キリンが販売するウイスキーの多彩なラインナップ!

キリンが販売するウイスキーの多彩なラインナップ!
出典 : donfiore/ Shutterstock.com

キリングループがウイスキー事業に参入したのは1970年代のこと。提携する米国・シーグラムグループが扱う海外産ウイスキーを輸入販売するとともに、参入当初からウイスキー造りにも挑戦しています。ここでは、国産・洋酒を含め、キリンが提供するウイスキーの全貌を紹介します。

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キリンのウイスキー(1):ジャパニーズウイスキー

キリンのウイスキー(1):ジャパニーズウイスキー

出典:キリンサイト

日本人に愛され、世界に通用するウイスキー造りをめざして

キリングループがウイスキー事業に参入したのは、輸入自由化や関税の引き下げなどによって洋酒ブームが到来した昭和46年(1971年)のこと。その翌年には、JEシーグラム社(米)、シーバス・ブラザース社(英)とともに、静岡県御殿場市に蒸溜所を建設し、自らウイスキー造りに取り組み始めました。
「日本人の好みに合い、しかも世界に通用するウイスキーを日本で造りたい」との想いのもと、富士御殿場蒸溜所で造られた銘柄の数々を紹介しましょう。

【富士山麓 Signiture Blend(シグニチャーブレンド)】

キリンが2005年に開発した「富士山麓」は、良質なモルト原酒とグレーン原酒を絶妙のバランスで組み合わせたブレンデッドウイスキー。その上級版となるのが2017年に発売された「富士山麓 Signiture Blend(シグニチャーブレンド)」です。
モルト・グレーン両原酒を幅広く造り分ける御殿場蒸溜所と、熟成のピークを見極めるブレンダー。両者の優れた技術の融合によって生み出されたウイスキーです。

【ロバートブラウン】

富士御殿場蒸溜所が最初に生み出した国産ウイスキー。日本人のためのウイスキーとして開発された、飲みやすさとベーシックな香りや味わいが特徴です。
現在では、国産原酒をベースに、海外産も含めて約20種類の原酒をブレンドして、まろやかな味わいに仕上げています。

【オークマスター樽薫る】

2016年に発売した銘柄で、オーク樽の甘い「薫香」が魅力。ハイボールにすると、すっきりとした味わいがたのしめるカジュアルなウイスキーです。

【オーシャンラッキーゴールド】

2011年に4リットルのペットボトル入りで発売された、大容量ブレンデッドウイスキー。樽の香りが効いた味わいが特徴で、グループでたのしむのに最適ではないでしょうか。

富士御殿場蒸溜所限定のウイスキーも多数

キリングループの国産ウイスキーは、これらのほかにも、富士御殿場蒸溜所限定商品として「DISTILLER’S SELECT シングルグレーン」「DISTILLER’S SELRCT シングルモルト」の2商品、富士御殿場蒸溜所・キリンオンラインショップDRINX限定商品として「富士御殿場蒸溜所 ピュアモルト」「富士御殿場蒸溜所 シングルグレーンウイスキー AGE25 YEARS SMALL BATCH」「富士御殿場蒸溜所 シングルモルトウイスキー AGE17 YEARS SMALL BATCH」の3商品がラインナップされています。

キリンのウイスキー(2):スコッチウイスキー

キリンのウイスキー(2):スコッチウイスキー

出典:キリンビールサイト

キリンの扱うスコッチウイスキーは5銘柄

スコッチウイスキーは世界5大ウイスキーのなかでも筆頭格。ウイスキー愛好家ならずとも、一度は耳にしたことのある有名銘柄が揃っています。
麦芽(モルト)だけを原料とした「モルトウイスキー」と複数種の穀物を原料とした「グレーンウイスキー」をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」が主体ですが、単一の蒸溜所で造られたモルトウイスキーのみを瓶詰めする「シングルモルトウイスキー」も人気。キリンでは双方合わせて5銘柄をラインナップしています。

【ジョニーウォーカー】

1830年にジョン・ウォーカーによって生み出され、1909年にその名を冠された「ジョニーウォーカー」は、世界的な知名度を持つ、ブレンデッド・スコッチの代表格。
キリンでは、「レッドラベル」「ブラックラベル12年」など、約10商品をラインナップしています。

【ホワイトホース】

19世紀末に誕生した「ホワイトホース」は、「ジョニーウォーカー」と並んで、ブレンデッド・スコッチの魅力を世界に広めた“ビッグ5”のひとつに数えられる銘柄です。日本でも早くから人気が高く、かの黒澤明氏も愛飲したと言われています。
キリンでは、定番の「ホワイトホース ファインオールド」と日本向けに開発された「ホワイトホース12年」に加え、缶入りの「ホワイトホース ハイボール」を販売しています。

