日本酒とチョコレートは好相性! おいしいペアリングをたのしもう!

日本酒とチョコレートは好相性! おいしいペアリングをたのしもう!
出典 : Dima Sobko/ Shutterstock.com

近年、銘柄酒とコラボしたチョコレートが登場するなど、日本酒とチョコのマリアージュが話題となっています。今回は、日本酒とチョコが相性のよい理由やおすすめの組み合わせ方など、思わず試してみたくなる日本酒×チョコのペアリングについて紹介します。

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チョコと日本酒の相性がよいのはなぜ?

チョコと日本酒の相性がよいのはなぜ?

Charlotte Lake/ Shutterstock.com

チョコは日本酒などさまざまなお酒のお供にピッタリ

チョコレートは、ウイスキーやラム酒、シャンパンなど洋酒との相性がよく、お酒に合うおつまみとして世界で愛されています。じつは、チョコは日本の伝統的なお酒にも合う食品です。日本酒や焼酎入りのボンボンショコラなどが市販されていることからも、相性のよさがわかるでしょう。

日本酒にフォーカスすると、近年は、カカオの豊かな香りがたのしめる、日本酒入りのチョコレートリキュールも人気です。芳醇な風味の長期熟成酒を使用しているのがポイントで、大人のスイーツとして親しまれています。

また、日本酒は、シンプルなチョコだけでなく、ブラウニーやフォンダンショコラなどのチョコ菓子にも合います。

日本酒とチョコが合う理由

日本酒とチョコレートが合う理由のひとつに、共通点が多いことが挙げられます。

どちらも製造過程に発酵工程があり、両者とも甘味や酸味、苦味、コク、香りなど、複雑なバランスによって成り立っています。そのため、日本酒とチョコを合わせると一体感が生まれやすいようです。

また、舌触りの面でも似たような特性を持っています。舌の上で溶け出すチョコレートのとろりとした舌触りは、とくに、長期熟成させた古酒や貴醸酒を飲んだときのそれと似ているため、合わせやすいといえます。

香りの面でいうと、カカオの香りと吟醸酒特有の吟醸香は、どちらも果物や花などにたとえられます。そのため、吟醸酒とチョコも親和性が高いのかもしれません。

もちろんすべての日本酒がすべてのチョコレートと合うわけではありませんが、このような理由から、日本酒とチョコは相性がよいと考えられています。

日本酒とチョコをどう組み合わせる? ペアリングのコツ

日本酒とチョコをどう組み合わせる? ペアリングのコツ

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日本酒とチョコのペアリングの例

日本酒とチョコのペアリングの例を、チョコレートのタイプ別にいくつか紹介しましょう。

◇ミルクチョコレート
苦味が弱く甘い口溶けが人気のミルクチョコには、甘味やしっかりとしたコクのある生酛造りの日本酒や、濃醇で口当たりがとろりとした貴醸酒、古酒などがおすすめです。

◇ホワイトチョコレート
まろやかな味のホワイトチョコには、華やかでフルーティな吟醸酒や、スパークリング日本酒が合わせやすいでしょう。ホワイトチョコにはカカオマスの苦味がほとんどないため、甘酸っぱいフルーツのような日本酒がよく合います。

◇ビターチョコレート
カカオマスの含有量が高く、甘さ控えめのビターチョコには、辛口の酒や甘さを抑えた低アルコール日本酒がマッチします。日本酒と、カカオ本来の味わいと香りのハーモニーをたのしめるでしょう。

日本酒とチョコのペアリングをたのしむなら、日本酒はこう飲もう

日本酒とチョコのペアリングの魅力は、舌の上で溶けて口の中に広がるチョコと日本酒が混然一体となって現れる、風味豊かな味わいや香りにあります。そのため、日本酒にチョコを合わせる際は、チョコが口の中でほどよく溶けて日本酒と混ざりやすくなる温度帯で飲むのがおすすめです。

