ラム酒といっても多種多彩! 人気銘柄をイギリス系・スペイン系・フランス系の3系統に分けて紹介

ラム酒は大航海時代に西インド諸島で誕生した、サトウキビを原料としたスピリッツ(蒸溜酒)。その製法は、各生産地の旧宗主国ごとに独自の進化を遂げてきました。ここでは、ラム酒の産地をイギリス系とスペイン系、フランス系に大別して紹介します。
- 更新日:
目次
- スコッチウイスキーの特徴を受け継ぐイギリス系ラム酒
- コニャックの特徴を受け継ぐフランス系ラム酒
- シェリー酒のような魅力を持つスペイン系ラム酒
スコッチウイスキーの特徴を受け継ぐイギリス系ラム酒

Shaiith/ Shutterstock.com
イギリス系ラム酒の綴りは「RUM」
ラム酒のなかでも、ジャマイカやバルバドス、トリニダード・トバゴ、ガイアナなど、かつてイギリスが宗主権を保持していた地域で生産されるものを、「イギリス系ラム酒(RUM)」と呼ぶことがあります。
スコッチウイスキーの蒸溜技術やブレンド技術をもとに製法を磨いてきたイギリス系ラム酒は、骨太で厚みのある味わいが特徴です。
イギリス系ラム酒の人気銘柄
イギリス系ラム酒のおすすめ銘柄を紹介します。
【レモンハート デメララ】
南米ガイアナのデメララ川沿いで蒸溜し、カナダでボトリングされたスタンダードなイギリス系ラム酒。ほのかな甘味と口当たりのよさが魅力の、飲みやすい1本です。
※2009年にサントリーで終売。現在は並行輸入品を通販サイトなどで購入可能
【マイヤーズ ラム オリジナルダーク】
200種類以上の原酒から20種類だけを厳選し、ホワイトオークの大樽で4年間熟成させた、風味豊かなジャマイカ産ダークラム。ロックやストレートで飲まれるほか、カクテルのベースやお菓子の風味づけにも用いられ、多くのファンに愛されています。
国内販売元:キリン
公式サイトはこちら
関連記事:新しいサワーの定番が誕生?ラム酒のソーダ割り「マイヤーズサワー」と「ピーチツリーサワー」が食事に合う
【キャプテン・モルガン スパイスト ラム】
カリブ海で活躍したイギリスの海賊、キャプテン・ヘンリー・モルガンの名を冠した、スパイシーでなめらかな味わいのゴールドラム。ブランド設立当初はモルガン船長ゆかりの地であるジャマイカに蒸溜所を置いていましたが、現在はプエルトリコで製造しています。
国内販売元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
公式サイトはこちら
コニャックの特徴を受け継ぐフランス系ラム酒

Vania Zhukevych/ Shutterstock.com
フランス系ラム酒の綴りは「RHUM」
ラム酒のなかでも、フランス海外県マルティニーク島や、旧仏領のハイチ、モーリシャス島などで生産されるフランス系は、コニャックの特徴を受け継ぐ風味豊かなラム(RHUM)となっています。
その多くはサトウキビの糖蜜ではなく、サトウキビの搾り汁を原料に、発酵・蒸溜して造られるもので「アグリコールラム」とも呼ばれます。
フランス系ラム酒の特徴は、原料の個性を活かした豊かな風味と繊細な味わいで、世界中に愛好家がいます。
- 1
- 2
