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今夜も、お酒を、楽しく飲みたい 日本の酒景365

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

トムCAT 歴史あるホテルに寄り道して 居心地のいい穴場レストランへ

▲シーフードがたっぷり入ったトムCAT特製ナポリタンには、バランスの良い、ハウスワインの白がおすすめ。

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●ホテルクオリティなのにリーズナブル! 毎日でも通いたいレストラン

赤坂見附駅・永田町駅から徒歩3分ほどで、緑が多く閑静な紀尾井町界隈へ。迎賓館や赤坂御所、最高裁判所などのランドマークに囲まれたホテルニューオータニの周辺は、格式高い雰囲気が漂っている。

東京オリンピックから続く、歴史あるホテルニューオータニ内にあるレストラン……と聞くと、高級感あるイメージが強い。そんなホテルの中に、気軽に入れてお手頃価格でお酒を楽しめる、とっておきの喫茶店があるという。しかも、ホテルの料理人が腕によりをかけたクオリティというから驚きだ。

メインアーケード内にある「トムCAT」は、レトロな猫の看板が目印。1976年ホテル内にオープンし、今に続く老舗喫茶店。ディナーまで通して営業しているため、ランチタイムをすぎても、ホテル宿泊客や近隣の会社員など、人の流れが途切れない。店先から漂うガーリックなどの香ばしい香りに、思わずフラリと誘われてしまう客も多いだろう。

ゆったりとした時間が流れる店内 女性一人でも入りやすい雰囲気

▲メインルームとテラスルームの2つのスペースに分かれている。テラスルームでは13時すぎから喫煙OK。

レトロ感のある看板に反して、壁面に現代アートが飾られたモダンな店内。明るく開放的な雰囲気で、女性ひとりでも入りやすい。喫茶店というよりは、カフェと呼びたくなるおしゃれさは、10年ほど前にリニューアルしたときからだとか。休日ならば、お昼から文庫本を片手にグラスを傾けるといった、優雅な楽しみ方も似合いそうだ。

スラリとした8等身に、にこやかな笑顔で迎えてくれるのは、「トムCAT」のマネージャー蒲ゆかりさん。もとはミュージカルなど舞台女優としても活躍されていたというから、彼女のファンも多く来店していたのでは……と想像してしまう。特にランチどきは、毎日のように訪れる常連客も多く、蒲さんと楽しげにやりとりする姿が見られる。

ナイトタイムメニューは、おつまみが充実! ワイン片手にちょい飲みが人気のスタイル

▲写真左・白ワインは辛口で爽快なソーヴィニヨンブラン。シーフード料理やサラダに合う。
写真右・明るくモダンな雰囲気のメインルーム。

 夕方17時からは、ディナータイム。ランチはピザやパスタ、カレーといった洋食中心だが、ナイトタイムは、カルパッチョやジャーマンポテトといったおつまみメニューがラインナップに加わる。腰を据えてお酒を飲むというよりも、食事をしながらグラスビールやワイン1〜2杯飲むといった、ちょい飲みを楽しむ人が多いようだ。

人気のおつまみは、オイルサーディン、アボカド、トマト、オリーブなどが入った「イタリアンミックスサラダ」。さまざまな食感がバランスよくミックスされた絶品メニュー。よく冷えたハウスワインの白と合わせて楽しみたい。レモンやパイナップルのようなフルーティなワインの酸味が、サラダの爽やかなドレッシングとも好相性。

でも、ここに来たら絶対に頼みたいのは、オープンして40年続く看板メニュー「トムCAT特製ナポリタン」。このナポリタンを目当てに店に通う客がいるくらい、一度食べたらやみつきになる味なのだ。ハムや野菜はもちろん、エビやイカなどシーフードがたっぷり入っているのが特徴。オリジナルレシピでつくるソースは、トマトの酸味がほどよく、甘みもあってどこか懐かしい味。白ワインはもちろん、まろやかで果実味のある赤ワインともぴったりだ。

▲写真左・昔ながらのナポリタンが多くの人の心を捉えて離さない。
写真右・パリッとした生地、厳選された素材だからこそホテルクオリティの味が実現できる。

「トムCAT」のハウスワイン「ルイス フェリペエドワーズ」は、赤白どちらもチリ産の葡萄で造られていて、フルーティで飲みやすい。バジルとトマトたっぷりのピザ「マルゲリータ」との相性も抜群だ。さっくりと焼きあがった香ばしい生地と、トロリとしたチーズの組み合わせに、ワインがどんどん進んでしまう。平日のみの「日替わりドリンクフェア」では、グラスワインが300円といったうれしいサービスもあるから、見逃せない。

常連客や宿泊客に 変わらず愛され続ける理由とは?

▲写真右・世界中から高く評価されるチリワイン。写真右・あたたかい笑顔で出迎えてくれるので、ひとりでも入りやすい。

近隣の会社の人、紀尾井ホールから帰りに寄っていく人、ホテルの宿泊客、外国人旅行客……。幅広い年齢層のお客さんが利用するホテルにとって、「トムCAT」は、カジュアルに楽しめる店として重宝されている。それでも、ほぼ毎日来店するお客さんもいるというので、マンネリ化しないように季節の食材を活かした週替りメニューは、冬は牡蠣、夏は冷やし中華などバリエーションを豊富に用意している。

「一番気をつけているのは、お客さんのタイミングを外さないことですね」と蒲さん。お料理やお酒もすべて、お客さんが欲しいと思ったタイミングで提供すること。言うのは簡単だが、実際やり続けるのは難しい。蒲さんは、常連さんとの会話を楽しみながらも、周囲の様子を観察して、テキパキとスタッフに指示をだす。お客さんがゆったりと寛いで過ごせるよう気遣いを忘れない。そんなほどよい緊張感が生み出す雰囲気も、常連客にも愛され続ける理由かもしれない。

  • ルイス フェリペ エドワーズ

    ソーヴィニヨン・ブラン

    750ml

    詳細はこちら
  • ルイス フェリペ エドワーズ

    カベルネ・ソーヴィニョン

    750ml

    詳細はこちら

今回訪ねたお店

トムCAT

東京都千代田区紀尾井町4-1

ホテルニューオータニ 東京 アーケード階

03-3221-4040

月〜土 11:30〜21:00

日祝  11:30〜16:30

定休日: なし

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