ルーマニアワインが躍進中! 6000年の歴史を持つワイン造りの魅力とは

ルーマニアワインが躍進中! 6000年の歴史を持つワイン造りの魅力とは
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ルーマニアは6000年もの歴史を持つ、東ヨーロッパのワイン生産国。日本での知名度はあまり高くないものの、貴腐ワインなど多彩なワインが生産されていて人気です。今回は、ルーマニアワインの魅力を紹介するとともに、併せて注目したい東ヨーロッパのワイン生産国を紹介します。

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ルーマニアワインとは

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近年注目されているルーマニアワイン。その歴史や特徴から紹介しましょう。

ルーマニアワインの歴史

ルーマニアのワイン造りの始まりは、今から6000年前に遡るといわれています。その長いワイン造りの歴史を、大まかに振り返ってみましょう。

【紀元前4000年ころ、ワイン造りが開始される】
紀元前には、現在のルーマニアは「ダキア」と呼ばれていました。西ヨーロッパ諸国では、紀元前1世紀のローマ帝国の領土拡大に伴いワイン造りが広まったとされていますが、ダキアではそれ以前からブドウ栽培が行われ、豊かなワイン文化が根づいていたといわれています。

【中世には修道院や教会でワイン造りが行われる】
中世ルーマニアのワイン造りについては「モルダビア史書」という文献に記されています。中世には修道院や教会によるワイン造りが行われ、近年ルーマニアを代表するワイン産地として有名なコトナリ(モルドヴァ地方)は当時から銘醸地として知られていたそうです。

【19世紀後半のパリ博覧会を機に、ルーマニアワインがブームに】
19世紀の終わりには西ヨーロッパと同様に、ワインの原料であるブドウが害虫フィロキセラの被害を受けましたが、多くの土着品種は絶滅を免れることができました。1889年のパリ万国博覧会ではルーマニアワインが高評価を獲得し、大ブームとなります。

【第二次世界大戦後、ワイン造りが国営化され低迷期に】
第二次世界大戦後にはルーマニアが社会主義国家となり、すべてのワイナリーが国営化されることとなりました。そして、旧ソ連への輸出用として、品質よりも量を重視した大量生産のワイン造りが行われるようになります。

【1989年の民主化後、高品質ワインにシフトし活況を取り戻す】
旧ソ連の影響下で停滞していたルーマニアワインですが、1989年の民主化後、再び高品質なワインが造られるようになりました。そして、2007年のEU加盟後は、ルーマニアワインが再び市場で注目されるようになります。

ルーマニアワインの特徴

ルーマニアは、コトナリ地方の貴腐ワインをはじめとする甘口のワインがとくに有名です。品種としては、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネなどの国際品種に加え、多数の固有品種が栽培されているのが特徴です。

EU加盟を受けて改正されたルーマニアのワイン法では、ルーマニアワインはD.O.C(保護原産地呼称)、I.G.P(保護地理的表示)、地理的表示のないワインの三段階で格づけされています。D.O.Cには33、I.G.Pには12の産地が該当します。

なお、D.O.Cには使用するブドウの収穫時期による分類が設けられていて、完熟期に収穫されたブドウは「C.M.D.」、遅摘みで収穫されたブドウは「C.T.」、貴腐ブドウとして収穫されたブドウは「C.I.B.」と、ラベルに表示されています。

ルーマニアワインの産地とブドウの土着品種

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ルーマニアワインは環境の異なるいくつかの産地で造られています。ここでは地形や気候の特徴、ルーマニアワインのおもな産地、ブドウのおもな土着品種について見ていきましょう。

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