【1級 vol.4】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
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問1 ビールのパッケージングに関して
問題
パッケージングに関して、誤っているものを次の選択肢から選べ。
(a)日本のビールびんは年間約3回転し、平均8年間再利用される
(b)14世紀のイギリスの逸話から、初期のびん詰めの目的は熟成だったと推察される
(c)ビールのびん詰めは、オーエンスによる王冠の発明とペインターによる自動製びん機の発明で進歩した
(d)缶の内面は合成樹脂でコーティングされ、缶の中のビールと缶材のアルミ金属は完全に遮断されている
正解
(c)ビールのびん詰めは、オーエンスによる王冠の発明とペインターによる自動製びん機の発明で進歩した
解説
ビールのびん詰めは、1892年:ペインターによる王冠の発明で機械化が始まり、1903年:オーエンスによる自動製びん機の発明等でさらに進化しました。
(出典:日本ビール検定 公式過去問題集[2級・1級]2021年版)
問2 ビールの酵母と発酵に関して
問題
酵母と発酵に関して、誤っているものを次の選択肢から選べ。
(a)発酵の際に浮遊酵母が多過ぎると、ろ過が長時間かかる場合がある
(b)発酵で生成したジアセチルは、熟成の際に再び未熟臭を発しない成分に変換される
(c)ケルシュ、アルト、ボックはすべて上面発酵である
(d)アンカースチームビアは、本来低温で発酵されるラガー酵母で常温発酵を行っている
正解
(c)ケルシュ、アルト、ボックはすべて上面発酵である
解説
ケルシュ、アルト、ボックはいずれもドイツ発祥のスタイルですが、ケルシュ、アルトは上面発酵、ボックは下面発酵です。(a)は酵母によってフィルターの目詰まりが起こることがあるからです。アンカースチームビールのように、本来低温で発酵されるラガー酵母で常温発酵を行うビールは、「ハイブリッドスタイル」とも呼ばれています。
(出典:日本ビール検定 公式過去問題集[2級・1級]2021年版)
問3 ビール酵母の名称
問題
通常のビール醸造に使われる酵母サッカロマイセスとは異なる野生酵母で、ブレッドという略称で呼ばれることもある酵母名をカタカナ8文字で記せ。(記述問題)
正解
ブレタノマイセス
解説
ブレタノマイセスは野生酵母の代表的なもので、ベルギーのランビックはブレタノマイセスによる自然発酵のビールです。ブレタノマイセスはホーシー(馬臭)、ゴーティー(山羊臭)、レザリー(革臭)といったオフフレーバーや酸味を生み出しますが、それを活かすことでクラフトビールに新しい味わいをもたらすことが期待されています。
(出典:日本ビール検定 公式過去問題集[2級・1級]2021年版)