【J&B】

「J&B」は、スコットランド北部の、多くの蒸溜所が集まるスペイサイド地域で造られたモルト原酒を中心に、42種類もの原酒をブレンドしたブレンデッド・スコッチ。その銘柄名は、1749年に創業した製造元、ジャステリーニ&ブルックス社のイニシャルに由来します。キリンでは、主力商品の「J&B レア」を販売しています。

【シングルトン】

「シングルトン」は、グレンオード蒸溜所、オスロスク蒸溜所、ダフタウン蒸溜所という、いずれもハイランドにある3つの蒸溜所で造られる銘柄。各蒸溜所で造られた原酒のみを瓶詰めしたシングルモルトウイスキーです。
キリンが扱うのは、このうちダフタウンの12年と18年。シェリー樽とバーボン樽の両方で熟成した原酒による、なめらかな味わいが魅力です。

【ロイヤルロッホナガー】

1845年にハイランドで創業したロッホナガー蒸溜所で、伝統的な製法で造られるシングルモルトウイスキー。「ロイヤル」と名がつくだけあって、英国王室御用達の格式ある銘柄です。
キリンでは「ロイヤルロッホナガー12年」を販売しています。

キリンのウイスキー(3):アメリカンウイスキー

キリンのウイスキー(3):アメリカンウイスキー

出典:キリンビールサイト

キリンのアメリカンウイスキーはバーボン主体の7銘柄

アメリカンウイスキーと言えば、トウモロコシを主原料にした「バーボンウイスキー」が有名ですが、ほかにもライ麦が主体の「ライウイスキー」、小麦が含まれる「ホイートウイスキー」など、多彩なウイスキーが造られています。キリンでは、バーボンウイスキーを中心に4銘柄をラインナップしています。

【フォアローゼズ】

その名の通り、ラベルに4輪のバラが描かれた「フォアローゼズ」は、1888年に誕生したバーボンウイスキー。華やかな香りが特徴で“バラのウイスキー”として世界中で愛されています。
キリンでは、日本限定商品を含めた4商品を販売しています。

【I.W.ハーパー】

「I.W.ハーパー」は、粗悪なバーボンが幅をきかしていた時代に、品質にこだわって造られた、高級バーボンウイスキーの草分け的な存在です。ハチミツのような甘さに加え、アルコールの刺激が強すぎないことから、ウイスキー初心者にもオススメの銘柄です。
キリンでは、「I.Wハーパー ゴールドメダル」「I.Wハーパー 12年」の2商品を販売しています。

【ヘンリー マッケンナ】

創業者であるアイルランド移民の名を冠した「ヘンリー マッケンナ」は、1855年の誕生以来、ハンドメイドによる少量生産にこだわり続けるバーボンウイスキー。入手困難なことから、一時は“幻のウイスキー”と呼ばれていたとか。必然的にラインナップは少なく、キリンが扱うのも1商品のみです。

【シーグラム セブンクラウン】

バーボンを主体に、さまざまな原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキー。1934年に開発された際、多種多様なブレンドレシピのなかから7番目が選ばれたことから「セブンクラウン」と名付けられたのだとか。マイルドで甘味の広がる味わいが特徴で、ラインナップは1種類のみです。

キリンのウイスキー(4):カナディアンウイスキー

キリンのウイスキー(4):カナディアンウイスキー

出典:キリンビールサイト

キリンが扱うカナディアンウイスキーは1銘柄

カナディアンウイスキーはブレンデッドウイスキーが主体で、その特徴はライトでマイルド。5大ウイスキーのなかでは、もっとも軽やかな酒質と言われています。キリンでは、その代表格のひとつ、「クラウン ローヤル」を扱っています。

【クラウン ローヤル】

「クラウン ローヤル」は、「クラウン(王冠)」と名乗るだけあって高貴な歴史を持つ銘柄です。1939年にカナダを訪問したイギリス王国、ジョージ6世への献上酒として誕生した後、製造元のシーグラム社が賓客をもてなす際のウイスキーとして用いられ、今では最高峰のカナディアンウイスキーとして、世界各国で愛飲されています。

キリンの公式サイトで確認できるウイスキー銘柄を網羅しましたが、国産ウイスキーからスコッチウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキーまで、じつに多彩なラインナップ。キリンの扱うウイスキーを一通り味わえば、きっと好みのウイスキーが見つかるでしょう。

製造/輸入販売元:キリンビール株式会社
公式サイトはこちら

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