石川の日本酒【農口(のぐち)】酒造りのレジェンドの名を冠した酒

石川の日本酒【農口(のぐち)】酒造りのレジェンドの名を冠した酒
出典 : 農口酒造サイト

「農口」は、金沢観光に出かけたらぜひ飲みたい日本酒のひとつ。日本酒好きなら知らぬ人のない名杜氏、農口尚彦氏の名を冠しているだけあって、人気のある銘柄です。その誕生の背景と魅力を紹介しましょう。

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「農口」の名は酒造りの神様に由来したもの

「農口」の名は酒造りの神様に由来したもの

出典: 農口酒造サイト

「農口」という銘柄は、“酒造りの神様”とも称される、農口尚彦杜氏に由来するもの。ラベルデザインを有名イラストレーターに依頼した際に「杜氏の名をそのまま使ったらどうか」とアドバイスを受け、この名前がつきました。

農口氏は、能登杜氏(とうじ)で知られる石川県能登町において、親子三代にわたる杜氏一家に誕生しました。国内各地の酒蔵で名だたる日本酒を生み出し、全国新酒鑑評会において通算27回もの金賞を獲得。2006年には「現代の名工」に認定され、2008年には「黄綬褒章」を受けるなど、まさに“酒造り界のレジェンド”です。

2012年にはいったん引退しましたが、長年にわたり親交のあった渡邊忠氏の「一緒に日本一の酒を造ろう」との誘いを受け、現役復帰を決意。休業中の歴史ある酒蔵を改修して、2013年に農口酒造として再生したのです。

「農口」の本醸造“ひやおろし”は実りの秋を感じさせる酒

「農口」の本醸造“ひやおろし”は実りの秋を感じさせる酒

Norwalk/shutterstock.com

農口氏の酒造りの特徴としては、独特の酸味が魅力な昔ながらの「山廃造り」と、原料米を磨いて低温発酵させる「吟醸造り」が知られています。「農口」ブランドでも、この両者を組み合わせて、コクと透明感を両立した「山廃吟醸」などが人気です。

吟醸酒(精米歩合60%以下)や大吟醸酒(精米歩合50%以下)は、原料米を磨く分だけ、どうしても価格が高くなりがち。「もう少しリーズナブルなものから試したい」という人におすすめなのが、「本醸造 農口」の“ひやおろし”です。

「ひやおろし」とは、冬に搾った日本酒を一度火入れ(低温での熱殺菌)したあと、涼しい蔵元で夏を越させて、気温が低くなってから出荷すること。ほどよいまろやかさが出た“ひやおろし”は、実りの秋にふさわしい味わいがたのしめる逸品です。

「農口」の新商品「大吟醸 M310」にも注目

「農口」の新商品「大吟醸 M310」にも注目

takasu/shutterstock.com

「農口」は、2015年に農口氏が引退したあとも、渡邊社長自らの指揮のもと、新たな酒造りに挑み続けています。なかでも最近、登場した「農口」シリーズの新顔「大吟醸 M310」は、酒造のイチ押し商品です。

「M310」とは、日本酒の原料になる酵母の一種。酸味が少なく香り高い吟醸酒ができる酵母として、品評会で金賞をねらう蔵の定番になりつつあります。

「農口」の「大吟醸 M310」はメロンのようにフルーティで上品な甘味があり、女性でも飲みやすい日本酒。口のなかで転がしていると徐々にすっきりとした辛口へと変化し、キレがよくあと味が残りません。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょう。

農口尚彦杜氏は2015年に引退し、農口酒造を離れましたが、甘口でキレがよい「農口」の味わいは引き継がれ、今なお入手困難のプレミア酒として知られています。農口杜氏の技術を受け継ぐ酒、いちど味わって確かめてみるのも良いかもしれません。

製造元:農口酒造株式会社
公式サイトはこちら

「酒造りの神様」農口尚彦氏は農口酒造を離れて2年後、2017年11月に石川県小松市観音下町に設立された「農口尚彦研究所」で84歳にして酒造りに復帰。酒造りに対する情熱を持った7人の若者に自身の技を姿勢を教えながら、最後となるであろうチャレンジをしています。

いま、実際に農口氏が造るお酒は農口尚彦研究所。
公式サイトはこちら(正規販売店一覧も掲載されています)

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