世界初の「オレンジワイン」ガイドブックの翻訳版、「オレンジワイン 復活の軌跡を追え!」が発売

世界初の「オレンジワイン」ガイドブックの翻訳版、「オレンジワイン 復活の軌跡を追え!」が発売

今、世界的に注目を集めている「オレンジワイン」。そのガイドブックの日本語版「オレンジワイン 復活の軌跡を追え!」が、美術出版社より3月に発売されました。

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存在感を増す、第4のカテゴリーのワイン「オレンジワイン」

存在感を増す、第4のカテゴリーのワイン「オレンジワイン」とは?

目次

昨今のワインブームのなかで自然派ワイン(ビオ・ワイン)に続いて、注目度が急上昇している「オレンジワイン」。スパークリングワイン、白ワイン、赤ワインに続く第4のカテゴリーともいえるワインです。

ガイドブック常連のレストランでもオレンジワインがそのワインリストに採用され、オレンジワイン造りに挑戦するワイン生産者も世界中に数多く出てきているそうです。

オレンジワインの基本知識を学べるコラムも満載

オレンジワインの基本知識を学べるコラムも満載

「オレンジ」と付いていますが、これは色がオレンジ色に近いことから付けられた名前。果物のオレンジを使ったいわゆるフルーツワインではなく、白ブドウを原料とするワインです。「アンバーワイン」「スキンコンタクトワイン」「醸しワイン」などとも呼ばれています。

通常の白ワインの製造過程では、ブドウ果実を潰したあと、皮や種を取り除いて果汁のみの状態で発酵を行います。しかしオレンジワインの場合は、潰したあとの一定期間、皮や種とともに果汁を浸し、そのあとも一緒に発酵させます。

これは黒ブドウを使用する赤ワインとほぼ同じ製法。ブドウの持つ個性をより強く引き出すことができるのです。

オレンジワインについて、さらに詳しい記事はこちら!
最近注目のオレンジワインを知っていますか?

実は、現在広く飲まれているスパークリング・白・赤のどのカテゴリーよりも、もっとも古い歴史を持っている「オレンジワイン」。本書はそんなオレンジワインを、歴史、造り方、楽しみ方など、あらゆる角度から解説しています。

著者のサイモン・J・ウルフ氏

著者のサイモン・J・ウルフ氏は、オレンジワインに出会ったことをきっかけに、IT業界でのキャリアを捨て、現在のオレンジワインブームを生んだイタリア・フリウリ地方とジョージアをはじめ、7年にわたり各国を渡り歩いてオレンジワインを飲み尽くしたという人物。

そんなウルフ氏が書き下ろした、オレンジワイン愛に満ち溢れたストーリーは読み応え満点。産地や生産者の写真もカラー(208ページ)で紹介し、オレンジワインの基礎知識がわかるコラムも満載。ワインファンには、必携の1冊です。

「オレンジワイン 復活の軌跡を追え!」構成

イントロダクション
オレンジワインが注目されることになった経緯を中心に、そのバックグラウンドが語られます。

フリウリ&スロヴェニア
イタリア北東部のフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州と、隣接するスロベニア共和国。オレンジワインが注目されるきっかけになった産地が、この2つの産地です。

実はこの2つの産地は、かつては1つの産地でした。2つの世界大戦によって、資本主義による政権が生まれたイタリア側(フリウリ)と、共産主義に支配されたスロヴェニア側に分断され、古くから続いてきたオレンジワイン造りの文化も途絶えてしまいます。この章では、2つの産地でのオレンジワイン復活のストーリーが描かれます。

グラビアも豊富

グラビアも豊富

ジョージア
8000年前、世界で最初にワイン造りが行なわれていた国とされるのが、ジョージアです。ここでも古くからオレンジワインが造られており、キリスト教の布教とあいまって独特のワイン文化が継承されてきました。

しかし、ここでも世界大戦の爪痕が大きく残ってしまうことに。ソヴィエト連邦によるジョージアワインへの搾取から、復活を遂げるまでのストーリーが描かれます。

オレンジワインの巨匠「グラヴネル」にも取材!

オレンジワインの巨匠「グラヴネル」にも取材!

大西洋を越え、さらに向こうへ
フリウリ、スロヴェニア、ジョージアでのオレンジワイン造りの復活は、世界のワイン生産者のクリエイティビティを刺激することになりました。本章では、各国へのオレンジワインの波及についてが語られています。

筆者が選ぶオレンジワイン生産者
世界21カ国193軒のオレンジワイン生産者についてのデータを収録したほか、日本語版発売に合わせ、日本のオレンジワインも取材しています。

著者・監訳者プロフィール

著者プロフィール
サイモン・J・ウルフ/Simon J Woolf
イギリス生まれ。ワインを中心とした、ドリンク全般の評論家。ワインの魅力に取りつかれ、2011年、オンラインワインマガジン「The Morning Clalet(ザ・モーニング・クラレット)」を立ち上げ、執筆を始める。
同マガジンでは、有機農法やバイオダイナミクスによるアルティザン系自然派ワインに特化して情報を発信。その他、ワイン雑誌「デキャンター」など専門誌にも寄稿。現在はオランダ・アムステルダムを拠点に取材・執筆活動を続けている。

監訳者プロフィール
葉山考太郎(はやま・こうたろう)
ワインライター、ワインスクール「アカデミ・デュ・ヴァン」講師、翻訳学校「フェローアカデミー」講師。おもな訳書に「パリスの審判」(日経BP社)、「ブルゴーニュワイン大全」(白水社)、著書に「30分で一生使えるワイン術」(ポプラ社)、「今夜使えるワインの小ネタ」(講談社)など。

書誌情報

<発売>
2020年3月16日

<仕様>
B5判・296ページ

<定価>
3,000円+税

<発行>
美術出版社

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