ワインの起源って? ワイン好きなら押さえておきたい豆知識

ワインの起源って? ワイン好きなら押さえておきたい豆知識
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ワインの起源とは、一体どこなのでしょうか。ワインは今や、世界中で親しまれていますが、そもそもいつ、どこで誕生したのでしょう。さまざまな説がありますが、ワインの起源について、紐といていきましょう。

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ワインの起源は、一体いつごろのこと?

ワインの起源は、一体いつごろのこと?

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ワインの起源の前に知りたい、ブドウのルーツ

ワインの起源について語る前に、ワインの原料となるブドウの起源について調べてみましょう。
ブドウの原種となる植物は、今から約300万年前から地球上に存在していたと言われています。人類の祖先であるホモ・サピエンスの誕生は約20万年前とされるので、ブドウは人間よりも古くから地球上にあったことになります。

ワインの起源、じつは人類より長い!?

ワインのもうひとつの原料が、ブドウの糖分を分解してアルコールを発生させる酵母です。酵母の歴史をたどってみると、ブドウと同じく約300万年前からあったという説にたどり着きます。人類が生まれる以前から、ブドウの実が落ちてつぶれ、酵母によって発酵し、自然にワインが生まれていた可能性があると言えます。

ワインの起源は諸説さまざま

ワインの起源が文献上に初めて登場したのは、世界最古の文学作品と呼ばれるメソポタミアの「ギルガメシュ叙事詩」。記されたのは紀元前5000年頃のことです。
一方、エジプトでもピラミッドの壁画にワイン造りの様子が描かれており、紀元前4000年代にはワインが造られていたと考えられます。
近年、注目されているのが、ジョージア(グルジア)起源説です。ジョージアを含むコーカサス山脈一帯は、メソポタミア文明が栄えたイラク周辺に近いことから両者の関連性が考えられます。さらに、ジョージアに隣接するトルコでワイン造りが始まったとする説もあるなど、今後の研究の成果が注目されます。

ワインが起源の地からヨーロッパへと広まった背景

ワインが起源の地からヨーロッパへと広まった背景

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ワインが初めてヨーロッパに伝わったのはギリシア

ワインと言えばヨーロッパが本場というイメージがありますが、初めてヨーロッパにワインが伝わったのは紀元前1500年頃。現在のレバノン周辺に住んでいたフェニキア人によって、エジプトからギリシアに伝わったとされています。紀元前1100年頃には、ギリシアは有数のワイン輸出国となっています。

ワインの起源ではないけれど、今ではワイン大国・フランス

ワインの起源かと思われるほど、ワイン大国として知られるフランスにワインをもたらしたのは、ギリシア人だと言われています。
紀元前600年頃、ギリシア人の一部が南フランスのマルセイユに移住した際に、ワイン造りも伝わったようです。ここからワインはヨーロッパ全土に広まり、紀元200〜300年頃には、「ブルゴーニュ」「ボルドー」「シャンパーニュ」など、現在も有名なワイン産地にブドウ栽培が伝わっています。

ヨーロッパでのワインの起源、広まりに深く関わるキリスト教

ヨーロッパにおけるワインの起源を語る際に、キリスト教の存在を見逃すことはできません。
「ワインはキリストの血」として神聖なものとされ、教会や修道所がブドウ畑やワイン醸造の拠点となっていきました。こうした背景のもと、フランスを中心にヨーロッパ全土に広がったワインは、16世紀には大航海時代の波に乗って世界各地に伝わっていきました。

日本ワインの起源とは?

日本ワインの起源とは?

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日本におけるワインの起源は室町時代

日本の歴史にワインが登場したのは室町時代のこと。歴史に名高い宣教師フランシスコ・ザビエルがキリスト教布教のため、土地の大名にワインを献上したことがきっかけでした。
ワインの原料となるブドウは、「古事記」や「日本書紀」にも登場するように、古代から日本に存在していました。しかし、日本で酒造りと言えば、米を原料とした日本酒。ブドウを原料としたワイン造りは、キリスト教などの西洋文化とともに海外からもたらされものなのです。

現代の日本ワインの起源は山梨県

ワインが日本で本格的に広まったのは、歴史が下って明治維新を迎えてから。近代化の一環として、明治政府がワイン醸造に力を入れるようになったためと言われています。
日本のワイン産業の起源は、明治3年(1870年)に山梨県にできた「ぶどう酒共同醸造所」というワイン醸造所。残念ながら製造技術が追いつかず2年で廃業となりましたが、明治10年(1877年)には新たに「大日本山梨葡萄酒会社」が設立。され、今日に続く国産ワインの基盤を築きました。

世界中で親しまれるワイン。その起源は、人類の歴史とともにあると思うと、感慨深いものがあります。その歩んできた長い歴史を思うと、日々のワインの1杯が、さらに味わい深くなりますね。

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