神奈川県『横浜スタジアム』/プロ野球観戦を盛り上げる、球団オリジナルのクラフトビール

神奈川県『横浜スタジアム』/プロ野球観戦を盛り上げる、球団オリジナルのクラフトビール

野球観戦といえば、贔屓のチームをリアルに応援できるのが醍醐味。でもそれほど野球に興味がなくても、球場で飲むビールに惹かれて出かける人も多いはず。どこの球場でもたくさんの種類のビールが売られていますが、注目は横浜スタジアム。本拠地とする横浜DeNAベイスターズのオリジナル醸造ビールがあるのです。

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乾杯シーンで飲んでもらいたい心地よい飲みごたえを目指したラガービール。日本のナショナルブランドのデフォルトのビールが採用しているのと同じ下面発酵で醸され、雑味を抑え麦汁とホップが強調された、スッキリとした味わい。プレイボール時の勝利を願う乾杯シーンにふさわしい一杯です。

ちなみに製造しているのは、1823年茨城県で創業した『木内酒造』。180年以上も携わってきた日本酒造りをビールにも活かした『常陸野ネストビール』で知られています。独特のフクロウのラベルを目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。

フルーティな『BAYSTARS ALE』

700円。©YDB

『YOKOHAMA BAY BEER FESTIVAL 2015』を機に誕生した、球団初のオリジナルビール。ビールの本場であるチェコにおいて、最大とされる審査会で高い評価を受けた『横浜ベイブルーイング』による製造です。こちらは伝統的な上面発酵製法を用いたエールビール。特徴であるフルーティさを活かした香り豊かなビールですが、アルコール度数を抑えたことで、女性など比較的ビールが苦手な方でも親しみやすい味わいに仕上がっています。

興味深かったのは、誕生にまつわるエピソード。とことんベイスターズオリジナルを目指すため、当時の選手やコーチなどチーム関係者にビールに関するアンケートを実施。色、アルコール度数、ホップの香りや苦味などをリサーチして、味わい造りに反映したとか。もしかしたら、今でもファンに人気のある中畑清前監督の好みが入っているかも知れません。

柚子フレーバーの『BAYSTARS VOYAGE』

800円。©YDB

VOYAGE(ヴォヤージュ)とは「航海」の意味。どうして球団創設70年記念のビールにそのような名前を付けたのでしょう? その答えはその創設の地にあるようです。1949年に大洋漁業(現マルハニチロ)を山口県下関市に設立し、セントラル・リーグを結成。その翌年に名称を大洋ホエールズとしています。「下関から横浜まで辿り着くのに要した70年を航海になぞらえたことから、このネーミングになりました」。漁業の拠点・下関と港町・横浜ということを考えても、ぴったりの名前ですね。

原材料の麦芽は、山口県産100%。1種類の麦芽だけを使用したシングルモルト製法により麦芽のよさが最大限に引き出され、深いコクとほどよい苦味を実現したエールビールです。あと口にフワッと香るのは、神奈川県産の柚子。生誕の地と現在の地に対するリスペクトが込められたビールなのです。

ビールをたのしむための観戦ポイント

コップが汗をかいている姿はたまりません。©YDB

ここからは、ビールをじっくり味わうために重きを置いた観戦ポイントをいくつか。試合でなく、あくまでビールを飲むというのが目的なので、練習見学のコツとかではありません。

ゲーム開始ぎりぎりに行くと、ビールを買ったり、豊富なおつまみ(詳細は後ほど)を物色する時間がないため、できるだけ余裕を持って入場するのがおすすめ。平日ならだいたい試合開始時間の1時間30分前(土日祝は2時間前)からスタンドに入ることができます。

ゲートでは手荷物のチェックがあり、缶や瓶の飲料などは持ち込み禁止ですが、熱中症予防のための少量のペットボトル飲料は許されています。ビールを飲む際は、同時に水分を摂った方が体によいのは言うまでもありません。スタジアムでも、もちろんお水を購入できますので、適度に摂取しましょう。

一歩スタンドに入ると、目の前に広がる光景に思わず息を呑んでしまいます。雨の心配はあるものの、やはり屋外球場は魅力的。青空の下、夜空の下…開放的な空間は、とても贅沢なビアガーデンのように映ることでしょう。

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