飲み残したワイン、蓋はどうする? おいしさを持続させる保管方法とは

飲み残したワイン、蓋はどうする? おいしさを持続させる保管方法とは
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ワインを飲み残した際、どのように蓋をすべきか迷った経験はないでしょうか? 開栓後にもワインのおいしさをできるだけ損なわないように保存するには、酸化を防ぐ工夫が必要です。今回は、ワインの保存方法や賞味期限、酸化防止のポイントなどを紹介します。

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未開栓のワインの保存方法と賞味期限

未開栓のワインの保存方法と賞味期限

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ワインは保存環境の影響を受けやすいデリケートなお酒

ワインは、保存環境による影響をとても受けやすいお酒です。適切な環境で保存すればおいしさを保つことができますが、望ましくない環境で保存すると劣化を早めてしまうため、十分注意する必要があります。

開栓前のワインの理想的な保存環境として、温度は13~15度程度、湿度は70~80%くらいが推奨されています。温度や湿度の変化が少ないことも条件のひとつ。また、日光や蛍光灯などの紫外線はワインを変質させ、香りなどを損なうことがあるため、暗い場所で保存することも大切です。それから、ワインに振動を与えると変質の原因となるため、刺激を与えないよう静かな場所に保存しましょう。

未開栓のワインの賞味期限はどれくらい?

じつは、未開栓のワインには、基本的には賞味期限はありません。ワインは瓶に詰められた後も熟成が進むお酒で、劣化してしまうことはあっても腐ることはないため、ラベルに賞味期限が記載されていないのです。

しかし、賞味期限がないといっても、それぞれのワインをおいしく味わえる飲みごろの目安はあります。

【テーブルワイン】

スーパーなどで購入できる1,000円くらいのテーブルワインは、店頭ですでに飲みごろとなっていることが多いため、購入後はあまり日が経たないうちに飲むのがおすすめです。

【ライトな白ワイン】

軽めの白ワインなどは、製造後3年以内に飲むのがベターです。

【フルボディの赤ワイン】

中~高級ボルドーのようなフルボディの赤ワインは、適切に長期保管することで味や香りが引き立つ傾向にあります。

【早飲みタイプのワイン】

毎年11月に解禁されるボージョレ・ヌーヴォーは、フレッシュさが特徴のワインなので、年内などできるだけ早めに飲むことが推奨されています。

【長期熟成タイプのワイン】

長期熟成タイプの高級ワインのなかには、飲みごろが10~30年以上先というものもあります。

ワインに賞味期限はなし! では、飲み頃はいつ?

開栓後のワインは蓋をして冷蔵庫へ

開栓後のワインは蓋をして冷蔵庫へ

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開栓後のワインはどのくらいの間おいしく飲める?

ワインは、開栓すると酸化が一気に進み、味わいや香りに変化が生じます。開栓後どのくらいの期間おいしさを保つことができるかは、ワインの種類やボトルに残っている量などによっても異なりますが、BIB(バグインボックス)タイプのワインを除きなるべく1週間以内に飲み切ることをおすすめします。

開栓後のワインの大敵は酸化

飲み残したワインのおいしさをなるべく長く保たせるためには、できる限りワインを空気に触れさせないようにして、酸化を遅らせることがポイントになります。飲み残したワインは、ボトルにしっかりと蓋をして密閉することが大事。また、ボトルの中の空気とワインが触れる面を減らすため、寝かせずに立てて保存しましょう。

なお、微生物の発生を防ぐため、飲み残したワインは冷蔵庫で保存するのがベスト。開栓後のワインを冷蔵庫などで保存する際は、コルク栓を通して外部からのにおいを吸着してしまうことがあるので、においの強い食品の近くに置かないようにしましょう。

開栓後のワインに上手に蓋をする方法

飲み残しのワインに蓋をする際、スクリューキャップのワインならば便利ですが、コルク栓のボトルの場合はどのようにすればよいのでしょうか?

できるだけワインを空気に触れさせないようしっかり蓋をするために、以下のような方法で保存するとよいでしょう。

【抜いたコルクで蓋をする】

手軽な方法としては、抜いたコルクを入れ直して蓋をすることが挙げられます。その際、密閉度を高めるため、コルクにラップを巻きつけて、空気が入らないように密閉しましょう。

【蓋つきの小瓶に移す】

ボトル内の空気の量を減らし、またワインと空気との接触面を小さくするため、飲み残しのワインを別の清潔な小瓶に入れ直すのも有効です。しっかり蓋ができる小瓶をよく洗って使用し、注ぎ口のギリギリまでワインで満たすことがポイント。

【しっかりと蓋ができる便利グッズを使用する】

飲み残しのワインに蓋をしたり酸化を防いだりするための、さまざまな便利アイテムが販売されています。機能性の高いものも多くあるため、これらを使用するのもおすすめです。次の章で、アイテムをいくつか紹介しましょう。

ただ蓋をするより効果大! ワインの酸化を防ぐ便利アイテム

ただ蓋をするより効果大! ワインの酸化を防ぐ便利アイテム

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シリコンやコルクのワインストッパーなら手軽に蓋ができる

ワインのボトルに蓋ができるワインストッパーは、さまざまな素材や価格のものが市販されています。

シリコン製のワインストッパーは価格が手ごろで、カラーやデザインが多彩。ただし、密閉性はあまり高くないので、2~3日で飲み切れるものに使用するとよいでしょう。

コルク製のワインストッパーの場合、密閉性が低いため、数日中に飲み切りましょう。

このほか、ポアラー(注ぎ口)と一体型になっているものや、日付管理機能がついているものなど、高い機能性をもつものもあります。

真空ポンプ器具を使えば酸化防止の効果がアップ

真空ポンプ器具は、ポンプを使ってボトル内の空気を外に出し、真空状態にすることで、ワインの酸化を抑えることができるアイテムです。真空ポンプ器具を使えば、ただボトルに蓋をするよりも、ワインの酸化を防ぐことができます。

真空ポンプとストッパーが一体化している製品もあり、とくにオランダのブランド「バキュバン」は、定番として広く知られています。使い方はかんたんで、ボトルにストッパーをはめ、手動でポンプを押して空気を抜くだけ。完全に真空にできるわけではありませんが、酸化を遅らせるのに役立ちます。

製造元:ベルント・シュナイダー社(オランダ)
輸入販売元:株式会社ジャパンインターナショナルコマース
公式サイトはこちら

ワインの酸化防止に窒素ガスを使用する方法もある

ワインの酸化を防ぐ手段として、窒素ガスなどをボトル内に充填するという方法もあります。

ワイン保存用ガス「プライベートプリザーブ」は、ワインの注ぎ口からスプレーでガスを注入することで、手軽にワインを酸化から守ることができます。

また、コルクを開けずに専用のニードルを通してワインを注ぎ、注いだ分だけ窒素ガスがボトル内に注入されるという「コラヴァン」もワイン愛好家に人気のアイテム。こちらは数万円とやや高額ですが、こだわりの強い人は試してみてもよいかもしれません。

製造元:プライベートプリザーブ社(アメリカ)
輸入販売元:株式会社グローバル
公式サイトはこちら

製造元:コラヴァン社(アメリカ)
輸入販売元:株式会社シナジートレーディング
公式サイトはこちら

ワインは空気抜きをして酸化を抑制。少しでも長くおいしさをキープしよう!

ワインは保存環境の影響を受けやすいデリケートなお酒のため、保存の仕方によっておいしさに違いが出てきます。飲みかけのワインを保存する際は、ぜひ今回紹介した方法を参考にしてみてください。

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