ワインのヴィンテージとは?収穫年のこと?高級ワインのこと?
ワインのヴィンテージとは、そのワインの造られたブドウの収穫年のこと。ですが、ブドウの当たり年に作られた品質のよい高級ワインという意味でも用いられることが多いようです。今回は「ヴィンテージワイン」の意味と味わいの特徴をご紹介します。
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「ヴィンテージ=ブドウの収穫年」以外の意味もある
ヴィンテージとは、そのワインに使われるブドウの収穫年のこと。ワインの味わいを決める重要な要素のひとつです。ブドウは農作物なので、その年の天候によって品質が左右されます。同じ生産者の同じワインでも、ヴィンテージが一年違うだけで異なる味わいになります。そのためいわゆるブドウの当たり年に作られた高級ワインのことを「ヴィンテージワイン」と呼んでいます。
高級ワインは、収穫後数年から数10年(長いものは20~30年くらい)寝かせることが多いので、ラベルに打たれたヴィンテージで、当たり年かどうかを確認し、そのワインの飲み頃の目安を知ることができるのです。
このようにヴィンテージとは、単純に収穫年を指す場合と、ブドウの当たり年に作られたよい高級ワイン自体を指す場合があり、これらの二つの意味で用いられることが多いようです。
ヴィンテージ付きのワインは高級ワイン?
ヴィンテージはあくまでもワインの個性を知るための参考要素、ヴィンテージ付きのボトルが全て高級ワインというわけではありません。ただ、ブドウの出来がよい年のワインは「よいヴィンテージ」として高額で取引されるものもあります。
一般的に市場に出ている古いヴィンテージのものは優良ヴィンテージものが多く、希少性も高いので、高価な値段が付けられます。そういったワインは成分が濃く、しっかりとした味わいのため、熟成に時間がかかります。
若いうちは渋味が強く香りも閉じて、アルコール感が強いなど、飲みにくいものが多いです。しかし保存状態が良く、綺麗に熟成されたヴィンテージワインの中には、一生忘れることができない衝撃が走るほどの旨味を出すものも存在します。このように飲み頃を見定めてたのしめるのがヴィンテージワインの醍醐味です。
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ヴィンテージ表示のないワインとは?
ブドウは農作物なので、その仕上がりはその年の気象条件によって異なります。そのため、複数年のブドウを使用したり、ワインをブレンドすることで、安定した品質のワインを造ることがあります。このようなワインには、ヴィンテージを表示することができません。また、特定の年に収穫されたブドウのみを使って造られたワインでも、生産国のワインの規定を満たしていない場合は、ヴィンテージの表記ができず、「ノン・ヴィンテージ=年号がない」ワインとなります。
ノン・ヴィンテージワインが一概にレベルが低いというわけではなく、一定品質を保つという造り手の考え方によるワインだともいえます。
自分や大切な人のヴィンテージワイン、飲んでみたくありませんか?
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