【3級 vol.20】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
- 更新日:
問1 上面発酵ビールに関する説明
問題
上面発酵ビールに関する説明として誤っているものを、次の選択肢より選べ。(2017)
(a)下面発酵より発酵温度が低い
(b)下面発酵より発酵期間が短い
(c)下面発酵より歴史が古い
(d)豊かな味わいと香りが特徴
正解
(a)下面発酵より発酵温度が低い
解説
上面発酵では、15℃~25℃で3~5日の発酵期間、下面発酵では、10℃前後で1週間~10日ほどの発酵期間となります。
常温に近い温度で醸造する上面発酵のほうが歴史の古い製法です。
(出典:2022年5月改訂版公式テキスト30ページ)
上面発酵ビール(エールビール)は、豊かな味わいと香りが楽しめるのが特徴です。
(出典:公式テキスト58ページ)
問2 糖化の目的について
問題
糖化の目的として最も適切なものを次の選択肢より選べ。(2017)
(a)麦汁を殺菌するため
(b)ビールの甘味を引き出すため
(c)麦芽内にタンパク質分解酵素を生成するため
(d)デンプンをビール酵母が取り込める大きさの糖に分解するため
正解
(d)デンプンをビール酵母が取り込める大きさの糖に分解するため
解説
デンプンを酵母が取り込める大きさの糖のサイズまで分解する反応を促進するのが酵素です。デンプンを糖に分解する反応を「糖化」と呼びます。
(出典:2022年5月改訂版公式テキスト40ページ)
問3 マイシェの温度について
問題
ビールの仕込み工程では、マイシェの温度を50℃、65℃、75℃と段階的に上げていくが、この内、50℃を保持する意義について適切なものを、次の選択肢から選べ。(2019)
(a)糖化
(b)タンパク休止
(c)タンパク休止の防止
(d)酵素の失活
正解
(b)タンパク休止
解説
ビールの仕込み工程では、さまざまな酵素がデンプンやタンパク質の分解を行います。タンパク質分解酵素が働く温度が50℃で、この温度に保つことを「タンパク休止」といいます。
(出典:2022年5月改訂版公式テキスト42ページ)