マスター・オブ・ウイスキー 静谷和典(バーテンダーしずたにえん)氏に ウイスキーの魅力を聞く

マスター・オブ・ウイスキー 静谷和典(バーテンダーしずたにえん)氏に ウイスキーの魅力を聞く

YouTube、TikTok、Instagramの総フォロワー数が55万人と、SNSを席巻中のバーテンダー・静谷和典さん。超難関の「マスター・オブ・ウイスキー」の資格を史上最年少で取得し、ウイスキーユーザー拡大のために精力的に活動をされている静谷さんに、ウイスキーの奥深い魅力についてお聞きしました。

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「マスター・オブ・ウイスキー」の資格所有者は全国にわずか11名。静谷さんは8人目の史上最年少の合格者。

「バーテンダーしずたにえん」でSNSを席巻

「BAR LIVET」に続いて2店目となる「新宿ウヰスキーサロン」を2019年にオープンした後、新型コロナウイルスの影響でお店を休業せざるを得ない状況になった静谷さんは、SNSを通してウイスキーについての発信を始めました。

(静谷さん)新型コロナでお店の営業ができなくなり、何ができるかを考えた時に、これまでのバーテンダーはカウンターの中でお客様を待つというのが当たり前だったけど、これからはSNSなどで自分からお客様を迎えに行かなくてはならないと思いました。
YouTubeはすでに始められていた同業者もいたので、配信を始めた反応はそれなりな感じでしたが、その1年後に始めたTikTokは、業界にとって未踏の世界だったこともあって大バズりしました。
始めてすぐのころ、角ハイボールの作り方を投稿したところ、いきなり60万回再生になったんです。かなり驚きましたが、すごく手応えを感じて「これだ!」と思いましたね。

ウイスキーを好む世代は年齢層が高いイメージがありますが、SNS「バーテンダーしずたにえん」の視聴者は若年層が多く、「これまでウイスキーに馴染みがなかったけど動画をみて飲んでみたいと思った」と言って店に来てくれるお客様が増えました。
「20歳になったらお店に行きたいです」や、「バーテンダーになりたいです」という声も連日届いて、集客を目的で始めたつもりが求人にまで繋がって、思わぬ反響に驚いています。

同業者からも、「バーのエントランスを広げてくれた」という好意的な声をいただくことが多く、業界への貢献になっていると言っていただけることは励みになっています。

TikTokは「バーテンダーしずたにえん」(@tiktok_shizutanien)
「SNSは24時間自分の分身となって働いてくれている、そんな存在です」。(静谷さん)

進化するウイスキーの味わい方

静谷さんに、ビギナー向けのウイスキーをお聞きしたところ、クセがなく飲みやすいシングルモルト「ザ・グレンリベット」がオススメとのこと。飲み方のアドバイスもいただきました。

(静谷さん)あまりウイスキーに慣れていない方には、最初は炭酸水で割ったハイボールがおすすめです。2009年頃に始まったハイボールブームですが、そこからウイスキーが好きになった方はやはり多いですね。「ザ・グレンリベット」はフルーティーさがあるのでハイボールにすると爽やかさを感じてビギナーでも飲みやすいと思います。

世界で一番飲まれている人気のシングルモルト「ザ・グレンリベット」。

(静谷さん)少しずつウイスキーの味に慣れてきたら、その次のステップとして、ウイスキーベースのカクテルでアレンジした味わいもたのしんでもらいたいです。今、ウイスキーをベースにしたカクテルが世界のトレンドなのですが、お店でも人気ですね。

「CTスピリッツジャパンカクテルチャレンジ2021」にて静谷さんが見事優勝したカクテル「シェアードメモリー」。シングルモルト「グレングラント アルボラリス」に、エルダーフラワーやチナール(あざみ・アーティチョークのリキュール)が加わり、ミントとオレンジピールの香りがアクセントとなった至極のカクテル。

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