山葡萄ワインの野性味あふれる魅力

山葡萄ワインの野性味あふれる魅力
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山葡萄(やまぶどう/ヤマブドウ)は、日本古来のパワーフード。そんな山葡萄から作られた「山葡萄ワイン」は、一般的なワインよりも栄養素が豊富と言われています。美容やアンチエイジングに敏感な女性から注目されている山葡萄ワインの特徴や味わいなどを紹介します。

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山葡萄ワインに使われる山葡萄とは?

山葡萄ワインに使われる山葡萄とは?

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山葡萄は日本古来のブドウ品種

山葡萄(やまぶどう/ヤマブドウ)は、古くから日本の野山に自生している日本古来の品種で、岩手、山形、北海道、岡山などで多く収穫されています。
普通のブドウに比べて、粒は小ぶりで濃い赤紫色、酸味が非常に強いのが特徴。山葡萄100%で造るワインのなかには、強い酸味を利用することで、酸化防止剤無添加で仕上げているものもあります。

山葡萄は一般的なブドウよりも栄養豊富

山葡萄は、粒は小さいながらも、アントシアニンやポリフェノール、鉄分、ビタミンCを豊富に含んでいて、一般的なブドウの8倍ものポリフェノールを含んでいるものもあります。
昔から滋養強壮や貧血によいとされ、山葡萄の搾り汁が薬代わりに飲まれていたようです。

山葡萄を交配させたワイン用ブドウ品種も登場

最近では、野生種の山葡萄とヨーロッパ系ブドウ品種などの交配によって、優れたワイン用ブドウ品種が誕生しています。
野生のブドウの特性を備えた交配種は、厳しい自然環境のなかでも比較的丈夫で、健康に成長することができる注目の品種となっています。

山葡萄ワインの味わいの特徴は?

山葡萄ワインの味わいの特徴は?

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山葡萄ワインはしっかりした味わいが魅力

山葡萄を100%使用したワインは、深く濃い赤紫の色味とシャープな酸味、タンニンもしっかりとした濃い味わいのものが多いようです。
個性的で味わいのしっかりしている山葡萄ワインは、濃厚な肉料理などに合わせると、絶妙なマッチングになります。

ワイナリーによる味の変化もたのしめる

とは言っても、ワインの個性はワイナリーによって異なるので、山葡萄ワインにもさまざまな味わいがあります。
「いかにも山葡萄」といった濃厚な味わいのものもあれば、あえてタンニンは抑え気味にしてフルーティーでまろやかな味に仕上げているものもあります。いくつかのワイナリーのものを飲み比べてみるといいでしょう。

山葡萄ワインの進化系に注目!

山葡萄ワインの進化系に注目!

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山葡萄とフランス種を交配させた「ヤマ・ソーヴィニヨン」

原種の山葡萄を発展、進化させた交配種についても触れていきましょう。
1990年に山梨大学の農学博士、山川祥秀教授が開発した交配種「ヤマ・ソーヴィニヨン」は、フランスのボルドーの代表的な品種である「カベルネ・ソーヴィニヨン」と山葡萄をかけ合わせた赤ワイン専用品種です。
ヨーロッパ系のカベルネ・ソーヴィニヨンは、日本の気候風土では栽培が難しい品種でしたが、山葡萄との交配により、日本での栽培が可能になったのです。

山葡萄の野趣が活きたヤマ・ソーヴィニヨンのワイン

ヤマ・ソーヴィニヨンで造ったワインは、ブルーベリーやプラムのようなフレーバーに、山葡萄の野趣も感じられ、ほどよいタンニンとフルーティーさのバランスのとれた味わいが特徴。
さらに、樽熟成することで、深みのある香りのフルボディに仕上がります。

山葡萄交配種を用いたワインが世界的な評価を獲得

2017年に開催された「フェミナリーズ世界ワインコンクール」で最高位の金賞に輝いたのは、山形の月山ワイン研究所が手がけた、「soleil Levant(ソレイユ・ルバン)ヤマ・ソーヴィニヨン2014」でした。
世界中から約5千本ものワインが出品されたコンクールで、日本の固有品種が評価されたことが、大きな話題になりました。

日本では古来、滋養強壮の効能で好まれてきた山葡萄。原料が山葡萄100%のワインを探して、まずは原種でしか味わうことのできない、ストレートでコク深い山葡萄を堪能してみてください。

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