「ヴィンテージワイン」の定義と魅力を改めて知ろう!
ヴィンテージワインと聞けば、誰もが「高級なワイン」をイメージするでしょうが、そもそもヴィンテージワインとはどんなワインなのでしょう? 今さら人には聞きづらいヴィンテージワインの定義や、そのたのしみ方について、改めて調べてみました。
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ヴィンテージワインについて説明してきましたが、一方で、ヴィンテージのない「ノン・ヴィンテージワイン」もあります。
一見、これらはヴィンテージワインよりも質が劣るのかと思われがちですが、決してそうではありません。
先述したように、ブドウは農作物なので、その品質は年ごとの気象条件などによって異なります。そうした厳しい条件のなかでも、常に安定した品質のワインを市場に届けるために、ワインの生産者は、異なる年に生産したワインをブレンドするといった工夫を凝らしています。こうした手法で造られたワインには、当然ながら、その品質にかかわらず、ヴィンテージを表示することはできません。
このように、ノン・ヴィンテージワインは「当たり年であろうとなかろうと、常にワインの品質を一定に保ちたい」というワイン生産者の想いの表れでもあります。私たちが毎年、おいしいワインをたのしめるのも、こうした生産者の工夫があってこそだということを、忘れずにいたいものです。
ヴィンテージワインはプレゼントに最高!
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ヴィンテージワインに記された収穫年の数字は、当たり年を知る、熟成期間を知る、といった目的に加えて、ワイン生産者やブドウ生産者の1年間の努力や苦労、そして思い出が込められています。
彼らがヴィンテージの数字を見る度に、その年のブドウの出来映えや、ワインの香りが、ありありと浮かび上がってくるのではないでしょうか。
このように、ヴィンテージワインには、その年の記憶を色あせないようにする“記念碑”的な意味をもたせることもできます。そこで、大切な人が生まれた年を刻んだヴィンテージワインは、誕生日などのプレゼントに最適です。
その人が生まれてきてから過ごしてきた年月と、同じだけの時間を積み重ねてきたヴィンテージワインは、きっと特別な味わいをたのしめるはず。
また、結婚記念日のお祝いに、結婚した年のヴィンテージワインで乾杯するというのも素敵なもの。二人で重ねてきた日々が、ワインの味を素晴らしいものにしてくれるでしょう。
ヴィンテージワインは、ワインを語るうえで欠かせないもの。その意味をしっかり理解しておくことで、ワインのたのしみ方が、これまで以上に深まるはずです。
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