ワインの価格はどう決まる? 等級と価格の関係
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ワインの価値を決める要素を知る
ワインショップにワインを選びに行くと、1000円未満のお手頃なワインから、数万円以上する高級ワインまで、様々なラインナップがあることがわかります。それでは、ワインの価格はなぜここまで差があるのでしょうか? また、高いワインほどおいしいのでしょうか?
実は、ワインの価格は、ブドウの品質や格付け、作り手の知名度、ヴィンテージ、人気、希少性などといったいくつかの要因によって決まっています。つまり、高級ワインとお手頃なワインで、その値段と味が正比例するとは限らないのです。ワインの価格は付加価値によって変わるもの。値段だけにとらわれすぎない方が、本当に自分好みのワインと出会えるかもしれません。
ワインの価格を左右する格付け(等級)とは
ワインの価値を計る指標のひとつとして「格付け」があります。これは、ワインの品質を確保するためにいくつかの国で定めている「ワイン法」に基づいたワインの等級です。この等級が高いワインほど、品質が高いことを示しているのが一般的。「格付け」は、ブルゴーニュなど生産地域や畑に対して格付けが決められているもの、ボルドーなど、銘柄についても格付けが決められているものもあります。
ちなみに、格付けが高いものほどワインの価格は高くなる傾向にありますが、格付けが高ければ必ずおいしいとは断言できません。同じ格付けのワインでも、ヴィンテージや作り手などによっても大きく左右され、保存方法やサービス方法によっても味わいは変わってきます。格付けはあくまでワインを判断するひとつの目安と考えておくとよいかもしれません。
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高級ワインの魅力を知ろう
フランスワインの中でも比較的高価格なのが、ブルゴーニュ産のワインです。ブルゴーニュワインでも比較的安価なワインには、じっくりと熟成させた高価格帯のワインに比べて酸味がやや強かったり、ワインのボディが軽めに感じたりするケースもあります。しっかりとワインが管理された信頼できるお店で、お店の人がおすすめしてくてるワインであれば、おいしいワインがたのしめるでしょう。
ちなみにブルゴーニュワインの中には、世界のワインファン垂涎の最高級ワインがあります。それは、 世界中でその名を知られた「ロマネ・コンティ」です。これはブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村にある約1.8ヘクタールのブドウ畑で生産されたブドウを使って造られるワインで、年間6000本ほどしか生産されない最高級ワインのひとつで、世界でもっとも入手しにくいものです。他の畑と異なる粘土質を含む茶色の石灰岩の土壌で芳酵にして繊細なワインが生み出されています。その他に類のない稀有な味わいで長く愛されている、世界のワインファン垂涎のワインゆえ、値段が高くなってしまいます。
たまにはちょっと奮発して、5000円や1万円以上のワインを味わってみるのもたのしいものです。高めのワインを購入するときは、信頼できるワインショップの店員さんやレストランのソムリエなどに、相談してみるのがおすすめです。
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