【2級 vo.4】日本ビール検定(びあけん)の過去問に挑戦! 回答と解説編

【2級 vo.4】日本ビール検定(びあけん)の過去問に挑戦! 回答と解説編

日本ビール検定(びあけん)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。

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問1 ビールの仕込み

問題

ビールの仕込工程で行われる麦汁煮沸の目的について誤っているものを、次の選択肢より選べ。(2015年)

(a)麦汁を殺菌する
(b)ビール特有の色をつける
(c)麦汁中に残る酵素を活性化させる
(d)加熱により、麦汁中のタンパク質を凝固させる

正解

(c)麦汁中に残る酵素を活性化させる

解説

正答率46%の問題です。醸造関係の設問は正答率が低めになる傾向がありますが、公式テキストを読んでいれば正解を導き出せる内容となっています。テキストを覚える以外にも、ビール会社が主催している手づくりビール体験などに参加するのも面白いでしょう。
麦汁煮沸の目的は、内容の正しい選択肢(a)(b)(c)以外に、適正な濃度への濃縮、麦汁中に残る酵素の失活、ホップ成分の抽出、好ましくない香りの揮散などがあります。

問2 ピルスナーの説明

問題

ピルスナーに関する説明として正しいものを、次の選択肢より選べ。(2016年)

(a)1842年、ドイツ・ミュンヘンで誕生した
(b)ヨーゼフ・グロルが濃色ビールを醸造しようとした際に、偶然誕生した
(c)ヨーロッパには珍しい硬水がピルスナー誕生の一因である
(d)最新の直火による麦芽乾燥設備が、淡色となった一因である

正解

(b)ヨーゼフ・グロルが濃色ビールを醸造しようとした際に、偶然誕生した

解説

日本で最もポピュラーなビアスタイルであるピルスナースタイルに関する問題です。ピルスナーは、1842 年にボヘミア(現チェコ共和国)のピルゼンで生まれたビール。1830年代までボヘミアのビールは上面発酵でしたが、ピルゼン市では新たに市民醸造所を建設し、ミュンヘンからヨーゼフ・グロルという技師を招いて下面発酵を導入しました。1842年、グロルの指導でミュンヘンタイプの濃色ビールができるはずでしたが、醸造用水が軟水であったことや最新の熱風による麦芽乾燥設備で生まれた淡色麦芽を使用したことにより、黄金色の淡色ビールが誕生しました。
ピルスナーはホップのきいた爽快な香味が特徴で、世界中にもっとも普及しているビアスタイルです。

問3 ビールのについて書かれた本

問題

ビールについて「其味至て苦けれど、胸膈を開く為に妙なり」と記されている片山淳之助著『西洋衣食住』を実際に書いたとされている人物を次の選択肢より選べ。(2014年)

(a)新渡戸 稲造
(b)夏目 漱石
(c)正岡 子規
(d)福澤 諭吉

正解

(d)福澤 諭吉

解説

「胸郭を開く」とは腹を割って話すという意味で、ビールはコミュニケーションの活性化に役立つと書いてあります。ちなみに日本人で最初にビールを飲んだのは、仙台藩士・玉虫左太夫で、米国へ向けた幕府の軍艦・咸臨丸上で飲用した記録が残っています。この船には、勝海舟や福澤諭吉も乗っていたことから、一緒に飲んでいたのかもしれません。

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