日本酒の温度は、20度前後の常温(冷や)から40度くらいのぬる燗がベター。日本酒の旨味や香りがふわりと広がる温度で、チョコの口溶けもよくなるので、日本酒×チョコの風味をよりいっそうたのしめるでしょう。

口に入れる順番もポイントです。先にチョコを口に入れ、チョコがとろけてきたらすぐに日本酒を飲めば、香りや味わいが調和しやすくなります。

また、チョコを食べたあとに日本酒を飲むことで、口の中に残った甘ったるさを洗い流す、リセット効果も得られます。口の中がさっぱりすれば、次のチョコをまた食べたくなって、おいしいループをたのしめるはず。

人気の日本酒とチョコのコラボ商品を紹介!

人気の日本酒とチョコのコラボ商品を紹介!

Tuckraider/ Shutterstock.com

銘酒「八海山」が生チョコに!?

淡麗辛口のイメージが強い、新潟の日本酒「八海山」入りの生チョコが人気です。いくつか紹介しましょう。

◇「八海山純米吟醸しぼりたてと酒粕が入った生チョコレート」
「八海山」の蔵元がある魚沼の名パティスリー、「パティスリー・シュクレ」が製造した商品。「純米吟醸しぼりたて原酒」と酒粕が練り込まれた生チョコで、吟醸酒特有の風味豊かでリッチな味わいに仕立てられています。

販売元:長田屋商店
販売サイトはこちら


◇「八海山プレミアム生チョコ」
新潟県阿賀野市の「CHOCOLATEI(しょこらてい)」の「八海山プレミアム生チョコ」は、贅沢に大吟醸酒が使用されているバレンタイン限定商品。ほかにも、「八海山」の吟醸酒を使った「日本酒 生チョコ」や「八海山吟醸トリュフ」も人気です。

製造元:CHOCOLATEI
公式オンラインショップはこちら


新潟の日本酒【八海山(はっかいさん)】質と量をともに追求した酒

日本酒とのコラボが話題! キットカット

ネスレの「キットカット」からも、日本酒入りの商品が販売されています。

ネスレでは、日本の文化を知ってもらおうと2016年2月に日本酒パウダーを練り込んだ「日本酒フレーバー」をリリース。翌年に登場した、「満寿泉(ますいずみ)」(富山県・桝田酒造店)とのコラボ商品「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」は、元サッカー選手の中田英寿氏がプロデュースしたということもあり大きな話題になりました。さらに第二弾として、関西限定で「櫻正宗 大吟醸」も販売されました。

「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」をはじめ、お酒シリーズは人気があり、近年は柚子酒や梅酒、ヨーグルト酒のラインナップも注目されています。

※「キットカット(KitKat)®」はネスレグループの登録商標です。

製造元:ネスレ日本株式会社
公式サイトはこちら

中田英寿氏がプロデュース! 日本酒とキットカットのコラボは、日本酒党と甘党の心をくすぐる組み合わせ

日本酒生チョコといえば…生チョコ発祥の店「シルスマリア」

生チョコ発祥のお店として知られる、横浜の「シルスマリア」のラインナップに、「国士無双(こくしむそう)生チョコレート」(北海道・高砂酒造)が登場したのは2014年2月のこと。香り高くキレのよい大吟醸酒が、濃厚な生チョコに絶妙にマッチした商品で人気があります。贈答用にもぴったり。

また、「国士無双」以外にも、さまざまな日本酒とのコラボ生チョコがリリースされています。日本酒のほかに、ウイスキーや芋焼酎入りの生チョコもあるのでチェックしてみてくださいね。


製造元:株式会社シルスマリア(SILSMARIA)
公式サイトはこちら

販売元:シーブランド神戸
国士無双生チョコレート

日本酒とチョコはとても相性のよい組み合わせです。どちらも種類が豊富なので、さまざまなペアリングを試してみて、好みの組み合わせを見つけてみてはいかがでしょう。

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