リーズナブルで高品質な南アメリカのチリワインを楽しむ!
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リーズナブルで高品質な南アメリカのワイン
お手頃な価格でテーブルワインとしても人気のチリ&アルゼンチンワイン。いまではすっかり日本の食卓に欠かせない存在となっていますが、これら南アメリカのワインが日本で広まったのは、1990年後半のこと。赤ワインに含まれるポリフェノールの健康への効果が大きく報道され、お手頃な価格に注目が集まったのがきっかけのひとつです。
南アメリカのワインがリーズナブルなのは、質の高いブドウが豊富に獲れることと、人件費が安いことなどが理由に挙げられます。お値段は手ごろながらその品質は年々向上しており、コンビニやスーパーで気軽に買えることから、年々愛好家が増えています。
チリワインとアルゼンチンワインのおもな産地を知る
チリワインの産地はアコンカグア・ヴァレーやラペル・ヴァレーなど渓谷に集中しているのが特徴。標高が高いために寒暖差が激しく、質の高いブドウが収穫されるのです。代表的なブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンですが、最近ではピノ・ノワールや白ブドウもその高い品質で注目されています。
アルゼンチンワインの主な産地は、アルゼンチン中央西部のメンドーサやサン・ファンなど。標高が高く冷涼な産地ですが、日照時間が申し分ないため、ワインづくりに適したテロワールになっています。
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お得でおいしいチリワインの魅力とは?
気候が温暖で年によってブドウの出来にあまり差がないチリワインは、フランスワインなどと異なりブドウの生産年に味があまり左右されないところも魅力。手ごろなテーブルワインだけでなくジョイントベンチャーによる高級ワインの生産も行っており、幅広いファンに受け入れられています。
その躍進ぶりは目覚ましく、2015年にはチリワインの日本への輸入数量がフランスを抜いて国別輸入数量第1位に。10年前と比較すると輸入数量は約6.3倍と、その数を大きく伸ばしています(財務省関税局「ぶどう酒(2L未満)」2016年数量推移より)。輸入ワイン全体の構成比率を見てもチリワインが約3割を占めており、いまや日本の食卓には欠かせない存在といえるでしょう。
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ワイン生産世界第5位の実力を持つアルゼンチンワイン
2000を超えるワイナリーがあるアルゼンチンは、ワイン生産世界5位という実力を持つ隠れたワイン王国です。もともとは国内消費用のデイリーワインが生産の主流でしたが、最近では高品質なワインも造られるようになりました。
アルゼンチンワインの主なブドウ品種は、赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨンやマルベック、白ワイン用ではシャルドネやシュナン・ブランなどがあります。果実味豊かで重厚な味わいの赤ワイン、フルーティーでバランスの良い白ワインとともに、日本でも人気を集めています。
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