消費量は10年前から4倍以上に! ノンアルコール飲料が人気の理由は安さだけじゃない

消費量は10年前から4倍以上に! ノンアルコール飲料が人気の理由は安さだけじゃない

ビールや焼酎など、いまやすっかりお馴染みとなったノンアルコール飲料。出荷量が10年前の4倍以上となり、幅広く愛飲されるノンアルコール飲料の魅力を改めて探ってみましょう。

  • 更新日:

拡大を続けるノンアルコール飲料市場

サントリーが毎年実施している消費者対象の飲用動向調査で、ノンアルコール飲料のニーズや動向について調査結果が最近発表されたのでそれらの一部をご紹介していくとともに、ノンアルコール飲料が人気となっている理由を探っていきます。

まず、サントリーの調査によれば、2018年のノンアルコール飲料市場は約2,209万ケースで対前年103%となっています。2019年には2,265万ケース(対前年103%)と市場が10年前と比較して4倍以上の規模に達すると推定されているようです。まだまだノンアルコール飲料の人気は続きそうですね。

拡大を続けるノンアルコール飲料市場

続いて、1年前と比較したノンアルコールビールテイスト飲料の飲用量変化についての質問では、半数以上(51.6%)が「増えた」と回答。昨年の調査結果と比較しても増加したことが明らかになっています。

1年前と比較したノンアルコールビールテイスト飲料の飲用量変化についての質問

それではなぜ、ノンアルコール飲料はこれほど愛されるようになったのでしょうか。その魅力を改めて探ってみましょう。

ノンアルコール飲料の魅力とは?

普通のお酒と変わらないおいしさ

ノンアルコール飲料は単なるジュースやソフトドリンクと同じ飲み物ではなく、製造法はアルコール飲料とほぼ同じ。過程から酵母菌による発酵を省き、アルコール度数を1%未満に抑えたものとなっています。アルコールの強さや酩酊感こそ味わえないものの、味や香りは普通のお酒とほぼ変わらないものを楽しめます。

実際に今回の調査項目の「1年前と比較して飲用量が増えた理由」でも、「おいしくなったから」を理由に挙げた人が多くを占めています。

価格の安さ

ノンアルコール飲料は一般的なビールよりも価格が安く抑えられています。また2019年10月の消費税増税では、アルコール飲料の税率が10%に引き上げられるのに対しノンアルコール飲料は8%のまま据え置きになります。このため、経済的にも気軽にビール気分を楽しむことが引き続きできるでしょう。

ノンアルコール飲料はこんな人におすすめ!

お酒が苦手な人に!

お酒は苦手だけど、飲み会の乾杯で一人だけソフトドリンクを頼むのは気が引ける……という人も多いでしょう。アルコール分が最低限に抑えられているノンアルコール飲料は、そんな人でも周囲と一緒に盛り上がることができ、おすすめです。また、翌日に仕事があり、二日酔いを残したくない人にも。

健康やダイエットのために

ノンアルコール飲料はカロリーや糖質、プリン体がゼロのものも多いため、ダイエット中の人にはうってつけ!。もちろん禁酒中の人、休肝日を作りたいなど、お酒が好きだけど健康が気になるという人にもおすすめです。

ただしノンアルコール飲料の全てがカロリーゼロというわけではないため、飲む前には栄養成分表示をよく確認しましょう。

車を運転する人に!

山や海でのキャンプやバーベキュー、春のお花見など、アウトドアシーンにも乾杯はつきもの。だけど、車を運転する人は参加できず、ソフトドリンクで……ということも多いですよね。そんなときでも、ノンアルコール飲料があれば一緒に楽しむことができます。

ノンアルコール飲料の注意点

さまざまなメリットがあるノンアルコール飲料ですが、楽しむためにはいくつかの注意点があります。

ノンアルコール飲料の定義は「含有アルコール量が1%未満の飲料」となっており、全てがアルコールゼロというわけではありません。そのため、例えばアルコール量0.9%の飲料でも飲みすぎれば通常のお酒を飲んだ時と同じように酔ってしまいます。そのため、特に車を運転する人は気をつけたほうがよいでしょう。

また、ノンアルコール飲料は子供に飲ませることは避けましょう。法律上は問題はないものの、お酒を飲んでしまうことを誘発しかねないため、各社は20歳以上を対象としています。

※ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査「サントリー ノンアルコール飲料レポート2019」
https://www.suntory.co.jp/news/article/13483.html

<調査対象>
ノンアルコール飲料に関して:一都三県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)に在住する20~69歳の成人男女30,000人
ノンアルコールビールテイスト飲料に関して:上記のうち、ノンアルコールビールテイスト飲料(アルコール度数0.00%)の月1回以上飲用者1,238人
<調査方法>
インターネット調査
<調査期間>
2019年4月26日(金)~5月9日(木)

おすすめ情報

関連情報