ビールが苦手でも大丈夫!?「シャンディガフ」の作り方と楽しみ方

ビールが苦手でも大丈夫!?「シャンディガフ」の作り方と楽しみ方
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「シャンディガフ」とはビールにジンジャーエールを注ぐだけで作れるビアカクテル。その飲みやすさから、「ビールが苦手でもこれだけは飲める」という人も多いようです。今回は「シャンディガフ」の魅力を探りながら、おいしい作り方とポイントを紹介します。

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ビールとジンジャーエールのカクテル 「シャンディガフ」とは

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「シャンディガフ」は、生姜の風味が特徴的なビアカクテルです。まずは「シャンディガフ」の特徴を見ていきましょう。

「シャンディガフ」のアルコール度数はビールより低い

「シャンディガフ」はビールとジンジャーエールを割って作るビアカクテルのこと。名前の由来は不明ですが、古くからイギリスのパブで親しまれてきたお酒で、ときには短縮して「シャンディ」と呼ばれることもあります。

「シャンディガフ」のアルコール度数は3~4%ほど。通常のビールのアルコール度数が4~5%くらいなので、ジンジャーエールで割ることでアルコール感が薄まっていることがわかります。ビールが好きだけどすぐに酔ってしまうという人は、比較的飲みやすい「シャンディガフ」を試してみるのも手です。

「シャンディガフ」と「ジンジャービア」の違い

「シャンディガフ」はイギリスのパブでよく飲まれているカクテルですが、かつてはジンジャーエールではなく「ジンジャービア」という飲み物でビールを割っていたともいわれています。

そのためか、たまに「シャンディガフ」と「ジンジャービア」を混同している人がいますが、両者は別物です。「シャンディガフ」はビールベースのカクテルなのに対し、「ジンジャービア」はノンアルコールの炭酸飲料。「ビア」という言葉に惑わされてしまいますが、ほとんどの「ジンジャービア」はお酒ではありません。

「シャンディガフ」の魅力とたのしみ方

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ここでは、「シャンディガフ」の魅力について見ていきましょう。

ビールが苦手な人でもジンジャーエールで飲みやすく

「シャンディガフ」の魅力は、ジンジャーエールで割ることでアルコール度数がやわらぎ、ビールが苦手な人でもおいしく飲めること。また、使用するジンジャーエールの種類次第で味わいに変化を加えられるのも、「シャンディガフ」が多くの人を魅了する理由のひとつです。

たとえば、ジンジャーエールの2大ブランドである「カナダドライ」と「ウィルキンソン」を使い分けるだけでも、その味わいは大きく変化します。「カナダドライ」は甘さが特徴的なジンジャーエールで、子どもから大人まで幅広い世代に愛される味。一方の「ウィルキンソン」は、甘さはかなり控えめで、生姜の風味を前面に押し出した味わいが特徴です。

ビールの苦味が得意ではないという場合は、甘めの「カナダドライ」をチョイスすることで飲みやすくなります。反対に、甘口のお酒が苦手な人は辛口の「ウィルキンソン ジンジャーエール」を選ぶとよいでしょう。

なお、「ウィルキンソン」には、「ドライジンジャーエール」という甘めの種類もあります。

定番の材料以外で作る「シャンディガフ」もある

前述のとおり、かつてイギリスでは「シャンディガフ」を作るときに「ジンジャービア」を使っていたそうですが、合わせるビールの種類は黄金色のビールではなく黒ビールだったといわれています。

また、現代のイギリスでは、パブで「シャンディガフ」をオーダーすると、ジンジャーエールではなくレモネードで割ったものが出てくることもあるようです。

ただ「シャンディガフ」はジンジャーエール割りで、「シャンディ」と略すときはレモネード割りとする説もあるので、ジンジャーエールで割った「シャンディガフ」を飲みたいときはオーダー時に確認することをおすすめします。

自宅でシャンディガフを作る際に、イギリスのパブに倣って、黒ビールを使ったりジンジャービアやレモネードで割ったりすれば、「シャンディガフ」の世界がさらに広がりますね。

「シャンディガフ」のレシピとおすすめのグラス

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「シャンディガフ」の基本的な材料と作り方を見ていきましょう。グラスはロンググラスがおすすめです。

<材料>
◇ビール グラス半分程度
◇ジンジャーエール グラス半分程度

日本で主流のラガータイプのビールを使えばさわやかに、イギリスで主流のエールタイプのビールを使えばコクのある味わいをたのしめます。またジンジャーエールも甘口か辛口かで味わいが変わってくるので、好みに合わせて選んでみてください。

<作り方>
1.ビールをグラスの半分くらいまで注ぎます。
2.ジンジャーエールをゆっくりと注ぎ入れます。
3. 1~2回ほど軽く混ぜれば完成。炭酸が抜けないように、混ぜすぎには注意しましょう。

このように、「シャンディガフ」は手軽に作れるカクテルですが、いくつかのポイントを押さえるだけでさらにおいしい一杯が作れるようになります。作るときのポイントを、次章で確認していきましょう。

「シャンディガフ」を作るときのポイント

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「シャンディガフ」を作る際に以下のポイントを押さえれば、よりおいしく作ることができます。

ビールとジンジャーエールの比率は1:1が理想

一般的に「シャンディガフ」の黄金比は、ビールとジンジャーエールの比率が1:1といわれています。グラスに半量ずつ入れることで、バランスのよい味わいになります。

ただ、これはあくまでも目安なので、ビールの味が苦手な場合は、ジンジャーエールの量を増やしてもよいでしょう。ビールとジンジャーエールの割合を調整して、お好みの味わいを探してみてください。

ビール・ジンジャーエール・グラスをよく冷やす

「シャンディガフ」は氷を入れないカクテルです。ぬるくなるとせっかくの味わいが損なわれてしまうので、ビール、ジンジャーエール、グラスを事前にしっかり冷やしておきましょう。十分に冷やしてから作れば、「シャンディガフ」の醍醐味である「のどごし」と「キレ」がいっそう引き立ち、よりおいしい一杯をたのしめます。

グラスに注ぐ順番を守る

おいしい「シャンディガフ」を作るには、グラスに注ぐ順番を守ることも大切です。ビールが先、ジンジャーエールがあとになります。

ビールを勢いよく注いで泡立て、傾けたグラスの縁からジンジャーエールをゆっくりと注ぎ入れます。ビールの泡の下をくぐらせるように注ぐのがポイント。ビールの泡はフタの役割を果たし、炭酸のシュワシュワ感が長持ちしておいしさをキープできます。

この手順を守れば、自宅でも爽快感あるおいしい「シャンディガフ」をたのしめるでしょう。

手作りジンジャーシロップで作る

手作りの「ジンジャーシロップ」を使うことで、生姜の香りと辛味がほどよく利いた「シャンディガフ」を作ることができます。

ジンジャーシロップは、スライスした生姜と砂糖(三温糖)を同量ずつ用意して、鍋で20~30分ほど煮詰めるだけでかんたんに作れます。はちみつを使うと甘めに仕上がりますが、日持ちがしにくくなるので早めに使い切ることをおすすめします。

完成したジンジャーシロップをグラスに大さじ2~3杯ほど入れて、その上からビールを注げば、手軽にオリジナルの「シャンディガフ」をたのしめます。

ネット上にもレシピはたくさんあるので、ぜひ試してみてください。


「シャンディガフ」は作り方がかんたんなビアカクテルですが、ジンジャーエールやビールの種類、比率を変えることで、多彩な味わいをたのしめるのが魅力。自分だけのオリジナルレシピで、たのしんでみてはいかがでしょう。

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