【2級 vol.1】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
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問1 ビールの語源
問題
諸説あるビールの語源として、ラテン語の「bibere」やゲルマン語「beuro」がある。「bibere」は『飲む』という意味だが、「beuro」はどのような意味か、次の選択肢より選べ。(2016年)
(a)黄金、財産
(b)滋養、強壮
(c)薬草、薬
(d)大麦、穀物
正解
(d)大麦、穀物
解説
2015年、2016年と2年続けて出題された問題です。
「beuro」(ベウロ)は、ゲルマン語で「大麦・穀物」を指す言葉です。設問中にある「bibere」は“ビベール”と発音します。フランス語のビールが「biere」(ビエール)であることを考えると、近い言葉だと感じられます。
問2 ラガービールに関する説明
問題
ラガービールに関する説明として誤っているものを、次の選択肢より選べ。(2016年)
(a)15世紀のドイツで、低温でも発酵する事例を発見したことが誕生の一因である
(b)ラガーは下面発酵ビールのことである
(c)ラガービールの誕生により、季節を問わず、ビールを醸造できるようになった
(d)ラガーとは「貯蔵」という意味である
正解
(c)ラガービールの誕生により、季節を問わず、ビールを醸造できるようになった
解説
正答率65%の問題です。2級は70点以上で合格なので、この問題は正解したいレベルです。
ラガービールは誕生からしばらく、秋の終わりに仕込み、洞窟や氷室で春まで貯蔵する製法で醸造されていました。ビールが季節を問わず醸造が出来るようになるのは、1873年のアンモニア冷凍機の発明以降です。
問3 熟成・貯酒に関する説明
問題
熟成・貯酒に関する説明として正しいものを、次の選択肢より選べ。(2016年)
(a)熟成・貯酒の工程で発酵が進むことはない
(b)熟成中に炭酸ガスがビールに溶けこむ
(c)不快な香りの原因となるジアセチルは、主に熟成中に生成される
(d)貯酒タンク内には酵母は存在しない
正解
(b)熟成中に炭酸ガスがビールに溶けこむ
解説
69%の方が正解した問題です。
発酵によって糖は炭酸ガスとアルコールに分解されます。この主発酵が終了すると、熟成・貯酒工程(後発酵)へ移行します。後発酵の名前の通り熟成中にも発酵は進みます。
後発酵では、適度な加圧状態で徐々に冷却することでビール中に炭酸ガスを溶解させていきます。また、余分な炭酸ガスは少しずつ放出していきます。