日本ワインとチョコレートのマリアージュでうっとりな時間を…

日本ワインとチョコレートのマリアージュでうっとりな時間を…

安心・安全さや親しみやすさに定評がある日本ワイン。 今回は、バレンタインデーやホワイトデー、そのほか贈り物など、今の時期何かと食べる機会が多いチョコレートとのマリアージュを試してみました!

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地域によって異なる日本ワインの特徴とは?

地域によって異なる日本ワインの特徴とは?

単に日本ワインと言っても原料や作られた地域によって、個性が異なるということを知っていますか。
北海道から、沖縄まで四季折々の気候があるもの日本の特徴のひとつですよね。

日本ワインの主要産地と、その土地でできたワインの特徴について紹介します。

北海道のワインの特長

北海道のワインの特長

北海道は、冷涼で湿気が少なく、昼夜の温度差が激しい気候が特徴です。
平均気温が低く、ドイツなどのヨーロッパ北部を主産地とするブドウ品種がよく育ちます。
ワイン用のブドウは生産量が日本一ということでも知られていて、近年人気上昇中の産地です。

山形県のワインの特長

山形県のワインの特長

マスカット・ベーリーAの栽培量が多く、そのほかシャルドネやメルローなど国際品種がよく育ちます。
日本ワインコンクールで金賞受賞したワイナリーが多いことも特徴のひとつ。
ブドウ生産量の3割強は他県のワイナリーに受け入れられていて、品質のよさを伺うことができますね。

長野県のワインの特長

長野県のワインの特長

山脈に囲まれた盆地気候のため、降水量が少なく、1日の気温差も季節の気温差も大きいことが特徴です。メルロー、シャルドネの栽培量が多く、日本でもトップレベル!
初めて原産地呼称制度※を制定したことでも有名で、長野ワインのブランド化に成功しています。
※原産地呼称制度…栽培方法、生産方法、味覚などの視点からワインを審査し、審査をクリアしたワインに認定マークをつける制度

山梨県のワインの特長

山梨県のワインの特長

「果物王国」としても知られる山梨県は、日本ワイン発祥の地。
江戸時代後期から甲州ブドウの栽培が始まり、明治の初めにはワイン造りが行われました。
白ブドウでは甲州、赤ブドウではマスカットベーリーAの生産量が日本一です。

日本ワインとチョコレートのマリアージュを試してみました!

今回、日本ワインとのマリアージュに選んだのは、ビター、ミルク、ホワイト、ルビーの4種類のチョコレート。

「ワインとチョコレートの相性がよい」とはよく言われますが、チョコレートやワインの種類によって、相性は変わるはず…。
ということで、たのしいお酒.jp編集部の、ソムリエ資格を持つワイン好きおじさん2名、甘いもの大好き20代女性2名の計4名で試してみました。

【はこだてワイン 香り仕込み ケルナースパークリング】

【はこだてワイン 香り仕込み ケルナースパークリング】

北海道産原料を100%使用した、やや甘口のスパークリングワインです。
キレのある酸味と、バラエティ豊かなフレッシュフルーツの香りが特徴で、飲み口はすっきりとしながらも、優しい泡のなめらかな口当たりが感じられます。

こちらをチョコレートと合わせた結果…

ホワイトチョコレート2票
ミルクチョコレート2票

おじさんがホワイト、20代女性がミルク…ときれいに票が分かれました。

ホワイトチョコレートとケルナースパークリングの同調する甘さがよく合います。
また、なめらかな口当たりは、香ばしさを含んだミルクチョコレートの甘さとも相性ばっちり。
さらに、ルビーチョコレートを食べた後に、目を閉じて飲んでみるとロゼスパークリングのような味わいが広がる!という驚きの意見まで…。

【朝日町ワイン 山形マスカットベーリーAロゼ甘口】

【朝日町ワイン 山形マスカットベーリーAロゼ甘口】

とても鮮やかなピンク色に、おじさんも女性陣もうっとり…。
パーティーシーンにも重宝しそうです。
もぎたての苺を感じさせるような、フレッシュかつフルーティな香りに二度うっとり…。
ほどよい甘味と優しい酸味のバランスが格別!
キリっとした味わいが好きな人は、冷やしていただくことでより引き締まります。

こちらをチョコレートと合わせた結果…

ルビーチョコレート2票
ビターチョコレート2票

こちらは、それぞれおじさんと女性のペアで票が入りました。

ルビーチョコレートは、お互いのよさである甘味やほどよい酸味を引き立てているような印象を受けます。
対してビターチョコレートは、ボディ感を引き立たせ、ロゼワインなのに赤ワインのような味わいへの変化もたのしむことができました。

【井筒ワイン NACメルロー】

長野県原産地呼称管理委員会認定品冷。涼な気候で栽培されたメルローの涼しげな味わいが特徴です。優しくふくよかな果実味が、タンニンの骨格を包み込みこむようにして広がります。おおぶりなグラスで、じっくりと香りや味わいをたのしみながら飲みたいですね。

こちらをチョコレートと合わせた結果…

ビター3票
ミルク1票

女性1名がミルクを選ぶ結果に!

ミルクチョコレートは、赤ワインの酸味・渋味を緩和してくれるような印象を受けました。
酸味や渋味が苦手な人や、普段赤ワインを飲まない人にもピッタリです。
ビターチョコレートは、赤ワインの深みを際立たせてくれます。
後からチョコレートの甘さがふわっと広がり、ゆっくりと味わいたくなるような高級感すら感じます。

【余市ワイン ナイアガラ】

【余市ワイン ナイアガラ】

生のブドウを感じさせる、フレッシュな香りが特徴の白ワインです。
ブドウをそのままかじったような甘さがあり、非常に飲みやすくスイーツ感覚でたのしむこともできます。

こちらをチョコレートと合わせた結果…

ホワイトチョコレート2票
ルビーチョコレート2票

こちらも、それぞれおじさんと女性のペアで票が入りました。

ホワイトチョコレートのまろやかな甘味と、白ワインの爽やかな甘味が、お互いのよさを引き立たせます。これは無限ループしてしまいそう…なんて意見も。
ルビーチョコレートは、白ワインの爽やかな甘味と同調してよく合います。
ルビーチョコレートと白ワイン、見た目も爽やかでデザートにピッタリですね。

また、意外とブラックチョコレートが合う!という意見も。
貴腐ワインのような、高級感あるワインのようになるという意見も出ました。


今回は、ワインとチョコレートそれぞれ4つのタイプで試飲しましたが、タイプを変えることでまだまだ可能性が広がりそう…!
また、地域によって特徴の異なる日本ワインは調べれば調べるほどハマること間違いなし! 国内旅行をしながら、その土地の気候や風土を感じて飲む日本ワインは格別ですね。

可能性無限大の日本ワインとチョコレートのマリアージュ、みなさんも試してみては?

【今回試飲したワイン】
◇香り仕込み ケルナースパークリング 720ml/株式会社はこだてわいん
https://www.hakodatewine.co.jp/products/item05/
◇山形マスカットベーリーAロゼ甘口 720ml/有限会社 朝日町ワイン
 (https://asahimachi-wine.shop-pro.jp/?pid=145289307
◇NACメルロー2018 720ml/株式会社井筒ワイン
https://shop.izutsuwine.co.jp/products/13
◇余市ワイン ナイアガラ/日本清酒株式会社(余市ワイン)
https://yoichiwine.jp/product/

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