同じ米でも味わいが違う! 日本酒と米焼酎を比べてみよう

同じ米でも味わいが違う! 日本酒と米焼酎を比べてみよう

いうまでもなく日本はコメ大国。主食として食する以外に、日本を代表する2つの酒の原料としても使われています。日本人にこよなく愛されている日本酒と焼酎は何が違うのか、気になりませんか?お酒上級者にとっては常識ですが、初心者や知らない人に向けてお伝えします。

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米焼酎と日本酒の大きな違い

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米作が日本に広まった弥生時代には、すでに日本酒作りが始まっていたという説があるのに対し、米焼酎は、室町時代の16世紀前半にそのルーツをたどることができます。

原料に米を使い、麹を加え…、似ているように思える2つのお酒ですが、原料の米の種類も違えば、製造方法も大きく頃なります。

まず、原料ですが、焼酎作りには食用米が使われることが多いのに対し、日本酒は日本酒用に栽培される酒造好適米を用います。これは食用米より粒が大きく、出来上がった際の雑味を避けるために、タンパク質や脂質が含まれる米の外側を大きく削って使います。米焼酎も米を削って使いますが、そのタンパク質や脂質は旨味を引き出す成分になるため、日本酒ほど精米する必要はありません。

そして、原料以上に大きな違いは製造方法です。日本酒は米を発酵させて作った醸造酒、焼酎はその発酵したものをさらに蒸留させアルコールを凝縮させた蒸留酒です。そのため、醸造酒である日本酒のアルコール度数がおよそ15度前後であるのに対して、蒸留酒の焼酎はおよそ25度前後とアルコール度数が高くなります。

米という原料が同じでも種類が違い、また製造も違う2つはまったく異なるジャンルの酒なのですね。

日本酒の蔵元が造る焼酎

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焼酎はその土地の特産物と密接な関係を持っています。それゆえ、北海道から沖縄まで全国の広い範囲で生産されている米は、原料として用いられ、各地で米焼酎が生産されているのです。そのため、焼酎を手がけている日本酒の酒蔵も少なくありません。

例えば新潟県の「八海醸造」。世界に名高い銘酒「八海山」で知られる蔵元は、「よろしく千萬あるべし」という名前の米焼酎を造っています。日本酒醸造の技術を摂り入れ、清酒酵母と黄麹を使った三段仕込みが特徴です。

1673年創業の伝統ある京都の蔵元「玉乃光酒造」。原料である米にこだわり、純米吟醸酒・純米大吟醸酒だけを生産していますが、その純米吟醸酒の酒粕を使って造られたのが「本格焼酎29(にじゅうきゅう)」。屋久杉のウッドスライスがつるされた室内で香り豊かに熟成されたものです。
“純米吟醸蔵”京都・玉乃光酒造から届いた、フレッシュな味わい 「生冷 KIREIからくち、するする」

原料である米を研究し、日本酒醸造で培った技術に慢心せず、まったく違うジャンルの焼酎を探求している日本酒醸造所の焼酎をぜひ、飲んでみたいですね。

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