ヘミングウェイが愛したカクテル「ジントニック」

ヘミングウェイが愛したカクテル「ジントニック」
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「ジントニック」は、数あるカクテルの中でも、特に人気のあるジンベースのカクテル。基本のレシピはシンプルですが、バーテンダーによってレシピが異なるため、味わいに個性が出るのが「ジントニック」の奥深い魅力につながっています。この記事では、そんな「ジントニック」の魅力に迫っていきます。

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「ジントニック」の誕生と基本のレシピ

「ジントニック」の誕生と基本のレシピ

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「ジントニック」の起源は、18世紀にイギリスの植民地だった熱帯地方で、マラリア予防として飲まれていたトニックウォーターに、蒸留酒のジンを加えたのが始まりだといわれています。

当時のトニックウォーターは、炭酸水に柑橘類の果皮や香草類などを加え、さらにキナの樹皮からとれる“キニーネ”という苦味のある抗マラリア成分をブレンドして作られていました。

やがて、ジンがキナの苦味をやわらげることが発見され、ジンとトニックウォーターは一緒にたのしまれるようになり、「ジントニック」が誕生したのです。

ここでは、まず基本の「ジントニック」のレシピをご紹介しましょう。

<レシピ> ジントニック

【材料】
ドライ・ジン…45ml
トニックウォーター…適量
ライム…適量

【作り方】
1.グラスの中にライムを絞る。
2.氷を入れ、ドライ・ジンを注ぐ。
3.トニックウォーターでフルアップ(グラスの残りを満たす)。
4.軽くステア(スプーンで手早くかき混ぜる)して、完成!

ジンの選定では、芳醇な香りが好みなら「タンカレー」、バランスのとれた味わいが好みなら「ゴードン」のように、あなたの好みに合わせてジンを選ぶと、カクテルのたのしみが広がりますよ。

また、トニックウォーターの「炭酸」の強さもカクテルの味わいに大きな影響を与えます。できるだけ炭酸の抜けにくい、瓶のトニックウォーターを使用し、最後にステアしすぎて炭酸が抜けないようにしましょう。

ヘミングウェイの小説にも登場した「ジントニック」

ヘミングウェイの小説にも登場した「ジントニック」

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「ジントニック」は、ヘミングウェイの小説『海流の中の島々』の作中でも登場しました。

主人公の画家、トマス・ハドソンが愛飲する「ジントニック」には、材料にアンゴスチュラ・ビターズが加わり、より苦味を感じるカクテルとなっています。

これはアンゴスチュラ・ビターズが加わった「ジントニック」を、ヘミングウェイ自身が好んで飲んでいた背景があり、そのことが作中にも反映されているといわれています。

<レシピ>ヘミングウェイの小説に登場したジントニック

【材料】
ドライ・ジン…60ml
シュウェップス・トニックウォーター…適量
ライム…適量
アンゴスチュラ・ビターズ…数滴

【作り方】
1.大振りのグラスの中に氷を入れ、冷凍庫で冷やしたドライ・ジンを注ぐ。
2.アンゴスチュラ・ビターズを数滴垂らし、ライムを絞る。
3.トニックウォーターでフルアップ(グラスの残りを満たす)。
4.軽くステア(スプーンで手早くかき混ぜる)して、完成!

基本の「ジントニック」のレシピにアンゴスチュラ・ビターズが加わることで、複雑な香りと渋味が広がるようになり、カクテルの味わいに奥行きを与えてくれます。

「ジントニック」の奥深さをたのしもう

「ジントニック」は初心者でも作りやすいレシピでありながら、作り手のこだわりによって味わいが大きく異なります。シンプルなレシピでありながら、奥深い「ジントニック」の世界をぜひたのしんでみてください。

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