日本のクラフトビール業界に新たな動き。「日本クラフトビール業界団体連絡協議会」(クラビ連)発足。

日本のクラフトビール業界に新たな動き。「日本クラフトビール業界団体連絡協議会」(クラビ連)発足。

1994年当時の細川政権の規制緩和政策で、日本にクラフトビール(地ビール)が誕生してから2025年で30周年になります。クラフトビール関連の3つの団体が、新たに「日本クラフトビール業界団体連絡協議会」を発足させ、日本にクラフトビール文化を根付かせ発展させる取り組みを開始します。

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日本クラフトビール業界団体連絡協議会とは(クラビ連とは)

左/日本地ビール協会 山本祐輔理事長、中央/全国地ビール醸造者協議会 田村源太郎会長、右/日本ビアジャーナリスト協会 藤原ヒロユキ代表

左/日本地ビール協会 山本祐輔理事長、
中央/全国地ビール醸造者協議会 田村源太郎会長、
右/日本ビアジャーナリスト協会 藤原ヒロユキ代表

2025年は、日本のクラフトビールが誕生してから30周年の記念すべき年になります。
 
1994年の規制緩和政策で酒税法が改正され、それまでビールの製造免許を取得するのに必要だったビールの年間最低製造数量2,000klが、60klまで引き下げられ、地方の町おこしや地域産業の活性化のためにと多くの事業者が新規参入し、全国に地ビールブームを巻き起こしました。

その後、紆余曲折があり一時期醸造所の数は減少したものの、今では、全国に580*を超えるクラフトビール醸造所(ブルワリー)を数えるまでになりました。
*2022年3月末現在 日本ビアジャーナリスト協会調べ

クラフトビール醸造所の数は増えましたが、国内ビールメーカー大手5社の「ビールと発泡酒」の総出荷量(課税移出数量)とクラフトビール総出荷量(同)を比較すると、2019年現在、クラフトビールのシェアは1.22%です。

クラフトビールの醸造所が増えているにも関わらず、クラフトビールのシェアがそれに比して増加していないのが問題だと「日本クラフトビール業界団体連絡協議会」では指摘します。

ビールの表

注:上記の表は、大手ビール5社が製造しているクラフトビール製品は、クラフトビールの数字に含まれていません。

2022年4月22日に設立発表が行われた、「日本クラフトビール業界団体連絡協議会(略称:クラビ連)」は、日本国内のクラフトビールに関わる3つの団体が新しく発足させた協議会です。

その3つの発起団体とは

「全国地ビール醸造者協議会(JBA)」(会長:田村源太郎氏)

1999年3月に、全国各地の小規模醸造所の業界団体として発足。クラフトビールの品質向上。技術研磨、クラフトビールの市場拡大、酒類製造業者としての税務執行と要望、業界団体としての情報収集、管理、調査研究・課題検討などを会の目的としています。

「日本地ビール協会(CBA)」(理事長:山本祐輔氏)

ビール文化の普及と振興及びビールが醸す人々との交歓を目的に1994年に発足。ビアスタイルやテイスティング技術の啓蒙を中心として、ビアテイスターの育成・認定、ビール審査会の主催、「ジャパン・ビアフェスティバル(ビアフェス)」の主催・共催、ビールを通じた国際交流などの活動を行っています。

「日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)」(代表:藤原ヒロユキ氏)

数々のビール書籍や専門誌を出版し、国際的なビアコンテストでも審査員を務める藤原ヒロユキ氏の呼びかけにより2010年7月に設立。公式サイトやSNSを通じ情報発信を行うビールに特化したバーティカルメディアとして確立。2012年からは「ビアジャーナリストアカデミー」を開講、「ビールの伝え手」の育成も実施。

これまでこの3つの団体は、個別にそれぞれの領域で活動をしてきましたが、日本のクラフトビール誕生30周年を迎えるにあたり、新たな連絡協議会を設立して一丸となって日本のクラフトビール業界を盛り上げ、日本にクラフトビールの文化を根付かせていこうとしています。

日本クラフトビール業界団体連絡協議会の取組み

日本クラフトビール業界団体連絡協議会では、以下の取組みを掲げています。

1.日本のクラフトビール業界のコミュニケーションハブになる。
2.日本のクラフトビールの品質向上のため知見を共有・交換する。
3.より手にとりやすいクラフトビール環境を整え、市場規模を拡大する。
4.醸造所の経営基盤を改善、強化する。(酒税減税等の訴え)
5.ビールのファン層を拡大し、ビール文化を高めるための啓蒙・広報活動を行う。

日本クラフトビール業界団体連絡協議会

2025年に初開催される予定の「ビアEXPO 2025」とは

2025年に初開催される予定の「ビアEXPO 2025」

初開催となる「ビアEXPO 2025」は、2025年4月23日の地ビールの日を中心として開催する予定で準備が進められています。

「ビアEXPO 2025」は、ビアフェス、ビアカンファレンス、アワード、サプライヤー展示会などクラフトビールを中心に置いた包括的なこれまでにないイベントで、参加者は、醸造所(ブルワリー)、ビアバー(料飲店)、原料や機材のサプライヤーやインポーター、ビールファンなど、ビールにかかわるすべての方々が参加者になるイベントが想定されています。

この「ビアEXPO」の開催に向けて、2024年からは、全国各地で開催予定のビアイベントと連携しながら、ビールにかかわる人たちと一緒になり、2025年に向けて機運を高めて盛り上げていきます。

現在、新型コロナ感染症の影響を受け、クラフトビール業界も厳しい状況にあり、回復の兆しが見えていません。

このような状況下において、クラフトビールを一時的な流行で終わらせるのではなく、日本の偉大な食文化の一端を担う、日本のビール文化として定着していかなくてはならないと日本クラフトビール業界団体連絡協議会では考え、活動推進していくと表明されました。

クラフトビール好きな方にとっては、今後の展開が気になりますね。

■日本クラフトビール業界団体連絡協議会
公式ホームページ


■「日本クラフトビール業界団体連絡協議会」の発起3団体のホームページ
全国地ビール醸造者協議会(JBA)

日本地ビール協会(CBA)

日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)

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