一度目にすると忘れられないインパクトのある個性的な日本酒をご紹介!
日本酒にはそれぞれ酒銘がつけられ愛称として親しまれていますが、なかには、「これが日本酒の名前!?」と、思わず目を疑ってしまうような個性的なネーミングも。 「納豆」「刑事」「死神」・・・日本酒を連想しにくい個性的な名前の日本酒を、命名のエピソードとともにご紹介します。
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「死神」
最後はちょっと奇妙なネーミングのお酒。日本酒は「鶴」や「亀」など、縁起がよいとされる文字を銘柄に使用されることが多いですが、敢えて“縁起が悪い”名前を命名したお酒をご紹介しましょう。
島根県邑南町にある加茂福酒造では、ボトルに大きく表記された二文字が独特の雰囲気を醸した、その名も「死神」という名のお酒を製造・販売しています。
最初に発売されたのは今から20年ほど前。当時、淡麗辛口のお酒が一世を風靡していましたが、蔵元と、取引先の東京の酒販店が「真逆の味わいで、しかも、めでたくない名前の酒を販売したらおもしろいのでは」と発想し、共同開発のもと生まれました。
「死神」は江戸の古典落語の演目にあり、そこからヒントを得たそう。
使用している酒米や精米歩合等のスペックは非公開のため謎に包まれていますが、濃醇でしっかりとしたコクを感じる味わい。ぬる燗にすると、お酒のふくよかさがより広がるのでおすすめです。
ちょっと手に取るのを怖く感じてしまうかもしれませんが、一度口にすると“取り憑かれて”しまうという声も。ぜひ、死神の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか・・・?詳しくは酒蔵までお問合せください。
賀茂福酒造株式会社
島根県邑智郡邑南町中野2405
TEL 0855-95-0318
以上、個性的なネーミングの日本酒をご紹介しましたが、どれも各蔵元の思いがこもった銘酒ばかり。
名前のインパクトに負けることなく、味わいも素晴らしいので、ぜひ一度手に取って味わってみてください。
次回はボトルのラベルが個性的なお酒をご紹介します。
思わず“ジャケ買い”したくなる、個性あふれる人気の日本酒をご紹介
~ビジュアル編~ はこちら
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ライタープロフィール
阿部ちあき
全日本ソムリエ連盟認定 ワインコーディネーター