吟醸酒のような繊細さ。岡山を代表する地ウイスキー「岡山」

吟醸酒のような繊細さ。岡山を代表する地ウイスキー「岡山」
出典 : siriwat sriphojaroen/ Shutterstock.com

「岡山」は、岡山県で一世紀以上にわたって蔵を構える宮下酒造が、新たな挑戦として世に送り出した新進気鋭の地ウイスキー。地元産の原料にこだわり、長年培ってきた日本酒や焼酎、ビール造りの技術を融合させて造る「岡山」の魅力に迫ります。

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「岡山」の原料は地元産の大麦麦芽と清冽な水

「岡山」の原料は地元産の大麦麦芽と清冽な水

出典:宮下酒造サイト

「岡山」を造るのは、大正4年(1915年)に、岡山県玉野市で創業した宮下酒造です。兄と弟の2人によって開かれた蔵元で、創業当初は日本酒造りをメインに行っていましたが、時代がすすむにつれて焼酎やビールもラインナップに加え、総合酒類メーカーへと発展していきました。
そんな宮下酒造が新たな挑戦として、地ウイスキー造りに取り組み始めたのは、ごく最近のこと。2011年にウイスキー造りの免許を取得し、日本酒蔵ならではの「吟醸ウイスキー」造りに取り組み始めたのです。

「岡山」は、その名のとおり、地元・岡山への想いが込められた地ウイスキー。そこには、地元への貢献に生涯を捧げた創業者兄弟の精神が受け継がれています。
「この土地の風土を活かした良質なウイスキーを造りたい」という想いから、原料には、地元産の二条大麦麦芽と数種類の特殊麦芽をブレンドしたものを使い、仕込み水には地下100メートルから汲み上げた旭川の伏流水を使用。
まさに「岡山」という銘柄にふさわしい、地元岡山の自然の恵みをふんだんに取り入れた1本になっています。

「岡山」は吟醸酒の技や地ビールのノウハウを駆使して造られる

「岡山」は吟醸酒の技や地ビールのノウハウを駆使して造られる

出典:宮下酒造サイト

「岡山」はウイスキーとしての歴史は浅いものの、その裏には、宮下酒造が100年にわたり培ってきた、幅広い酒造りのノウハウが隠されています。
創業当初から脈々と続く日本酒造りはもちろん、1980年代に誕生した本格米焼酎「吉備王国」、1990年代に誕生した地ビール「独歩」。これら多彩な酒造りを通じて培われた豊富な経験と知見があったからこそ、ウイスキーという新たなジャンルへの挑戦を成功に導くことができたのです。

なかでも象徴的なのが、吟醸酒造りに欠かせない「蓋麹造り」という伝統的な手法をウイスキー造りにも採用していること。五感を活かして、手作業で造ることで、「岡山」ならではの豊かな風味と混じりけのないスッキリした味わいを実現しています。
また、焼酎造りと同様に、単式蒸溜機によるていねいな蒸溜を行うことで、苦味や荒々しさを感じさせない吟醸酒のような繊細さを引き出しています。
これもまた、「岡山」が「吟醸ウイスキー」と呼ばれるゆえんです。

「岡山」の味わいはシェリーやブランデーのような上品さ

「岡山」の味わいはシェリーやブランデーのような上品さ

出典:宮下酒造サイト

「岡山」は、「晴れの国おかやま」といわれるほどカラリとした岡山特有の温暖な気候のもと、3年~5年かけてじっくりと熟成されます。熟成に使用される樽は、シェリー、ブランデー、バーボン、ホワイトオーク、ミズナラなど、なんと10種類以上におよびます。

岡山の豊かな自然に抱かれて、じっくりと旨味と香りを育んだ末に出荷される「岡山」は、シェリーやブランデーのような格調高い香りと、雑味のないピュアな味わいが特徴です。
蔵人の手作業による仕込みと、地元産の麦芽や名水、こだわりの低温長期発酵により、大麦そのもののかぐわしさを存分に感じられるシングルモルトウイスキーに仕上がっています。

「岡山」は、宮下酒造の酒造りの歴史の積み重ねと、革新的なチャレンジ精神が融合して生まれた、岡山を代表する地ウイスキーです。時代とともに変わってゆくもの、変わらないもの。その双方に思いをはせながら、ぜひじっくりと味わってみてください。

製造元:宮下酒造株式会社
公式サイトはこちら

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