『帝松』で有名な『松岡醸造』/都心から日帰り可能。仕込み水にこだわった酒蔵で、学ぶ・飲む・食べる

『帝松』で有名な『松岡醸造』/都心から日帰り可能。仕込み水にこだわった酒蔵で、学ぶ・飲む・食べる

池袋駅から最寄りの小川町駅まで約1時間、都心からのアクセス至便な日本酒蔵『松岡醸造』。『帝松(みかどまつ)』の銘柄名で知られる埼玉県の老舗です。水にこだわっているという酒造りについてお聞きした後は、試飲そして併設のレストランでの“蔵元料理”をたのしむことができました。

  • 更新日:

長年にわたり使用されてきた小部屋が、何に使用されていたかは秘密。当日のおたのしみで。

試飲を通して、アイテム数の多彩さを体感

取材時の見学後の無料試飲。定番の『社長の酒』のほか、雄町や10年熟成酒、ワイン酵母を用いたものなど多種多彩。

見学が終わると、直売所にてお待ちかねの試飲タイム。正直無料なのでそれほど期待していなかったのですが、目の前には数種類のボトルや缶がずらりと並びます。

「本数を絞り、『これがうちのおすすめのスタイル。美味しいですよ』と、おしつける感じではなく、いろんなお酒を試してもらい、ご自身が美味しく思える1本を見つけてもらえればと」。

なるほど、味わいや香りなど選択肢が多いと好みの日本酒が見つけやすい。グループで訪れても、「私はこれが好き」的に会話が弾むことでしょう。

試飲会場の直売所では、地元の特産物も購入できます。

縁起のよい“出世酒”として親しまれている『社長の酒』。香りと味わいのバランスの取れた吟醸酒です。

英字のラベルがユニークな『純米にごり酒』。刺激があって、香りはとても爽やかです。

どれも特徴のある酒も試飲していくうちに、ふと「なぜ、こんなに種類があるのだろう?」という疑問が浮かんできました。尋ねると約50カテゴリー、ボトルのサイズなどのバリエーションも含めると、約150アイテムもあるとか。

「大きな理由のひとつが、やはり仕込み水ですね。普通に発酵させれば酸の多い辛口、低温管理してやればフルーティーな香りと、温度管理などを調整することで。いろんなタイプのお酒が醸せるんです」。

さらに原料として、兵庫県産「山田錦」、岡山県産「雄町」、山形県産「山酒4号(通称:玉苗)に埼玉県「さけ武蔵」など、目指す酒質に合わせて全国から多くの酒造好適米を厳選。地元で育てた無農薬の「こしひかり」を用いて、食米での酒造りにも取り組んでいるので、自ずとアイテム数が増えていったそうです。

パンフレットの商品一覧表。種類が多くて目移りしてしまいますね。

おすすめ情報

関連情報

日本酒の基礎知識

日本ビール検定(びあけん)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事