最近注目のオレンジワインを知っていますか?
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オレンジワインはどんなワイン?
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ワインの種類といえば、赤、白、ロゼの3種類です。そこに最近、オレンジワインという種類が登場してきたことを知っていますか? オレンジといっても柑橘系の果物を原料にしているわけではなく、色の話です。白ワインの黄味がかった色以上に、黄金色の外観がオレンジワインの特徴です。
ちなみに、ワインの醸造方法はおもに2種類。赤ワインは、黒ブドウを皮ごと醸造します。白ワインの透明でクリアな色は、白ブドウの種や果皮を取り除いてできています。オレンジワインの場合は、白ブドウの種や皮を取り除かずそのまま発酵させます。そのため、種や皮から色が出てオレンジのような色になるのです。
オレンジワインの歴史
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オレンジワインはワイン発祥の地ともいわれる現在のジョージア(以前のグルジア)で伝統的に造られていたもの。ジョージアでは紀元前4000年前からワインが造られていました。その当時は、ブドウの種や果皮を取り除かず丸ごと発酵させてワインを醸造していたことから、オレンジワインが日常的に飲まれていました。
そのオレンジワインが、最近ヨーロッパやアメリカで注目を浴びるようになり、日本でも話題になっています。たとえば、栃木のココファーム・ワイナリーの「甲州 F.O.S.」は、日本独自のブドウ品種甲州で造られたオレンジワインです。オレンジ色の外観、ドライフルーツのような香りがあり旨味の凝縮された味わいです。また、シャトー・メルシャンの「甲州 グリ・ド・グリ」も甲州で造られています。やや褐色帯びた黄金色の外観、野ばらのような甘い香りとふくよかな味わいのオレンジワインと呼んでもよさそうです。
ちまたの話題だけではなく、オレンジワインに取り組むワイナリーは日本でも増えているようですね。
オレンジワインを飲もう
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では、オレンジワインとはどんな味わいなのでしょうか? 赤ワインや白ワイン、ロゼとの味の違いはどんなものでしょうか? 白ブドウを原料に、赤ワインの製法で醸造されたオレンジワインは、一般的には通常の白ワインにはない若干の渋味を持つ複雑な味わいです。
香りは白ワインの持つフルーティー、かつフローラルなものが多いのですが、口に含むと明らかに違う味わいでびっくりするかもしれません。赤ワインとも通常の白ワインとも違う美しい色を堪能し、香りを感じながら味わってください。比較的どんな料理とも相性がよいのもオレンジワインの特徴です。
生産しているワイナリーが増えたといっても、まだお店でみかけることの少ないオレンジワイン。ワイン専門店やレストランでみつけたら、ぜひ、一度飲んでみてください。