ワイン世界三大生産国の一つ、イタリアの有名なワイナリー

ワイン世界三大生産国の一つ、イタリアの有名なワイナリー
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フランス、スペインと共に、ワイン世界三大生産国のイタリア。気候や土壌の多様性、豊富なブドウ品種など個性的な味わいを生む環境があります。イタリアのなかでも、有名なワイナリーを紹介します。

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イタリアのワインとは

イタリアは、南北約1000㎞に及ぶ国土は山岳、丘陵地帯が多く変化に富み、気候や土壌も多様なため、ブドウ品種や栽培方法などもバラエティに富んでいます。また、1861年まで統一国家でなく、それぞれの地方の文化、歴史が異なるため、ワインに対する感受性やアプローチの仕方も多彩です。このようなことから、イタリアワインの最大の特徴はその多様性にあるといえるでしょう。

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イタリアは、南北約1000㎞に及ぶ国土は山岳、丘陵地帯が多く変化に富み、気候や土壌も多様なため、ブドウ品種や栽培方法などもバラエティに富んでいます。また、1861年まで統一国家でなく、それぞれの地方の文化、歴史が異なるため、ワインに対する感受性やアプローチの仕方も多彩です。このようなことから、イタリアワインの最大の特徴はその多様性にあるといえるでしょう。

イタリアワイン界最高峰、ピエモンテのGAJA(ガヤ)

イタリアワイン界最高峰、ピエモンテのGAJA(ガヤ)

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「イタリアワインの帝王」と呼ばれるガヤ。初代ジョバンニ・ガヤ氏がスペインのカタルーニャ地方からピエモンテに移住、1859年にワイナリーを創設して以来、徹底した品質主義のワイン造りを進めてきました。

3代目の代でバルバレスコが高い評価を受けたことによって、イタリアワイン界のトップとしての地位を確立。4代目、現当主のアンジェロ氏はピエモンテの伝統的なワイン造りを守りながら、革新的な設備や技術を取り入れ、世界中から認められる存在となりました。ブドウはすべて自社畑で造られ、悪い年にはワイン自体を造らないという品質主義で、今もなお「帝王」の名をほしいままにしています。

キャンティの歴史ある造り手、マッツェイ家

キャンティの歴史ある造り手、マッツェイ家

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12世紀からワイン造りを行ってきたマッツェイ家は、現在24代目当主フィリッポ・マッツェイ氏とフランチェスコ・マッツェイ氏の兄弟を中心に家族経営で運営しています。

今ではよく知られている「キャンティ」という名は、マッツェイ家によって最初に記録されたのが始まりといわれています。マッツェイ家が手掛けるワイナリー、カステッロ・ディ・フォンテルートリで醸造される「フォンテルートリ・キャンティ・クラシコ」 は、1900年代前半から同じラベルで代々造り続けられており、数々の賞を受賞した輝かしい実績を持つワインです。

バローロの名声を世界に広めたフォンタナフレッダ社

バローロの名声を世界に広めたフォンタナフレッダ社

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19世紀末にイタリアの初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世の息子が、その所有地を譲り受けて設立したワイナリー、フォンタナフレッダ社。一世紀以上にわたりバローロを造り続け、バローロの名声を世界的に高めた名門です。今もそのエネルギーは変わらず、2009年にはワイナリー創業当時の「ミラフィオーレ」ブランドを復活させ伝統を再構築するとともに、2016年には世界30カ国で「バローロ ウィーク」プロジェクトを展開、バローロの新たな魅力を世界に発信しています。

14世紀から続く歴史と伝統を誇る名門アンティノリ

14世紀から続く歴史と伝統を誇る名門アンティノリ

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イタリアワイン界でもっとも長い歴史を誇る名門アンティノリ。1970年代には、従来の常識を打ち破るスーパータスカン(トスカーナを超えるの意)、「ティニャネロ」、「ソライア」を生み出し、その実力を世界に知らしめました。

現在ではイタリア全土に10以上のワイナリーを所有し、2010年には一家の故郷であるトスカーナに大規模なワイナリーを新設。「土地との繋がりに感謝する」という理念通り、自然を活かし環境に配慮した施設は、他の醸造所とは一線を画す存在です。

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