辛口白ワインならシャブリ!ブルゴーニュの名産ワインをたのしもう

辛口の白ワインが好きな人なら「シャブリ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? シャブリはフランス・ブルゴーニュを代表する辛口白ワインの産地の名称でもあります。 名産地シャブリが生み出す、シャープでミネラル感あふれる味わい、独自の4つの格付けをご紹介しましょう。
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シャブリとはどんな生産地?
辛口の白ワインが好きな人なら「シャブリ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? シャブリはフランスを代表する辛口の白ワインですが、フランス、ブルゴーニュを代表する辛口白ワインの産地の名称でもあります。シャブリは「火打石のような香り」と評されるミネラル感あふれる味わいと、北緯48度の寒冷な気候がつくるシャープな酸味が大きな魅力です。
和食や魚介類とも相性ぴったりなので、日本人にも人気の白ワインです。ブルゴーニュワイン委員会によると、2016年の世界への輸出量は8080万本。日本は3番目の輸出市場で、785万本が輸入されています。内訳は白ワイン57%、赤・ロゼワイン39%、クレマン・ド・ブルゴーニュ4%。世界全体の輸出量比率と比べると白ワインが13%も多く、それをけん引しているのがシャブリなのです。日本で飲まれるブルゴーニュワインの2本に1本以上はシャブリということからも、その人気の高さがうかがえます。
辛口ワインを生み出す土壌とブドウ品種
シャブリの土壌は貝殻の化石などが堆積してできたキンメリジャンという石灰質土壌です。この石灰質土壌は白ワイン用のブドウ、シャルドネを作るのに適しており、土壌のミネラル分をたっぷり吸って成長したブドウこそが、シャブリ独特の果実味とミネラル感に満ちたワインを生み出しているのです。シャブリ地区は比較的冷涼な気候で、ここで育つブドウはキリッとした辛口のワインに仕上がります。その中でもとくに日照に恵まれた南の斜面にある畑では、とくに糖度と香りが高い高品質なブドウが収穫されることで有名です。

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独自の4つの格付けを持つシャブリの魅力
シャブリの畑には独自の4種類のランクがあります。もっともランクが高いのはシャブリ・グラン・クリュ(特級)。ついでシャブリ・プルミエ・クリュ(1級)、シャブリ、プティ・シャブリと続きます。シャブリ地区の中心に位置するのが最高ランクのグラン・クリュで、日照が多い南西の傾斜地に広がっているのが特徴。全部で7つの畑があり、このグラン・クリュのシャブリのラベルには、畑の名前も書かれています。
プルミエ・クリュのまわりを取り囲む畑がシャブリとプティ・シャブリというイメージ。グラン・クリュやプルミエ・クリュと比べると酸味がおだやかです。シャブリのラベルにはこの等級が記載されていますので、手に取ったらぜひチェックしてみてください。

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