ビールの栄養学! 知ってうれしいビールの栄養

ビールの栄養学! 知ってうれしいビールの栄養
出典 : Valentyn Volkov/ Shutterstock.com

栄養面からビールを考えるという人は、意外に少ないかもしれません。太りやすいイメージがあるビールですが、さまざまな栄養が含まれていることから、栄養面での効果が見直されつつあります。健康が気になるという人は、ぜひ参考にしてください。

  • 更新日:

栄養豊富な「ビール酵母」

栄養豊富な「ビール酵母」

QuinVa Stock/ Shutterstock.com

栄養面からビールを語るうえで、欠かせないのが「ビール酵母」の存在です。
ビール酵母とは、ビール造りの発酵工程で利用される酵母のこと。原料となる麦の栄養をたっぷり吸収するので、たんぱく質やビタミン類、ミネラルなど、健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含んでいるといわれています。

日本でビール酵母の研究が始まったのは、明治時代までさかのぼります。当時の研究員たちは、ビール酵母に含まれるビタミンBに着目し、国民病として蔓延していた「脚気(かっけ)」の治療に役立てたのだとか。そのころから、ビール酵母は栄養補給、滋養強壮、体力増強などの効果をもたらすと期待されていたのです。

栄養学が進歩した現在では、ビール酵母の栄養素や健康への効果に対する研究がさらに進んでおり、ビール酵母を含んだサプリメントや健康食品などがいくつも販売されています。こうして、ビールに含まれる栄養素が手軽に摂取できるようになり、より身近な存在となっています。

栄養素が豊富なため、病気の予防にも!?

栄養素が豊富なため、病気の予防にも!?

George Rudy/ Shutterstock.com

ビールの栄養素には、赤ワインに含まれるポリフェノールなどと同様に、病気を予防する効果があるのではないかとの研究結果も発表され、期待されています。

また、ビールの原料であるホップ由来の苦味成分「イソα酸」には、アルツハイマー病の進行を抑制する作用が期待されています。
脳内の老廃物を除去・修復する免疫細胞は、加齢とともに衰えていきますが、イソα酸には、その細胞を活性化する効果が期待できるほか、生活習慣病や肥満、骨密度低下を抑制する効果も研究されています。

イソα酸はどのビールにも含まれていますが、効率的に摂取するには、苦味成分の多いビールを選ぶのがおすすめです。ノンアルコールビールにも含まれているので、お酒が飲めない人にはこちらがおすすめです。

栄養効果は美肌にも?

栄養効果は美肌にも?

Tom Wang/ Shutterstock.com

ビールの栄養素として注目されている成分は、ほかにも多数あります。
たとえば、ビールの原料のひとつであるホップ(ハーブの一種)には「フィストロゲン」という女性ホルモンに似た物質が含まれています。そのため、年齢とともに減少するホルモンバランスの崩れを整え、冷え症や肩こり、疲労、白髪など女性特有の悩みの改善に期待が高まっています。
また、「ホップは女性のためのハーブ」といわれるように、ラベンダーに似たその香りにはリラックス効果があり、精神を安定させるはたらきも期待できます。

さらに、ビールは美肌に欠かせないビタミンB群の宝庫。なかでもビタミンB2は新陳代謝を促し、脂肪を燃焼する効果も期待できます。

ビールに含まれている栄養成分を知れば、ビールに対して健康面でも美容面でも期待が高まります。飲みすぎは禁物ですが、適量のビールは体に好影響を与えてくれそうです。

※このコンテンツは、かしこくお酒をたのしむための知識を得るためのものであり、多量の飲酒を推奨したり、お酒に含まれる成分の効果・効能を保証するものではありません。

参考文献/サイト:
幻冬舎GOLD OLLINE「実は栄養満点? 目からウロコの「ビールの健康効果」」
アサヒグループの取り組み「ビール酵母を活用した農業資材(肥料)開発で「地球環境大賞・農林水産大臣賞」を受賞!」
Doctors Me「ビールに秘めた美容効果!!飲み方次第でダイエットも?」
女性の美学「ビール酵母の効果って?健康にも美容にもOKな発酵食品の源」

おすすめ情報

関連情報

ビア検(日本ビール検定)情報

ビールの基礎知識

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事