【2級 】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
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問1 ビールの仕込み
問題
ビールの仕込工程で行われる麦汁煮沸の目的について誤っているものを、次の選択肢より選べ。(2015年)
(a)麦汁を殺菌する
(b)ビール特有の色をつける
(c)麦汁中に残る酵素を活性化させる
(d)加熱により、麦汁中のタンパク質を凝固させる
正解
(c)麦汁中に残る酵素を活性化させる
解説
正答率46%の問題です。醸造関係の設問は正答率が低めになる傾向がありますが、公式テキストを読んでいれば正解を導き出せる内容となっています。テキストを覚える以外にも、ビール会社が主催している手づくりビール体験などに参加するのも面白いでしょう。
麦汁煮沸の目的は、内容の正しい選択肢(a)(b)(c)以外に、適正な濃度への濃縮、麦汁中に残る酵素の失活、ホップ成分の抽出、好ましくない香りの揮散などがあります。
問2 ビールの発酵方法
問題
ビールの発酵方法は、上面発酵、下面発酵、自然発酵に大別される。以下の①~③のうち、下面発酵ビールに該当するものはいくつあるか、次の選択肢より選べ。
①ヴァイツェン
②ケルシュ
③ポーター
(2015年)
(a)1つ
(b)2つ
(c)3つ
(d)該当するものはない
正解
(d)該当するものはない
解説
正答率42%と間違いが多かった問題です。2級受検者は主要なビアスタイルの発祥地や発酵タイプを含めた特徴を覚えておいた方がいいでしょう。
選択肢(a)の「1つ」という回答が33%ありましたが、「ヴァイツェン」「ケルシュ」「ポーター」ともに上面発酵のビールです。
問3 貯酒が終わったビールを澄んだ液体にするために除去するもの
問題
ろ過工程で、貯酒が終わったビールを澄んだ液体にするために除去するものは何か。次の選択肢より選べ。
(a)酸素
(b)二酸化炭素
(c)酵母
(d)酵素
正解
(c)酵母
解説
貯酒の終わったビールから、酵母などの固形物を取り除き、澄んだ液体にするために行われるのが「ろ過」工程です。濁りがなくなりクリアになるだけでなく、酵母を除去することで、ビールの品質を保持します。
(出典:日本ビール検定 公式過去問題集[2級・1級]2021年版)