朝6時までオープンの貴重なビアパブ「THE GRUB 代々木上原」

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

▲ J-CRAFTシリーズは味わいの違いで4種類「芳醇のペールエール」「豊香のルビーエール」「香爽のフルーティホワイト」「爽快のヴァイツェン」が揃う。

うだるような暑さの中、毎晩ビールが恋しくなる。だが、 THE GRUB 代々木上原は夏だけに限らず、ビアラバーたちで年中賑わっている。樽生8種類、ボトルビールは世界各国のものが常時60種類以上と、充実した品揃えがその理由のひとつだ。

代々木上原駅から徒歩30秒の好立地、朝6時までオープンしているのも人気の理由。時間を気にせずゆっくり飲めるので近隣の住民が多く集まる。真っ赤な扉、GUINNESSの看板に、気さくなアイリッシュパブの雰囲気を感じて、思わずふらりと寄り道したくなる気持ちも分かる。

▲ 友人同士、肩肘はらずに楽しめるカウンター飲みがおすすめ。

板張りの床や木の椅子、アンティーク調の照明、オープンなカウンター。気取らないアイリッシュパブのコンセプトが、店内のあちこちに感じられる。大小2つのモニターがあり、主にサッカー、野球やテニス、ラグビーなど世界中のさまざまなスポーツの中継番組が流れる。ワールドカップなどの大きな試合がある日は、モニターの前に朝の3時、4時からスポーツファンが集まりワイワイ盛り上がる。

8席あるカウンターの手前には、アイリッシュやスコッチ、バーボンのボトルが並ぶ。バーテンダーさんとの距離も近いので、ひとりかふたりなら、今日のおすすめのビールやつまみを聞いたりしながら、カウンターでゆっくり飲むのもいい。ときには、フレンドリーな常連客が近所の情報なんかを教えてくれる。

▲ 定番4種と国内外の珍しい日替わり4種類のドラフトビールが飲める。

THE GRUB 代々木上原では、長野県駒ヶ根の北原農園から無農薬の季節野菜を直送。グリルしたりピクルスにしたり生で食べたり、料理のメニューも充実している。自家製のマヨネーズと冷製のバーニャカウダで味わう「季節の野菜盛り合わせ」は、露地栽培でできた野菜の旨味とシャキシャキしたみずみずしい食感が感じられる一品。「J-CRAFT 香爽のフルーティホワイト」と合わせてスッキリいきたい。

野菜だけでなく、ステーキやコンフィなどの肉料理もある。毎月29日をニクの日として、鴨や馬肉などちょっと珍しい肉料理もだしているとか。通常メニューの中でおすすめなのが、自家製のビーフジャーキー。かなりの肉厚だがほどよい固さ。噛めば噛むほど旨味が溢れ出て、ビールに合わないわけがない。ここは、ちょっとスパイシーな「J-CRAFT 豊香のルビーエール」の出番かな…などと風味の違うクラフトビールを飲み比べるのも楽しい。

▲ 低温輸送の導入により、ブルワリーでつくったばかりの新鮮な味わいが楽しめるJ-CRAFTシリーズ。

定番ではあるが、ビアラバーにとってフィッシュ＆チップはソウルフードだ。ここでは、金目鯛や赤サバなど日替わりで珍しい鮮魚を使ってつくる必食もの。自家製のタルタルソースのほどよい酸味が、白身魚フライの美味しさを引き立ててくれる。もちろんジャガイモは長野産。料理に期待できるビアパブだからこそ、飲んでワイワイするだけでなく、しっかり食事を楽しむ客も多いのだ。

▲ シマウリやコリンキー（かぼちゃ）、黄いんげんなど珍しい季節野菜も。

道を挟んだ向かいにはスポーツジムがあり、店内の大きな窓からトレーニングの様子がよく見える。ビールを飲みつつも、体型を気にしてジムへ行く客も多いかな…と思いきや、ジムからもお店がよく見えるらしく、モニターに映るスポーツの試合の続きが気になって、逆に飲みに来る客も多いとか。

7月には、お店主催で1日限定の夏祭りイベントも開催。縁日風にお囃子の生演奏があったり、北原農園の野菜の直売をしたりして、ハッピや浴衣を着たスタッフもお客さんと一緒になって楽しんだ。9月2日〜5日の4日間は、お店の2周年を祝う記念イベント。ステーキの割引や全ビールが半額という太っ腹なサービスもある。スポーツ好きでもそうじゃなくても、ビール好きならみんな仲間。一緒に楽しめる空間づくりを大事にしている。本場のアイリッシュパブのように、みんなでワイワイ盛りあがれる、気さくな人懐っこさが魅力のお店だ。