりで、白ワインを思わせる華やかな香りと上品な苦味が印象的です。

【TOKYO BLUES ゴールデンエール】

「キレイな味わいと香り」を意識して、4種類の大麦麦芽と3種類のホップを使い、豊かなコクとフローラルな香りを実現。飲みやすさにこだわったビールです。

製造元:石川酒造株式会社
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「八海山」と同じ新潟の名水で造られた「ライディーンビール」(八海醸造)

八海醸造は、清酒「八海山」で知られる新潟の蔵元。1998年より「八海山泉ビール」を製造しています。2018年、コシヒカリの産地として有名な魚沼に醸造施設を新設。そこで造られているのが「ライディーンビール」です。「ライディーン」は、地元の名水「雷電様の清水(らいでんさまのしみず)」を仕込み水としていることから命名されています。

【ライディーンビール ヴァイツェン】

小麦麦芽を使用したビールで、ほのかな酸味とやわらかい香りが口いっぱいに広がります。苦味が少なく、味わいがやさしいのも魅力。

【ライディーンビール アルト】

濃色麦芽が香ばしさとコクを醸し出します。ほのかに感じる甘味とすっきりとした苦味も特徴です。

製造元:八海醸造株式会社
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日本酒メーカーが造るクラフトビール・オススメ3品【西日本編】

日本酒メーカーが造るクラフトビール・オススメ3品【西日本編】

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カッパのCMでおなじみの蔵元が造る「京都麦酒」(黄桜)

黄桜は、京都にあるカッパのCMでおなじみの酒造メーカー。桃山丘陵地帯に流れる名水「伏水(ふしみず)」を仕込み水に使った地ビール、「京都麦酒」を1995年から製造しています。独自の味わいを実現するため、酵母をろ過せずにそのまま残しているのが特徴です。

【京都麦酒 アルト】

濃い赤銅色をしたビール。麦芽の香ばしさとホップの苦味が絶妙に調和しています。アルトは、ドイツのデュッセルドルフでよく飲まれているビアスタイルです。

【京都麦酒 蔵のかほり】

清酒用の酵母が使われていて、清酒の風味がほのかに香るのが魅力。淡い山吹色の見た目がさわやかで、味わいもまろやかなビールです。

黄桜はほかにも、動物を缶にあしらった「LUCKY BREW」、古代エジプトで栽培されていたエンマー小麦を使った「ホワイトナイル」など、ユニークなブランドも展開しています。

製造元:黄桜株式会社
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日本酒・ワイン製造のノウハウが活かされた「KONISHIビール」(小西酒造)

小西酒造は、清酒「白雪」のブランドで知られる兵庫の蔵元。日本酒を製造しながら、30年以上、ベルギービールの輸入を行い、普及に力を注いできました。1995年に製造を始めた自社製ビールにも、ベルジャンスタイルが取り入れられています。また蔵元ではワイン造りも手がけているため、ワインのように香りが変わるビールなど、独自のノウハウがビール造りに活かされています。

【KONISHIビール スノーブロンシュ】

麦芽と小麦を主原料としたホワイトビール。オレンジピールとコリアンダー由来のさわやかな酸味と香り、透き通るような味わいが魅力です。

【KONISHIビール OSAKA BAY BLUES】

小麦を原料に加えたホワイトエール。オレンジピールやコリアンダー、小麦ならではのさわやかな香りが漂います。地域限定商品です。

製造元:小西酒造株式会社
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2015年にビール界へ進出した新鋭のメーカーが造る「平和クラフト」(平和酒造)

和歌山県で昭和3年(1928年)に創業した平和酒造は、日本酒「紀土(きっど)」やリキュールの「鶴梅」シリーズで知られる蔵元です。2015年に「平和クラフト」でビール界に進出。高野山を源流とする貴志川の水を仕込み水に使用し、やわらかい口当たりが特徴のビールを製造しています。

【平和クラフト ペールエール】

やわらかくクリアな味わいのペールエール。さまざまな料理に合わせやすい、飲みやすさとキレのよさが魅力です。

【平和クラフト ポーター】

真っ黒な色合いで、焦がした麦芽の香りが漂います。「ティーマサラ」というスパイスが用いられていて、複雑な味わいがありながらも飲みやすいビールに仕上がっています。

製造元:平和酒造株式会社
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「日本酒は有名だけど、ビールも造っていたなんて知らなかった」。そんな新しい発見もあったのでは? 今後は日本酒メーカーが造る地ビールにも注目してみてください。

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