タンニンも味わいのひとつ。カベルネ・ソーヴィニヨンの魅力考察

タンニンも味わいのひとつ。カベルネ・ソーヴィニヨンの魅力考察

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カベルネ・ソーヴィニヨンとはどんなブドウ?

赤ワインの花形ブドウ種であるカベルネ・ソーヴィニヨン。「黒ブドウの王様」とも呼ばれ、世界中で栽培されている代表品種なのでワインを普段飲まない人でもどことなく聞き覚えがあるかもしれません。

赤ワインの最大の特徴である色と渋みは、ブドウの果皮にあるアントシアンや種子のタンニンなどから抽出されます。この色素や渋み成分であるアントシアンやタンニンなどのポリフェノールは、動脈硬化や血圧低下、認知症の予防にも効果があるとされ、色が濃く渋みが強いワインにより多く含まれます。

カベルネ・ソーヴィニヨンは小粒で果皮が厚く青黒いのが特徴なため、まさにポリフェノールを多く含んだブドウといえるでしょう。また、その豊富なタンニンゆえにたいへんな耐久性を持ち、長期熟成に耐えうるワインを産み出します。

カベルネ・ソーヴィニヨンの味わい

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若いワインにはカシスやブルーベリーなど黒い果実の力強い香りがあり、しっかりとした酸や渋みが感じられます。冷涼な地域や未熟な果実から造られたワインにはピーマンやミントのような青い香りも感じられ、また、樽熟成によりバニラやクローブのようなニュアンスもプラスされます。

熟成すると葉巻やなめし皮、甘草などの香りもあらわれ、渋みがやわらぐと共に旨みが増していきます。

色は宝石のルビーのような濃い色。熟成が進むとルビー色からガーネット色に変わります。

パワフルで骨格のしっかりした、硬派なワインといえるでしょう。そのため、おおらかな味わいであるメルローとブレンドされることが多いのです。

そんな重厚な雰囲気を持つカベルネ・ソーヴィニヨンのワイン。失敗しないものを選ぶにはどんなものが良いのでしょうか。それは「チリカベ」です。チリカベ? いったい何のこと? と思われる方も多いでしょうが、勘の良い方ならお気づきでしょう。そう、チリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンです。

チリ産のワインは関税の安さや物価の安さにより他の国のワインよりも安く買う事が出来ます。加えてブドウ栽培にとっても適した土地であることから、おいしいワインが生産されます。基本的に熟成させたほうがおいしく飲めるカベルネ・ソーヴィニヨンのワインですが、チリ産の1000円くらいのものであればすぐに飲んでもおいしく頂けるのもまた魅力の一つです。

カベルネ・ソーヴィニヨンとボルドーの魅惑的な関係

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とはいえカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として外せないのはフランス、ボルドーです。

温暖な気候を好むこのブドウ品種にとってボルドーは最適な環境です。カベルネ・ソーヴィニヨンは主要品種として用いられ、かの有名なシャトー・マルゴーなどの五大シャトーと呼ばれる最高級のワインもカベルネ・ソーヴィニヨン主体で造られます。骨格がしっかりしていて長期熟成向きなのも主体として使用される理由の一つでしょう。

「ボルドー・ブレンド」という言葉があるように、このブドウ品種は他の品種とブレンドされる事で真価を発揮します。特にメルロー種やカベルネ・フラン種、プティ・ヴェルド種、そしてマルベック種との相性は抜群です。これらボルドー地方で実際に栽培されている品種をブレンドするので「ボルドー・ブレンド」と名前がついているのです。

アルゼンチンではマルベック種を主体としてカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドさせたもの、オーストラリアではシラーズ種とブレンドさせたものも注目されています。

カベルネ・ソーヴィニヨンは他の品種とのブレンドの相性の良さから、新たなトレンドを産み出す可能性も秘めているのです。

単一品種で飲むもよし、ブレンドするもよし、若いうちに渋みをしっかりと感じながら飲むもよし、何十年も熟成させて複雑味を味わうもよし。世界中で愛されるカベルネ・ソーヴィニヨンの魅力をぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

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