カレーとジントニック!? 最強のマリアージュを体験してみました!
みなさんはカクテルを飲むときに、そのカクテルに合う料理やおつまみを意識したことがありますか? バーや居酒屋さんで飲むことが多いジントニックですが、実は「カレー」との相性が「赤ワインと肉」以上にいいのです! 今回はそんな異色のマリアージュを実体験してみました。
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フードペアリングとマリアージュの違いって?
Plateresca/ shutterstock.com
ワインを飲まれる方なら一度は耳にしたことがある「マリアージュ」ですが、最近「フードペアリング」という言葉もよく耳にしませんか? 2つの言葉には厳密にどういった違いがあるのでしょうか。
マリアージュとは?
フードペアリングとは、食べ物と飲み物の相性がよい組み合わせのことを指します。一方、マリアージュは、ワインと料理との組み合わせ、なかでもとても相性のよい組み合わせのことを指すようです。最近ではワイン以外のお酒にも「マリアージュ」という言葉を使っているところを見かけるので、定義が少し曖昧になってきているのかもしれません。 フードペアリングは「お酒と食べ物の相性」というイメージかもしれませんが、コーヒーでもフードペアリングがよくたのしまれているようです。フードペアリングの世界は奥が深いですね。
フードペアリングの合わせ方
自分自身でフードペアリングをたのしむ時はどのように合わせればよいのでしょうか。合わせ方は、大きく以下の3パターンあります。
①同質のものを合わせる
②お互いに補うものを合わせる
③一方の味・香りを引き立てる
フードペアリングの成功しやすいパターン
(三菱食品調べ)
画像の合わせ方を参考に、コーヒーやお酒と食べ物の相性を試してみて、あなただけのお気に入りのペアリングを探してみるのも面白いかもしれませんね!
意外な組み合わせ!? フードペアリングを紹介
「牡蠣を食べる時はフランス産の白ワイン、シャブリが合う」という話を聞いたことがありますか? しかし、いまその常識が世界で覆されそうとしています。ニューヨークでは、2019年10月に日本酒と牡蠣のフードペアリングを体験してもらうポップアップストアが登場し、話題になりました。海外の人にとっては意外な組み合わせですよね。 ジントニックとカレーも意外な組み合わせですが、じつは「5基本味」と呼ばれる〔甘味・酸味・塩味・苦味・旨味〕味のバランスは、赤ワインと肉の組み合わせより優れているのです。
グラフでわかる「ジントニック+カレー」>「赤ワイン+肉料理」
異色で最強のマリアージュを実体験!
本当にジントニックはカレーとの相性がよいのか、たのしいお酒.jp編集部のソムリエ2名とソムリエ見習いの筆者、合計3名でマリアージュを探ってみました! 3種類のカレーの中で、どのカレーがもっとも相性がよかったのでしょうか。
今回用意したカレーは、「ハウス 咖喱屋カレー(中辛)」「からだシフト バターチキンカレー」「ハウス 咖喱屋キーマカレー」のレトルトカレー3種類。投票の結果、このような順位になりました。
1位「ハウス 咖喱屋キーマカレー」
2位「ハウス 咖喱屋カレー(中辛)」
3位「からだシフト バターチキンカレー」
では、それぞれのカレーはどのように相性が違うのでしょうか。第1位のキーマカレーは、ジントニックの甘味やボタニカルの香りと、キーマならではのスパイス感、とくにカルダモンやクミンの香りがとてもマッチしました! 第2位のカレー(中辛)は、マリアージュの違和感はありませんが、キーマほどマッチせず…。第3位のバターチキンカレーは深いバターの甘味とほどよい酸味があるので、甘味があるジントニックではなく、プレーンソーダを使ったキリッと辛口のジンソーダで合わせてみると相性がよいかもしれません!
ボンベイサファイア
今回は、ボンベイサファイアをベースにウィルキンソントニックウォーターで割ったジントニックに、それぞれ特徴の異なるカレーをペアリングしてみました! 3種類のカレーと比べるとその相性の差は歴然! ボンベイサファイア以外にも個性的なジンを使うことで、新しいジントニックとカレーのマリアージュが生まれるかもしれません。あなたのお気に入りのジンとカレーで、マリアージュをみつけてみては?
【今回試飲したお酒】
ボンベイ・サファイア 750ml/サッポロビール株式会社
ウィルキンソン トニック PET500ml/アサヒ飲料株式会社
【今回試食したカレー】
咖喱屋カレー/ハウス食品株式会社
咖喱屋キーマカレー/ハウス食品株式会社
糖質コントロール バターチキンカレー/三菱食品株式会社
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