水割りを飲むなら水にもこだわりたい、その理由
出典 : 写真/よかとこかごんまナビ

水割りを飲むなら水にもこだわりたい、その理由

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焼酎の味わいを左右する仕込み水とは

芋や麦、米などの主原料や麹と同様に、水も焼酎造りには欠かせないもの。日本酒造りと同様に、仕込みの際に使用する水を「仕込み水」と呼びます。

具体的には、まず、芋・米・麦などの洗浄や米や麦を蒸す際の吸水用、醪(もろみ)を造る一次仕込み用、さらに一次醪に主原料と共に加える二次仕込み用、これらの3工程で仕込み水が使われます。

できた二次醪を蒸留器にかけると、最初に沸点の低いアルコール分だけが抽出。そのまま蒸留を続けると水分が蒸発し、蒸留水として原酒の中に取りこまれていきます。この原酒のアルコール度数が40度だとするとアルコール分は40%、残りの60%が蒸留水。このことからも、仕込み水は焼酎の味を大きく左右する存在である要素なことがわかりますね。

ちなみに焼酎造りにはミネラル成分の少ない軟水が向いています。ミネラル成分の多い硬水では、その成分が焼酎の旨味成分と結合してしまい、旨味を少なくします。

名だたる焼酎蔵の近くには、ほぼ間違いなく、水質の優れた河川や地下水脈が存在しています。地元の名水で仕込むことにより、味はもちろん、その焼酎のご当地感、その土地の酒という印象もより強くなりますね。

割り水ってなに?

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焼酎造りには仕込み水同様、いやそれ以上に重要な役割を持つ「水」があります。それが「割り水」。蒸留したての原酒のアルコール度数は40度程度。これを25~35度にまで下げて出荷するために加える水のことです。

割り水には伏流水や地下水、湧き水、さらに温泉水などの「天然水」が利用されます。ちなみに、ウイスキーをはじめ、世界の蒸留酒も原酒に割り水をしてから出荷していますが、多くの場合、プレーンな蒸留水を使用しているようです。

さて、焼酎造りでの割り水は、出荷直前ではなく蒸留後に行われ、その後2日~2ヶ月ほど貯蔵。これにより原酒と割り水が十分になじみ、酒の「角」もとれ、まろやかになっていきます。さらに割り水に含まれる微量なミネラルなどの成分によって、いい影響を酒質に与えていきます。蒸留水ではなく、割り水にわざわざ「天然水」を使う大きな理由もここにあるようです。

割り方で変わる焼酎の味わい

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焼酎の味わい方もいろいろ。ストレートやロックもおいしいですが、食事と合せてたのしむなら水割り、またはお湯割りがおすすめ。特に焼酎入門者は、アルコール感が抑えられ、風味もソフトになる水割りからたのしんでみてはいかが?

では、おいしい水割りの作り方を紹介しましょう。
焼酎と水の温度が同じ場合、水の方が比重が高く重くなります。そのため、先に焼酎をグラスに入れてから水を注げば、水はグラスの底へと沈んでいき、自然と混ざりやすくなります。

割る水はお好みでどうぞ。理想は焼酎造りの際に使用した天然水で割りたいところですが、一度沸かして冷ました水道水や浄水器を通した水でも十分。また市販の蒸留水やアルカリイオン水、温泉水や海洋深層水など、いろいろ試してみて、自分好み、またはその焼酎に合う水を探すのもたのしいですね。また最近では、炭酸水で割る焼酎ソーダも人気です。

一方、お湯割りはソフトな口当たりの水割りと好対照の味わい、風味をたのしめるのが特徴。お湯で割ることで、一般的に25度あるアルコール度数を下げるだけでなく、口に付けた時のアルコールの刺激も弱くなります。また、お湯の熱は、焼酎が持つ甘くふくよかな香りを引き立てながら、後味の苦味を弱める効果もあるそうです。
では、お湯割りもおいしい作り方を伝授しましょう。

注ぐ順番は水割りとは逆の、お湯のち、焼酎。実は25度の焼酎と熱いお湯の比重は、ほぼ同じ。先にお湯を注ぐことは、グラスや湯飲みが、保温効果だけでなく温まることでグラス内の対流が促進されて、後から注がれた焼酎とよく混ざります。お湯と焼酎の割合はお好みですが、一般的には香りを楽しむなら焼酎対お湯は6対4、マイルドな甘みをたのしむなら5対5がおすすめです。

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