ドン ペリニヨンとは?「高級シャンパーニュの代名詞」と評される理由や種類、価格をわかりやすく紹介

ドン ペリニヨンとは?「高級シャンパーニュの代名詞」と評される理由や種類、価格をわかりやすく紹介
出典 : MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社サイト

「ドン ペリニヨン」は、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループ傘下のモエ ヘネシー社が手がける高級シャンパーニュブランド。ブドウの品質が基準に達したヴィンテージにのみ生産することで、世界中の熱視線を浴びています。ここでは、「ドン ペリニヨン」の概要や魅力、おもな種類などを紹介します。

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「ドン ペリニヨン」はフランスの高級シャンパーニュブランドです。

「ドン ペリニヨン」とは?

多くのワインラヴァーやラグジュアリーブランド好きの人が、あこがれのシャンパーニュブランドに挙げる「ドン ペリニヨン」。まずはその概要からみていきます。

「ドン ペリニヨン」は高級シャンパーニュの代名詞

「ドン ペリニヨン(DOM PÉRIGNON)」は、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループ傘下のモエ ヘネシー社が製造を手がける高級シャンパーニュブランド。古くはヴェルサイユ宮殿でも振る舞われ、ルイ14世をも魅了したといわれています。

その後も世界中のセレブに親しまれ、近年はレディー・ガガやレニー・クラヴィッツとのコラボレーションでも広く知られています。

シャンパーニュとは、シャンパーニュ地方で造られる発泡性ワインのなかで、フランスのワイン法(A.O.C.法)が規定する条件を満たしたものを指します。

「ドン ペリニヨン」が高級シャンパーニュの代名詞と呼ばれる理由を知るうえで押さえておきたいのが、シャンパーニュの3つのグレードです。

◆プレステージ
メゾンの威信をかけて造られる最高級シャンパーニュ。

◆ヴィンテージ
良作年のブドウのみで造られ、最低3年瓶内熟成させてから出荷されるシャンパーニュ。ラベルにヴィンテージ(ブドウが収穫された年)が記載されます。

◆ノン・ヴィンテージ(NV)
ヴィンテージの表示がないシャンパーニュのこと。全体の約8割を占めるのがこのグレードで、過去に収穫したワインをその年のワインとブレンドして造られます。

「ドン ペリニヨン」は、作柄に恵まれた年に収穫される最高級ブドウのみを使用した、ヴィンテージオンリーのシャンパーニュブランド。妥協を許さないこだわりこそが、高級シャンパーニュの代名詞たるゆえんです。

ドン ペリニヨン ロゼ 2009

画像提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

「ドン ペリニヨン」の特徴

「ドン ペリニヨン」は、作柄のすばらしい年、それも単一年に収穫されたブドウだけを使って造られます。当然のことながら、ヴィンテージが発表されない年もあり、またブドウの収穫年ごとにその表情をガラリと変える唯一無二のシャンパーニュを生み出しています。

たとえば、2013年の夏、シャンパーニュ地方は暑く乾燥し、記録的な晴天に恵まれ、糖度が高くみごとなポテンシャルを秘めたブドウが育ちました。

9月初旬の雨、その後に吹いた東風によって9月28日の収穫開始まで健全なブドウ状態を保つことができたため、酸味とフルボディが素晴らしいバランスの優れたヴィンテージになりました。

「ドン ペリニヨン」のアルコール度数は?

「ドン ペリニヨン」のアルコール度数は、いずれも12.5パーセントです。

一般的なシャンパーニュのアルコール度数は11〜12.5パーセントほど。「ドン ペリニヨン」の12.5パーセントはやや高めといえそうです。

なお、シャンパーニュのアルコール度数はA.O.C.法によって11パーセント以上と規定されています。

「ドン ペリニヨン P2」とは? 「P3」も存在する?

