今夜も、お酒を、楽しく飲みたい 日本の酒景365

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

パティオ 中庭から緑豊かな皇居を臨めるホテル内の洋食レストラン

▲ 魚にも肉料理にも合う万能なスペイン産スパークリングワイン「ブランドールブリュット」。

都心からアクセス抜群のロケーションで、リーズナブルに美食を堪能

知る人ぞ知る隠れ家的ホテル「ホテルグランドアーク半蔵門」。東京駅から車で10分、緑豊かな皇居の近くというロケーションはもちろん、帝国ホテルグループの運営するホテルとして、その上質なサービスを受け継ぎながらもリーズナブルに利用できるのが魅力。

ホテル内1階にある洋食レストラン「パティオ」は、朝7時のモーニングからディナータイムまで利用客で賑わう。店内に入ってはじめに驚かされるのは、2フロア分ほどの天井高に、天井まである全面ガラス。大きな窓からは、中庭と道路を挟んだ皇居の緑が眺められ、開放感あふれる空間だ。

夜には、隣接している国立劇場から観劇後に訪れるお客さんも。観劇の余韻にひたりながら、お酒や料理を楽しむには最適な立地だ。少しだけドレスアップして、優雅な雰囲気を楽しむのもいい。

▲ 窓一面に見渡せる中庭や皇居の緑に癒される。

風を感じる中庭のテラス席で名シェフの料理を堪能

▲ 笑顔のたえない気さくな人柄の大浦シェフ。

広々とした中庭にはテラス席が40席ほど。晴れた日であれば、緑や花に囲まれた特等席だ。春には皇居の桜が満開になり、テラスでお花見を楽しむ客も多いそう。6月〜9月にオープンする夏期限定のビアガーデンも毎年大好評。緑に囲まれた都心の景色をつまみにお酒を楽しむ客で、連日賑わう姿が見られる。

調理長としてキッチンを指揮するのは、帝国ホテルでもシェフを務めた大浦栄一さん。過去にはパリの有名ホテル「ジョルジュ・サンク」で腕を磨き、パティオのメニュー開発にも積極的に取り組んでいる。

「最近は女性客が増えているので、彩りのある野菜を使うなど女性に喜ばれそうなメニューづくりを心がけています」と大浦シェフ。帝国ホテルの伝統を保ちながらも、カジュアルで遊び心あるパティオらしいメニューを考えるのが楽しいと笑顔で答えてくれた。

▲ 風が心地よい晴れた日は、ぜひテラス席を。

さまざまな料理と合うスパークリングワインは、初夏に楽しみたい万能の一杯

▲ カシスリキュールやオレンジジュースを使った本格的なカクテルも楽しめる。

17時からスタートするディナータイム。パティオではお酒のつまみとしても楽しめるアラカルトメニューが人気。「帝国ホテル伝統のポテトサラダ」など帝国ホテルの味を継承したメニューもあるが、「チリコンポテチーズ」といったユニークな独自メニューも多い。

アメリカのコブサラダをイメージしたという「具だくさんシェフズサラダ」もそのひとつ。チキン、サラミ、卵、アボカド、レタスなどたっぷり野菜が入って、2〜3人でシェアしてちょうどいいサイズ。酸味のきいたフレンチドレッシングが爽やかな味わいで、一皿目にはぴったりだ。

37センチとビックサイズのピッツァマルゲリータも人気。パリパリのピザ生地は、その大きさの割に軽く食べられる。マルゲリータ以外のピッツアも、スモークカジキやコーンビーフなど他ではあまり見かけない具材を使っていて、シェフの遊び心が感じられる。リピート客の期待にもこたえるため、2カ月に1度はメニューを替えているそう。

▲ 写真左・野菜たっぷりで彩りも豊かなシェフズサラダ。写真右・ピザは先に生地だけ下焼きして、パリパリに仕上げるそう。

▲ 霜降りのサーロインは柔らかい肉質で、年配のお客さんにも人気。

パティオの洋食料理には、万能なスペインのスパークリングワイン「ブランドールブリュット」を合わせたい。柑橘系の酸味があり、スッキリと口当たり良い辛口タイプ。シャルマ方式(タンク内二次発酵)でつくられたため、爽やかで飲みやすいのが特徴。オレンジジュースやカシスリキュールで割ったカクテルにも最適だ。

もちろん肉料理にも合う。「国産牛ステーキ重」もパティオに来たらぜひ味わいたいディナーメニューのひとつ。やわらかな甘みのある霜降りサーロインは、まさに絶品。特製のタレと合わせて、口に含むととろけそう。お肉の旨味はスパークリングワインの果実味や酸味とも好相性。高級な和牛がリーズナブルに堪能できるのも、パティオの大きな魅力である。

皇居ランナーの憩いの場にも 多くの人に重宝されるレストランを目指す

テラス席から皇居側を眺めると、皇居の周りをランニングする人の姿が目につく。東京駅付近から皇居ランをスタートするとちょうど半分の地点。近隣にはFM東京本社内のランニングステーションや銭湯もあり、運動後の一杯にはもってこい。パティオは皇居ランナーたちの憩いの場でもあるのだ。

「さまざまなお客さんが気軽に入れる、使い勝手のいいレストランを目指しています」と大浦シェフ。あたたかい接客と明るく開放的な店内は、ホテルの敷居の高さを感じさせず、ランナーたちも居心地よく過ごせるような雰囲気だ。ゆったりと緑を眺めながらグラスを傾けるひとときに、一日の疲れも癒されそう。

  • ユニオン・セラーズ

    ブランドール
    ブリュット

    750ml

今回訪ねたお店

ホテルグランドアーク半蔵門
レストラン「パティオ」

東京都千代田区隼町1番1号

03-3288-1636

7:00〜22:00(L.O.21:30)

定休日:なし