【2級 】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
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問1 IPAの説明
問題
IPAの説明で正しいものを、次の選択肢より選べ。
(a)発祥国はアメリカである
(b)劣化を防ぐためホップ投入量は少なめにしている
(c)ブリュードッグ社がつくるロックIPAがある
(d)イングリッシュスタイルやアメリカンスタイルなどがある
正解
(d)イングリッシュスタイルやアメリカンスタイルなどがある
解説
India Pale Aleは、ホップの強い苦みと高いアルコール度数(5%~7.5%)が特徴のビール。大航海時代にイギリスからインドへビールを輸送する際、ビールが腐らないようにと防腐効果のあるホップを大量に使用したのが始まりです。
(出典:日本ビール検定 公式過去問題集[2級・1級]2021年版)
問2 ビールのスタイル
問題
スタウトに関する説明として正しいものを、次の選択肢より選べ。
(2016年)
(a)スタウトは、ギネス社が発売した当時はスタウト・ポーターと称していた
(b)スタウトの大ヒットからポーターが派生した
(c)スタウトは「濃い」という意味である
(d)麦芽もホップも、ポーターはスタウトより多く使用してる
正解
(a)スタウトは、ギネス社が発売した当時はスタウト・ポーターと称していた
解説
スタウトと言えば、ギネス社がそのスタイルを確立したことで有名です。「スタウト」と「ポーター」の言葉の意味と歴史の流れを正しく理解しておきましょう。1722年、濃色麦芽を使用したホップを3倍以上使ったポータービールが誕生します。1778年、ギネス社スタウト・ポーターを発売。やがて「ポーター」が削がれ、「スタウト」と呼ばれるようになりました。スタウトの意味は「強い」です。
問3 ピルスナーの説明
問題
ピルスナーに関する説明として正しいものを、次の選択肢より選べ。(2016年)
(a)1842年、ドイツ・ミュンヘンで誕生した
(b)ヨーゼフ・グロルが濃色ビールを醸造しようとした際に、偶然誕生した
(c)ヨーロッパには珍しい硬水がピルスナー誕生の一因である
(d)最新の直火による麦芽乾燥設備が、淡色となった一因である
正解
(b)ヨーゼフ・グロルが濃色ビールを醸造しようとした際に、偶然誕生した
解説
日本で最もポピュラーなビアスタイルであるピルスナースタイルに関する問題です。ピルスナーは、1842 年にボヘミア(現チェコ共和国)のピルゼンで生まれたビール。1830年代までボヘミアのビールは上面発酵でしたが、ピルゼン市では新たに市民醸造所を建設し、ミュンヘンからヨーゼフ・グロルという技師を招いて下面発酵を導入しました。1842年、グロルの指導でミュンヘンタイプの濃色ビールができるはずでしたが、醸造用水が軟水であったことや最新の熱風による麦芽乾燥設備で生まれた淡色麦芽を使用したことにより、黄金色の淡色ビールが誕生しました。
ピルスナーはホップのきいた爽快な香味が特徴で、世界中にもっとも普及しているビアスタイルです。