「ドン ペリニヨン」というブランドにはさまざまな商品がラインナップされていますが、なかでもより熟成感を高めたものが、「P2」の略語で話題の「プレニチュード2」です。

「プレニチュード(PLÉNITUDE)」とは、「最高潮」や「絶頂」を表すフランス語で、「プレニチュード2」は2度目のピーク(飲みごろ)を迎えたもの。「ドン ペリニヨン」には3度の飲みごろがあるといわれ、ヴィンテージによっては3度目のピークを迎えた「プレニチュード3(P3)」がリリースされることもあります。

また、ヴィンテージによってはロゼの「P2」が流通する場合もあります。

「ドン ペリニヨン」が愛される理由

シャンパーニュの父、ドン・ピエール・ペリニヨン

画像提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

「ドン ペリニヨン」が世界中で愛される理由を、ブランドヒストリーからひもときます。

「シャンパーニュの父」と呼ばれたピエール・ペリニヨン氏の功績

「ドン ペリニヨン」の生みの親である修道士のドン・ピエール・ペリニヨン氏が、オーヴィレール大修道院の醸造責任者に任命されたのは、1668年のこと。日本はといえば、江戸時代の寛文8年。時の将軍は第4代の徳川家綱でした。

オーヴィレール大修道院はマルヌ県の北側の斜面にあるベネディクト派の修道院。ペリニヨン氏はその後の47年間をシャンパーニュ造りに捧げ、たくさんの功績を残しました。

修道院を近代化し、ブドウの栽培技術を向上させたこと、人の足で行っていたブドウの圧搾に機械を導入し、果汁のみを発酵させる白ワイン造りに成功したこと、異なる畑のブドウを芸術的にブレンドする手法を確立したことなど、ペリニヨン氏の功績は枚挙にいとまがありません。

17世紀の終わりに「世界最高のワインを造る」という志を掲げたドン・ピエール・ペリニヨン氏は、現在も「シャンパンの祖」や「シャンパーニュの父」の異名でその功績を語り継がれています。

17世紀から受け継がれるレガシー

17世紀にドン・ピエール・ペリニヨン氏が掲げた「世界最高のワインを造る」という意思は脈々と受け継がれ、現在もなお、すべてのヴィンテージに創造の意志が込められているといいます。

日本におけるドン ペリニヨン人気

「ドン ペリニヨン」の名が国内に広く浸透したのは、日本中が好景気に沸いたバブル絶頂期のことです。夜の街では、「ドン ペリニヨン」が毎晩のように開栓され、フルートグラスやシャンパーニュグラスに注がれていました。

一時は、バブル期のきらびやかなイメージとともに語られることもあった「ドン ペリニヨン」ですが、近年はレディー・ガガを起用した広告や食とのマリアージュ体験などが功を奏し、ラグジュアリーブランドとしての確かなポジションを確立しています。

「ドン ペリニヨン」のおもな種類

ここでは、正規のルートで入手できる「ドン ペリニヨン」のラインナップを紹介します。

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013 (DOM PÉRIGNON VINTAGE 2013)

画像提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013(DOM PÉRIGNON VINTAGE 2013)」は、ブランド哲学であるヴィンテージオンリーを体現した、「ドン ペリニヨン」の真髄ともいわれる1本。単一年のブドウだけを使い、約10年という熟成の時を経て、新鮮さと熟成感をあわせ持つ魅惑的なハーモニーを奏でます。

「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013」は、ピノ・ノワールとシャルドネがみごとに共鳴した、フルボディのコクに酸味を兼ね備えたエレガントな味わいに仕上がっています。

ドン ペリニヨン ロゼ 2009

ドン ペリニヨン ロゼ 2009

画像提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

ピノ・ノワールの「赤」をまとい、主張の強い大胆なアッサンブラージュ(ブレンド)のなかから生命力がみなぎる「ドン ペリニヨン ロゼ」をセラーで12年間じっくり熟成。奥深さと軽やかさのコントラストが感じられる躍動的な1本に仕上がります。

2023年にリリースされた「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」は、官能的な果実味や力強さのなかにも包容力を備えた、収穫された果実そのものの魅力を味わえます。

「ドン ペリニヨン」の国内販売元を手がけるのは、MHD モエ ヘネシー ディアジオ。飲みたい人が飲みたいときに最高のコンディションで味わえるよう、品質管理や配送にも万全を期しているといいます。「ドン ペリニヨン」などの高級シャンパンをたのしむときは、正規のルートで販売されているものを購入するようおすすめします。

国内販売元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
公式サイトはこちら
「ドン ペリニヨン」ブランドサイトはこちら

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