バナナの香りがするビールや、バナナで造ったビールを紹介します!

バナナの香りがするビールや、バナナで造ったビールを紹介します!
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バナナとビールは、意外な取り合わせに思えるかもしれません。バナナは濃厚な香りや甘味で多くの人に好まれる果物ですが、じつはビールでもバナナの香りをたのしめます。普通のビールに飽きた人や、ビールが苦手な人にもオススメの、バナナの香りがするビールを紹介します。

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バナナの香りがする「ヴァイツェン」ってどんなビール?

バナナの香りがする「ヴァイツェン」ってどんなビール?

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「ヴァイツェン」は原料に小麦を含んだ南ドイツの伝統的ビール

「バナナの香りがする」と言われるビールの代表格が「ヴァイツェン」です。
「ヴァイツェン」とはドイツ語で「小麦」を意味する言葉で、原料に大麦麦芽だけでなく小麦麦芽を50%以上使用した、南ドイツ発祥の伝統的なビールを指します。
豊かな泡立ちと淡色の色から、バイエルン地方では、同じくドイツ語の「ヴァイス(白)」から「ヴァイスビア」とも呼ばれていて、日本でも「白ビール」と訳される場合があります。

「ヴァイツェン」の特徴はバナナのようなフルーティーな香り

「ヴァイツェン」はバナナのようなフルーティーな香りが特徴で、苦味をほとんど感じさせない、やわらかな味わいが魅力。一般的なビールよりも飲みやすい、さわやかなテイストが人気を呼び、ドイツだけでなく世界各地で造られるようになりました。

小麦で造るビール「ヴァイツェン」のバナナの香りはどこから?

小麦で造るビール「ヴァイツェン」のバナナの香りはどこから?

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バナナの香りの秘密はビール酵母の温度にあり

「ヴァイツェン」を飲むとフルーティーなバナナの香りがする理由は、ビール酵母の発酵温度にあります。ビール酵母(おもにヴァイツェン酵母)が15~25度の高温で発酵すると、「エステル」という香り成分が発生します。その香りがバナナによく似ているため、バナナの香りのビールが生まれのです。

ヴァイツェンを含めたエールビールにはバナナの香りのビールが多い

エステルの特徴がよく出たビールとして有名なのが、イギリスで伝統的に造られているビールスタイル「エールビール」です。
エールビールは、酵母が麦汁の表面に浮き上がっていく「上面発酵」と呼ばれる製法で造られるビールで、ヴァイツェンもその1種。エールビールにはバナナなどフルーティーな香りと表現されるものが多いのは、このエステルの働きによるものです。

バナナで造るビール「バナナビール」はアフリカが起源

バナナで造るビール「バナナビール」はアフリカが起源

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バナナそのものを原料とした「バナナビール」

バナナの香りがするビール「ヴァイツェン」は、大麦と小麦の麦芽が原料ですが、アフリカなどでは、バナナそのものを原料とする「バナナビール」も造られています。バナナビールは、麦芽に潰したバナナを加えて発酵させて、膨張剤に雑穀やトウモロコシの粉を使用して造られます。

バナナビールはバナナの産地で造られる

バナナビールのおもな生産・消費地は、ケニアやウガンダ、タンザニアなど、アフリカでもバナナの産地として知られる地域です。豊富に収穫できるバナナを、食べ物としてだけでなく、飲み物としても活用するために開発されたものなのでしょう。
バナナビールのアルコール含有量は約4.8%で、一般的なビールと同程度。まるでホワイトビールのような白い黄金色のボディに、粗めでしっかりとした泡が特徴のため、泡をたのしみたい人にもオススメのビールです。

ベルギー産のバナナビール「シャポー」

ベルギー産のバナナビール「シャポー」

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バナナビール「シャポーバナナ」を造るシャポー社とは?

バナナビールはアフリカだけでなく、ヨーロッパでも見ることができます。たとえばバナナの風味が強い「シャポーバナナ」は、まるでビールをバナナジュースで割っているように、甘くて飲みやすいビールです。
「シャポー」とは、この「シャポーバナナ」を造っているベルギーのビールメーカーの名前。シャポー社では、バナナだけでなく、サクランボ、木苺、カシス、パイナップルなど、さまざまなフルーツを原料としたフルーツビールの製造元として注目されています。

シャポー社のバナナビール造りの歴史

シャポー社のフルーツビールの起源は、やはりアフリカです。かつてベルギーが植民地としたコンゴは、多彩なフルーツが育つ亜熱帯地方。シャポー社は、コンゴで獲れたフルーツをベルギーに持ち帰り、さまざまなフルーツビール醸造に挑戦するなかで、バナナの香りの「シャポーバナナ」が生まれたのです。

フルーティーなバナナの香りをたのしみたい人は、麦芽を高温で発酵することでバナナのような香りになる「ヴァイツェン」や、麦芽にバナナを加えて発酵させた「バナナビール」をぜひ試してみてください。苦味が少なく、甘味も感じられるため、アルコールが苦手な人でもビールを好きになるきっかけになるかもしれません。

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