織田信長も飲んだ!? 日本と関わりの深いポルトガルのワイン

織田信長も飲んだ!? 日本と関わりの深いポルトガルのワイン
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16世紀ごろ初めて日本にもたらされたのがポルトガルワイン

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ポルトガルワインは紀元前5世紀頃から造り始められたといわれています。イスラム教徒の支配時に一時ワイン造りは停滞しますが、キリスト教徒が領土を回復すると再び盛んになり、12世紀にスペインから独立してからも独自のワイン造りは発展しました。

18世紀にはマデイラ、ポートワインなど世界的に有名なワインが登場。19世紀後半にはボルドーのワイン生産者がフランス式のワイン造りを伝え、さらに発展を遂げました。

日本に初めてワインが登場するのは16世紀のことです。ポルトガルとの南蛮貿易により、キリスト教や鉄砲とともにワインも持ち込まれたのです。ポルトガル語で赤ワインを意味するTinto(ティント)から「珍陀(ちんた)酒」と呼ばれ、織田信長が好んで飲んだといわれています。

ドウロ、ヴィーニョ・ヴェルデなど、地域独自の味わいがたのしめる

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大西洋に面し、太陽に恵まれ昼夜の温度差が大きいため、国土のほとんどすべての場所で良質のブドウが栽培されるポルトガル。ワイン造りの長い伝統に加え、250種を超える固有の品種やテロワールの違いにより、バラエティーに富んだワインが生産されています。

ポルトガルワインは複数品種のブレンドで造られるのが一般的ですが、地域独自のブドウ品種を用いるため、それぞれ個性的な味わいがたのしめます。代表的なワイン生産地のドウロ、ヴィーニョ・ヴェルデ、ダォン、マデイラを紹介しましょう。

◆ドウロ/
スペインとの国境から、河口の港町ポルトをつなぐドウロ川周辺地域。川の両側にはぶどう畑が広がり、その景観は世界遺産にも登録される。適度の酸と豊かなボディの辛口白ワインや、コクのある力強い赤ワインが多く造られます。

◆ヴィーニョ・ヴェルデ/
ポルトガル北部に位置するポルトガル最大のDOC生産地域。日本語に直訳すると「緑のワイン」という名の通り、フレッシュで軽快な味わいの白ワインが多く造られます。完熟前のブドウで仕立てられるため、比較的アルコール度数が低く、発泡を感じるものも多くみられます。

◆ダォン/
ポルトガル中央部のやや北西に位置するダォン川周辺地域。冬と夏の温度差が激しく、特に夏の暑さによって果実が熟し糖度が上がります。生産量の約80%を赤ワインが占め、色調も濃くドライで力強いタイプが多く造られます。

◆マデイラ/
大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラは、「樹木の島」を意味するポルトガル語。常夏の温暖な気候と豊かな自然に恵まれたこの島では、15世紀に開拓者たちが移住してからワイン造りが始まりました。酒精強化ワイン「マデイラ」はここで造られています。

スペインの「シェリー」と並ぶ世界三大酒精強化ワイン「ポート」、「マデイラ」とは

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酒精強化ワインとは、発酵途中にスピリッツを添加してアルコール度数を高めたワインのこと。代表的なものがポートワイン、マデイラワイン、シェリーの3つで、このうち2つはポルトガル産です。アルコール度数は17~21%ほど、発酵途中で残糖度を調整して、甘口から辛口まで造ることができます。

◆マデイラワイン/
17世紀の帆船時代、赤道を通る航海を経たワインが独特の風味をもたらすことが偶然発見され、マデイラの原型となりました。黒ブドウも白ブドウも使われるが、熱によって酸化熟成させるため、色は全て褐色になります。カラメルソースのような独特の風味が魅力。マデイラは3年以上の熟成が義務付けられており、長期熟成タイプのものもあります。

◆ポートワイン/
ポルトガル北部ポルト港特産の酒精強化ワイン。ポートワインには大きく分けて赤と白があり、甘さの段階もエクストラ・ドライからヴェリー・スウィートまで5段階に分かています。白は食前酒として飲まれることが多く、赤は食後酒としてチョコレートや葉巻などの嗜好品と共によく飲まれます。ルビー色のポートワインは「ポルトガルの宝石」と呼ばれています。

革新的なワインを生み出す生産地として世界から注目されるポルトガル。個性豊かな味わいをぜひたのしんでみてください。

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