今夜も、お酒を、楽しく飲みたい 日本の酒景365

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

JAL国際線 羽田空港 サクララウンジ・スカイビュー眼下に広がるパノラマを眺めフライト前の一杯を楽しむ

▲ よく冷えた「セグラヴューダス ブルート レゼルバ」をお供にフライト前の時間を過ごす。

※セグラヴューダス取扱いは終了しました。

空港にいながらホテル並みの空間を味わう、エグゼクティブな楽しみ

スーツ姿のビジネスマンや賑やかな女性グループ、はしゃぐ家族連れ……。国内外のさまざまな人が行き交う羽田空港・国際線のフロアは、いつもざわざわと落ち着かない雰囲気が漂う。

そんな喧噪を離れてリラックスできるのが、空港内にあるJALのラウンジ。いつ行っても食事や飲み物が用意されていて、シャワー、マッサージなどのホテル並みの設備が整い、Wi-Fiや電源も完備。特に、ひとときでも気を抜きたいビジネスパーソンにとっては至れり尽くせりの環境と言える。

2014年の国際線ターミナルの拡張にともない、 サクララウンジ・スカイビュー が誕生した。ラウンジ内は、天井が高く滑走路側が全面ガラス張りという開放感があり、飛行機の離発着がパノラマで見られるのが最大の魅力だ。

▲ 写真左・開放的でカジュアルな雰囲気のダイニング。写真右・滑走路を一望できる壮大なパノラマビュー。

夜は滑走路のライトが煌めきスケール感のある眺望に魅せられる

利用できる時間帯は朝6時から昼の12時半と、夜9時から翌日1時半まで。運が良ければ、滑走路の向こうの水平線から朝日や夕焼けが見える瞬間にも立ち合える。

「ライティングされた夜の滑走路もきれいですよ」と教えてくれたのは、ラウンジ副統括マネジャーの村上さん。本館やファーストクラスのラウンジに訪れ、抜群の眺望を楽しみたいというお客さまには、スカイビューへ移動することをおすすめしているとか。

簀の子状の木で仕切られた室内は、「room to room」と「モダンジャパニーズ」という2つのコンセプトをもとに、部屋ごとに異なる雰囲気で造られている。明るく開放的なダイニング、落ち着いた風格のリビング、モダンなバーカウンターといったように、壁や床、ソファなどの調度品はエリアごとにガラリと変わり、目的や気分に合わせてあちこち移動するのも楽しい。解放感が保たれた木の仕切りにも、日本的な設計の美しさを感じる。

▲ 有名脚本家の小山薫堂氏によるサービスコンセプトとマンダリン オリエンタル東京のメインダイニングをはじめ多くの飲食店を手がける小坂竜氏による空間デザイン。

入り口から一番奥へ進むと、「スカイヒル」と呼ばれる一番人気のスポット。ソファは、オットマンがついて足を伸ばせるタイプのものが用意され、全席が滑走路に向いている特等席。空へ飛び立つ飛行機に思いを馳せながら、美酒を味わいしばし開放感に浸りたい。

▲ 滑走路から飛び立つ瞬間は、飛行機好きでなくとも眺めていて飽きない光景だ。

時間替わりのメニューに選びぬかれたお酒も充実

ダイニングでは、和洋中さまざまな料理がビュッフェスタイルで提供される。朝は焼きたてパンやスープ、焼き魚など。夜はチキンやハンバーグの煮込みやペンネなど、3カ月に一度、季節替わりのメニューとなる。

▲ 3つ星レストランでも提供される「メゾンカイザー」の焼きたてパンも。

絶対に食べておきたいのが、JAL特製ビーフカレー。お客さまの熱望を受け、今年の4月から朝の時間帯にも提供されるようになったほどの人気メニュー。お肉など大きめの具とほどよいスパイスの辛みと濃厚なコクが特徴で、しっかりお腹を満たしてくれる。

▲ JAL特製ビーフカレーは、羽田・成田の国際線JALラウンジで食べることができる。

ビールについで人気のドリンクは、どんな食事にも合わせやすいスパークリングワイン。同じお酒が提供されている本館(4・5階)と合わせたら、一日に50本以上も消費されるとか。なかでも9月〜11月まで楽しめる「セグラヴューダス ブルート レゼルバ」は、スペインのロイヤルウェディングで乾杯に使われていたカバ(スパークリングワイン)として有名だ。サンドイッチやスナック、チーズといったお酒のおつまみもあるので、食事の後はバーカウンターに移動して、グラスを傾けるのもいい。

スパークリングワインやビールの他にも、赤白ワインや日本酒、焼酎、ウイスキー、スピリッツ、リキュールなど、種類は豊富。自分でカクテルを作ることもできる。料理と同じく3カ月に一度、選りすぐりのお酒に替わるので、お酒を楽しみに訪れるお客さまも多いそう。

▲ サクララウンジを象徴するサクラが飾られたドリンクコーナーの壁。スタッフが一枚一枚手で貼りつけた陶製のサクラ。

慌ただしさをしばし忘れリラックスして羽を伸ばす

やはり一番のラウンジ利用者は、海外出張の多いビジネスパーソン。シャワーを浴びてスッキリしたら食事やお酒でひと息つき、仕事の続きをしたり、眺望を楽しんだりと思い思いに過ごす姿が見られる。

「フライト時刻より早めに来て、3時間以上滞在する人が多いですね」と村上さん。ラウンジは、忙しいビジネスパーソンが、英気を養うためのとっておきの場所。もちろんラウンジに入れるステイタスを手に入れるのは簡単ではない。だからこそ一度は入ってみたいという、憧れの酒景のひとつでもあるのだ。

  • セグラヴューダス

    ブルート レゼルバ

    750ml

今回訪ねたお店

サクララウンジ・スカイビュー

東京都大田区羽田空港 羽田空港国際線ターミナル 5F

6:00〜12:30 21:00〜1:30

定休日:無休