東京都・恵比寿『鳥幸 WINE PAIRING』/焼鳥とワインのペアリングを学ぶ

東京都・恵比寿『鳥幸 WINE PAIRING』/焼鳥とワインのペアリングを学ぶ

日本人にとって大変身近な料理のひとつである“焼鳥”。居酒屋や煙もくもくの専門店で、ビールや日本酒、焼酎などと楽しむイメージが強いですが、今回紹介するのはワイン。ひと串ごとにワインを合わせるペアリングコースで評判の『鳥幸WINE PAIRING(とりこう ワインペアリング)』に、その極意を伺いました。

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空気を含み、やわらかな食感が持ち味。「肉自体には強烈な個性はないので、タレで味が決まってきます。どのようなタレなのかを見極めて、ワインを合わせるのがポイントですね」。こちらのタレは醤油ベースで、甘さひかえめでサラリとしたタイプ。「粘性が低くライトな赤ワインがベストと判断し、ドイツのシュペートブルグンダーをチョイスしました」。ちなみにシュペートブルグンダーは、ピノ・ノワールのドイツにおける呼称です。

メイヤーネッケル シュペートブルグンダー(ドイツ)。

ハラミ×マスカット・ベーリーA(日本)

ハラミ/内臓をガードする横隔膜に相当する部位(タレで提供)。

牛や豚が有名ですが、鶏にもハラミはあります。ただ一羽から取れる量は限られているため希少部位だとか。「しゃきしゃきとした歯応え、心地よい油脂、やや甘めのタレ…。渾然一体となって口の中の満足度が高い1本です」。タレの甘さがワインにも甘い香りを求めてくるので、「イチゴキャンディーのようなチャーミングな香りのあるマスカット・ベーリーAに。こちらの造り手のものは果実味も高く、料理の油脂とも同調します」。

ダイヤモンド酒造 YカレーキュベK マスカット・ベーリーA(日本)。

レバー×プリミティーヴォ(イタリア)

レバー/肝臓で、「きも」とも呼ばれます(タレで提供)。

「当店では肉厚のレバーを贅沢に使用し、“特上レバー”の名前で出しているスペシャリテ的な存在。フワトロの食感が好評です」。プリミティーヴォ(=ジンファンデル)に定評のあるイタリア・ファタローネ社のワインをパートナーに。「タレの甘さに対して辛口で合わせることも考えたのですが、フォワグラと貴腐ワインの組み合わせのように、上品な甘い香りがするプリミティーヴォで。食べた後の心地よい余韻が長く続きますよ」。

ジョイア デル コッレ プリミティーヴォ(イタリア)。

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