カクテル「グラスホッパー」の名前の由来や味わいについてご紹介
「グラスホッパー」とは、ペパーミントリキュールとカカオリキュールを混ぜ合わせて作るさわやかなチョコミントの風味が人気のカクテルです。アルコール度数は約15%。淡い鮮やかな緑色が草原を跳ねるバッタを連想させることからその名が付きました。「グラスホッパー」の作り方、新旧レシピも紹介します。
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グラスホッパーの新旧レシピの違い
淡い緑色のカクテルの色合いから、草原を跳ねるバッタを連想して「グラスホッパー」と名付けられました。じつは、この「グラスホッパー」は、昔と今とではレシピが変わったカクテルとして有名なのです。
まずは、新旧のレシピを比べてみましょう。
<レシピ>グラスホッパー(旧)
【材料】
グリーン・ペパーミント・リキュール…20ml
ホワイト・カカオ・リキュール…20ml
生クリーム…20ml
【作り方】
1. リキュールグラスにホワイト・カカオ・リキュールを注ぐ。
2. グリーン・ペパーミント・リキュールをフロート(材料を重ねる技法)させる。
3. 最後に生クリームをゆっくり注いでフロートさせて完成!
<レシピ>グラスホッパー(新)
【材料】
グリーン・ペパーミント・リキュール…20ml
ホワイト・カカオ・リキュール…20ml
生クリーム…20ml
【作り方】
1. 氷を入れたシェーカーに材料を入れてシェークする。
2. 冷やしたカクテルグラスに注いで完成!
材料は同じですが、昔の「グラスホッパー」は、比重の違う材料を入れて層を作る「プース・カフェ・スタイル」で、見た目をたのしむロングカクテルでした。しかし、今のレシピは、シェークして作るショートカクテルに変わっています。この点が大きな違いです。
プース・カフェ・スタイルからシェークスタイルへ
Andreas Argirakis/ shutterstock.com
シェークスタイルの「グラスホッパー」が主流になった理由は、見た目よりも味を重視したからだといわれています。
昔の「グラスホッパー」はプース・カフェ・スタイル。味も大切ではありますが、見た目の美しさを追求するカクテルですから、すべての材料を同じ量だけ使う必要がありました。一方、今のレシピはシェークスタイルで、材料をフロートさせる必要はありません。淡い緑色さえ出せるなら、味のバランスを変えるために材料の配分を変えても構わないのです。
こうした経緯もあり、今の「グラスホッパー」のレシピは、材料を均等にすることを基本としつつも、好みに合わせてバランスを変えられます。たとえば、グリーン・ペパーミント・リキュールの量を5ml増やして生クリームを5ml減らすなど、レシピによって分量が違うのはそのためです。
自分の好きなバランスでグラスホッパーをたのしむ
シェークが必要なため、作るのが難しそうなイメージはありますが、「グラスホッパー」は自分でアレンジしていくことがたのしいカクテル。清涼感を求めるのか、甘さを求めるのかで材料のバランスを変えていくのも面白いですよ。自分の理想の「グラスホッパー」を追求してみてはいかがでしょうか。